第4回サイエンス・コ・ラボ 『燃料電池用ナノ触媒の合成と機器分析』【前編】

 
実験内容
ナノ触媒を自分たちで合成してみよう!

 横山先生は「今回紹介する燃料電池は、水素を使用してエネルギーをつくるので、自動車に利用されれば水が生成されるだけでCO2等を輩出しないため、とてもエコロジーなもの」「しかし触媒として必要な白金(プラチナ)が非常に高価であるので、燃料電池そのものが高級になってしまいます」と生徒に説明してくれました。

 東北大学では新しい燃料電池をPanasonicと共同開発中で、最少限の白金でナノ触媒を完成させる方法を研究されています。その最先端の技術の一端を生徒たちに指導してくださいました。

実験は3班に分かれて行われ、1人1人に丁寧に指導していただきました。

 

そのままでは水には溶けないケッチェンブラックを分散させた水溶液をつくりました。

 

次回のサイエンス・コ・ラボでナノ粒子を確認します

 マグネチックスターラーや各種ピペットの使い方なども指導していただきました。また、実験の合間に大学院生の方から、憧れの大学生活や勉強についてアドバイスなど楽しい話が飛び交います。最後に燃料電池用の触媒が完成した水溶液を、特殊なフィルターを通して吸引するとナノ触媒粒子だけが残ります。 次回、このナノ触媒粒子を東北大学で観察し、燃料電池用として完成しているのかを確かめます。


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