*IB資格を取得した生徒からのメッセージ
 

お茶の水女子大学
文教育学部 人文科学科に合格
笹森 絵子


第1期生みんなで足並みを揃え、
一緒に乗り越えてきました

 4歳の時から住んでいたマレーシアのクアラルンプールから日本に来て、マレーシアで受けていたIB教育を日本でも受けようと、仙台育英を選び、2年生で編入してきました。人見知りもするので最初は筆談で話していました。でも少人数クラスでしたし、授業ではお互いに発表したり意見を言い合う機会が多いので自然と仲良くなれました。今では本当の家族のように落ち着いて一緒にいられる存在です。
 担任の先生の存在も大きくて、3年生でほぼ皆同時に推薦入試が始まってとても忙しいはずなのにサポートを丁寧にしてくださって、お母さんみたいに皆慕っています。仙台育英は東北で初めてIBを実施し、私たちがその第1期生ということもあって先生方とクラスメイト全員が足並みを揃え、あらゆる出来事を一緒に乗り越えてきたという実感が大きいです。先生方はIBクラス以外にも外国語コース全体の授業があるのに、真摯に向き合い対応してくれました。心から感謝しています。

IBDPを通して大学で研究していきたい
テーマが見えてきました

 IBクラスでのいちばんの思い出は8,000字のExtended Essayを書いたこと。受験提出資料を書く時期と重なっていたので、みんなでお互いに励まし合い、夜も眠らずに書きました。文学や歴史の授業は、クラスメイトと論議を重ねたり、それぞれの考察をかわしたりできるのが楽しいです。歴史の魅力は想像の余地があり、話し合えるところだと思います。
 東南アジアの歴史がヨーロッパなどに比べてあまり詳しく知られていないことに気付き、掘り下げて研究してみたいという気持ちが出てきました。大学ではそのテーマについて、より深く研究したいと考えています。

ディベートの訓練によって
自分の視野が広がります

 IBの授業を受ける中で身についたのは、“論文を書き、まとめる力”。授業ごとにレポート提出、Extended Essayなども含めて、かなりの数を書いてきました。私を含めてクラス全員が日本語・英語にかかわらず、論文をまとめる力がついたと思います。
 日本では相手の意見に同調しないことをマイナスに捉えてしまうようですが、ディベートの良さは他の人から多面的な意見を聞けて、自分の視野が広がることです。IBの授業でディベートに慣れることができます。
 忙しい2年間でした。それだけに、心の“ゆとり”は失いたくないと、ハロウィンやクリスマスなど、自分たちで教室を飾り付けて自主的にイベントをやりました。とても「やりがい」を感じられた2年間でした。