2012/13 Topics

日中交流センター招へい中国人高校生との交流会

 
 
 
 

 2月5日、国際交流基金日中交流センターが『心連心:高校生長期招へい事業』として招へいした中国人高校生32名が本学園を訪問、外国語コース1年生の生徒と交流会が開かれました。場所は多賀城校舎サウスウイング中講義室です。
 日中交流センターの活動の一つである『心連心:高校生長期招へい事業』は、日本語を学ぶ中国の高校生を約1年間日本に招へいするもの。中国人高校生は日本各地でホームステイや寮生活をしながら地元の高校に通い、日本の社会や文化を学びます。そして日本の人々と直接交流する機会を持ち、お互いの国を理解し合おうという事業です。
 仙台育英学園でも第一期〜第五期生の中国人高校生の受け入れを行っていましたが、東日本大震災以降は叶わずにいたところ、第七期生の皆さんが研修で宮城県を訪れることになり、今回の交流会を開催する運びとなりました。


▼挨拶代わりの“他己紹介”で
 話が弾みます
 

 外国語コースと心連心の生徒混合で6つのグループに分かれて、自己紹介ならぬ“他己紹介”から交流会はスタートしました。まずグループ内でペアを組み、話しながら相手の“良いところ”を発見します。その後グループ全体に相手のことを紹介してあげる、というものです。生徒たちは、はじめは互いにはにかみながらも、数分後には趣味やスポーツの話で盛り上がり、発表時には「相手の笑顔が可愛い」、「スノーボードが得意だそうです」など、しっかりと“他己紹介”をこなしていました。



▼将来を担う高校生として
 意見が飛び交うテーマ討論

 そして、グループごとに討論が始まります。テーマは『これからの日中関係に必要なものは何か』。グループ内で討論をしながら一つの言葉にまとめ、全体に発表します。各グループで食文化や、お互いの国についての印象を話し、それをもとに日中両国が支え合い発展していくためにはどうしたら良いのか議論を進めました。



 最後の全体発表では、必要なものとして“相手を知るために声を掛ける『勇気』”、“お互いに知りたいと思う『意欲』”、“『イケメン』日中関係に飛び込んでいける面(めん)を持った人物”など、高校生ならではの瑞々しい感性の答えが発表されました。
 今回の交流によって生徒たちは、国という大きなものを見つめ直し、同じ高校生という視点で意見を交わすことができました。両国の理解をより深めるとともに、新たな友人も増えた交流会となりました。