*富良野自然塾「環境教育プログラム」
3日目は富良野自然塾での研修です。塾長は、脚本家・劇作家・演出家として有名な倉本聰氏。この富良野自然塾は、環境について考えることを目的としています。
生徒たちは、 自然環境をテーマに「環境教育プログラム」を受講しました。
環境を考える第一歩として、地球についてレクチャー。直径1mの地球のオブジェを使いながら、わかりやすく解説してくださいました。
次は、裸足で目隠しをして歩くという体験を。最初、生徒たちはかなり不安げです。足に伝わる大地の感触、肌に感じる風、森のにおい…。次第に感覚がより研ぎ澄まされていきます。
地球の誕生から現在までの壮大な歴史を、距離に置き換えてつくられた道。気の遠くなるような長い長い年月を体感します。
このフィールドは、もともと閉鎖されたゴルフ場。富良野自然塾では自然の森の再生を目指して、植樹の体験を行っています。レクチャーを受けた生徒たちは環境問題について改めて考えた様子。一所懸命に苗を植える作業を続けます。
 
*演劇鑑賞
 「環境教育プログラム」のあとは、演劇を鑑賞しました。出演は「富良野GROUP」のみなさん。倉本聰氏主宰の「富良野塾」の卒業生たちで構成されています
 演劇のタイトルは「歸國(きこく)」。作・演出はもちろん倉本聰氏。六十年以上も前の戦争中に南の海で玉砕した英霊たちが、平和になった現代の故国を目撃するというストーリーです。
 公演は、百数十人も入ればいっぱいの小さな劇場で。役者さんの気迫がストレートに伝わってきます。同世代の物語だったこともあり、生徒たちは真剣に鑑賞し、感動した様子でした。