student-1  

英語の上達をホストファミリーが
みんなで喜んでくれました

 
特別進学コース2年 鈴木 さん(仙台第一中出身)
 
 今回、私が海外語学研修に参加する決め手になったのは、中学1年生の夏休みに3週間アメリカに行ったときに満足に話せなかった事をずっと後悔していたからです。ですから、海外語学研修に参加するのは自分に宛てた挑戦状だったのです。
 しかし、高校入学を機に英会話を習うのを止めた為、1年半のブランクがありました。私はちゃんと話せるか不安だったので、2カ月間集中して英会話を学び、会話力と自信を胸に旅立ちました。
 学校に着くと、たくさんの人が私達を出迎えてくれました。いよいよホストファミリーとの対面 。私のホストファミリーは4人+犬1匹の明るい家族でした。家に着くとホストマザーが「今日からここがアイルランドのあなたの家よ」と言ってくれたのが、とても嬉しかったのをよく覚えています。やっと私はその一言でアイルランドに来たのだと実感しました。
 夕食までの間、日本の学校のことや何がアイルランドと大きく違うのかなど聞かれました。そして夕食。それまでとは違い私が聞き取れない程の速さで話しかけてきたので、何度も聞き直しました。何度言われても理解できないと諦められてしまい、自分の力不足を痛感しました。このままでは中学生のときの二の舞になってしまう…と思い、次の日からは電子辞書を使いより積極的に話しかけました。次第に耳も慣れ最後の方はほとんど電子辞書を使わなくても話せるまでになりました。学校では少し日本語が不自然になってしまう自分達にみんなで笑ったこともありました。
 語学研修でもっとも感じたのは人々の優しさでした。ホームステイ中は、家族が「寒くないか」「お腹は空いていないか」などよく私を気遣ってくれました。上手く話せなくて自信喪失の私に、ホストマザーがゆっくりと新聞の一面 記事の事件について「理解できた?」と確認しながら説明してくれたのは、印象深いことの一つです。その後、30分かかって辞書を引きながらその記事を読んで理解出来たのは自分の英語に自信がつきました。その日の夕食で、私が新聞を読んで理解出来たのだ、とホストマザーが家族に教えると、みんなが喜んでくれたので余計に嬉しかったです。
 そして、私がもっとも日本人と違うと感じたのはみんな“Sorry”と“Thank you”を言えることです。日本人はこの2つをあまり頻繁には言いません。語学研修中私たちは何十回言ったことでしょう。口癖にもなったのではと思う程言いました。今考えるとこの2つはたくさんある言葉の中でもっとも相手を端的に思いやる言葉なのだと思います。ですから日本でもこの2つを言えるようになろうと思いました。
 最後になりましたが、私を語学研修に参加させてくれた両親、支えてくれた先生方、そして応援してくれたみんなに私は感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。この海外語学研修で得たものをこれからの私の人生の糧にして何事も頑張ろうと思います。
 
   
   
student-2  
ウィーンで見るものすべてに、
驚きと感動の連続!
 
特別進学コース2年 佐々木 さん(矢本第一中出身)
 
 この語学研修はホームステイ、乗馬、バイオリンなど私にとって、初めての体験であり、得たものも多く、生涯忘れられない思い出になりました。
 オーストリアでは、シュテファン寺院、シェーンブルン宮殿、メルク修道院などの神秘的なすばらしいものを目の当たりにし驚きを感じました。日本人は宗教心があまりなく、特定の宗教を信仰する人が少ないです。もちろん私もその中の一人なので、神というものは存在しなく信じることは無意味なことで、宗教によって争いが起きるならばなおさら、不必要なものではないかと思います。けれど、神に少しでも近づくようにと造られた高い建物や細かい彫刻、立派な絵画など、本当に人間によって作られたのかと疑うものを実際に見て、なんとなくですが、神様を信じる人の気持ちがわかった気がします。見学先だけでなく、ウィーン市内は感動するものが多く、あまりの豪華さに圧倒されました。また、帰国してから、世界史や美術の教科書にあるものを見たことで、それらに強く興味を持つことができ、知識を広く持ちたいという気持ちになれて良かったです。
 そして、アイルランドでは、本当に楽しい時を過ごすことができました。ホストファミリーをはじめとするアイルランドのみなさんは、普段の顔の表情から優しさを感じられ、親切でいつも笑顔があふれている印象を受けました。文化の違いに不安を感じることはなく、逆に、箸の使い方や折り紙の鶴の作り方など、日本の文化を伝えることができました。また、Holy Family Secondary Schoolに通い、日本の学校との違いをたくさん知り、そこで出会った人々と楽しく会話をしたことがとても嬉しく感じました。ホストシスターとはとても仲良くなることができ、アイルランドを離れるのが悲しかったです。いつか一緒にディズニーランドに行く約束をしたので、英語をマスターして、日本についてもっと教えてあげられるようになりたいと思います。私にとって、ホストシスターの存在はとても大きく、これからの心の支えとなるでしょう。
 この研修での経験は、私に多くの関心を与えてくれました。言語や芸術など、世界にはたくさん存在していて、それらを少しでも多く実際に感じることができるようになりたいです。
 
   
   
student-3  
授業に積極的な現地の
生徒たちに刺激されて
 
特別進学コース2年 五十嵐 さん(青森 横内中出身)
 
 私は今回、アイルランドとオーストリアに行き、たくさんのことを体験して学んできました。その中でも最も心に残ったのは、文化の違いと人の優しさでした。
 私が文化の違いで最も感じたことは、実際に現地の学校に通い、一緒に授業を受けてみて、現地の人たちがとても楽しそう授業を受けているということでした。授業というよりも、先生と生徒のミーティングのように感じました。生徒が積極的に質問したり、意見を述べ、先生もそれに対してその場で意見を述べていました。そういうときは先生と生徒という関係ではなく、一人の人としてしっかりと向き合って話していました。そのせいか、みんなとても楽しそうで、自分も授業を受けていて楽しくなりました。また、先生が生徒に一度やったことのある問題を質問して、生徒が答えられなくても、ヒントを与えたりして、決して「何で覚えてないのか」などと怒ったりせずにもう一度わかりやすく説明していました。だから現地の生徒は楽しく学ぶことができるのではないかと思いました。日本の教育もそれらに近い部分はありますが、授業中は静かで、意見を言うなどということはなく、ただ教えられているだけ、知識を詰め込んでいるだけのような気がします。だから、日本は学校の授業を楽しむというよりは義務で受けているように感じました。その為、学校がいやだとか、学校が楽しくないなどという人が多いのかもしれません。今後、日本も他国の教育制度を取り入れてみるべきだと思いました。また、自分は今回現地の学校に通 ったとき感じた「学ぶことの楽しさ」を忘れないようにしようと思いました。
 アイルランドで、学校に通ったり、ホームステイをしたりした経験を通して、多くの人にとても親切にしてもらいました。男性は、大人も子どもも女性に対してレディファーストであったり、ホストマザーやファザーは私を自分の子どものようにかわいがってくれました。またホストシスターやブラザーや現地の学校の人たちは、とてもフレンドリーで、困って助けてくれたり、色々教えてくれたりしました。ホームステイでも本当のファミリーのように接してくれて、とてもうれしかったです。最後の日に「私たちはあなたのアイリッシュファミリーだからいつでも戻っておいで」と言われたことは今でも鮮明に覚えています。“ありがとう”という言葉では足りないくらい心から感謝しています。そして、私はたくさんの人にたくさんの笑顔をもらいました。みんなの笑顔を見ると安心して自分も笑顔になるので、笑顔はとても大切だと思いました。これからも笑顔を忘れないでいこうと思います。
 今回の出会いを大切に、そして学んだ事を忘れずに、これから歩んでいこうと思います。そして今回、アイルランドに行かせてくれた自分の家族、支えてくれた先生や友達に心から感謝しています。
 
   
   
student-4  
語学力をもっと上げたい、
心からそう思いました
 
特別進学コース2年 阿部 さん(高森中出身)
 
 アイルランドでは、トリニティーカレッジに行き、ケルズの書やオールド図書館を見学した。その後、アイルランド国立博物館、お昼にアイリッシュシチューを食べ、ホストスクールのHoly Family Secondary Schoolのあるダブリンの隣にあるニューブリッジへ向かった。ホストファミリーは、私が昨年日本でホストとして迎えた女の子の家だった。約8カ月ぶりの再会で少し緊張したが、また会って話ができるかと思うと胸が高鳴った。そして、再会し、家族にも会って、安心した。ホームステイは思ったよりも楽しかった。最初は、うまく英語が話せるかどうか以前に、相手に自分の英語が身振り手振りを使ってでも通 じるか、相手の英語を聞き取ることが出来るのか不安だった。しかし、思っていたよりも家族のみんなは理解してくれたし聞き取ることも出来た。ホームステイは一週間くらいだったがあっという間に過ぎ去ってしまった。その一週間の間に英語の授業やアイルランドの文化を学ぶ授業、乗馬体験、グレンダーロッホの見学、休日のショッピング、ホームステイ最終日の前日から別 れたくなくて泣いてしまい、家族のみんなも一緒に泣いてくれた事…。あまりに多すぎて書ききれないが充実したホームステイだった。
 ウィーンでは、モーツァルト生誕250周年ということで、モーツァルトが街中を彩 っていた。自主研修では、音楽博物館やオペラ座、美術館、買い物などをした。それから、クルージングや下町のようなところを散策したりとここでも有意義な時間が過ごすことができた。
 今回の語学研修を通して、私はいろんな人に感謝するということを改めて学んだ。両親がこの研修に行かせてくれたことはもちろん、先生方が遅れた分の授業をフォローしてくださったり、友達が話を聞いてくれたり…。当たり前の日常生活がこんなに素晴らしいことだと思ったのは初めてではないかと思う。また、国際社会といわれているこの世の中で、しっかりと、国際交流に役立つ自立した人間になりたいと思った。もっと、自分の語学力を上げたいと心から思った。そのために、今まで以上に英語だけでなく、他の教科も勉強していきたいと思う。
 本当にこの語学研修に参加することができ、素晴らしく、また充実した活きた英語の勉強が出来てよかったと思う。