平成28年度「宮城県・命の大切さを学ぶ教室作文コンクール」 高校生の部 優秀賞受賞
三浦さん 英進進学コース2年
(米山中出身)
一人でも多くの人が、命について改めて考える時間を
私も作ることができたらと思います
私は、命の大切さを学ぶ教室を受講して、犯罪被害者の家族のお話を聞くことができました。その内容は、自分の娘が被害に遭い、亡くなってしまったというものでした。私はそのお話を聞いて、悲しみと犯人に対する怒りを感じました。このことが、もし、自分の身に起き、大切な家族、友人が被害に遭ってしまったとするならば、私は一生その犯人を許すことはできないと思います。被害者家族の方は、「何年経っても、心の傷は癒えることなく、まるで事件が昨日にように感じる。」 とお話ししていました。大切な人を失った悲しみは、例え何十年経つでも、その人達の心の中から消えてしまうことはないと思います。それでも残された家族は、また普通に日常生活を送っていかなければなりません。
亡くなった方は、まだ、若かったと聞きました。「これから社会に出て、幸せな生活を送るはずだった。」 と辛そうな表情でお話されていました。この時、私は心が痛くなりました、どれだけ願っても、亡くなってしまった大切な人が戻ってくることはありません。だからこそ、この講話を聞いて改めて命の重み、
大切さを感じることができました。このような時間を作って頂いたことに感謝しています。
最近も、テレビや新聞などで毎日のように悲しいニュースを目にします。内容もとても悲惨なもので、どうしてもこんなにも簡単に、人へ害を与えてしまうのだろうかという犯人への疑問と、このような犯行をする気持ちが、私にはよく分かりません。人を傷つける行動などは、自分のためにも、周りの人のためにも、何も意味をなしません。それが、どうして分からないのだろうかという怒りも感じます。たった一人の身勝手な行動で、どれだけの人が悲しみ、心に傷を作ってしまうのかを考えるだけで、とても恐ろしいと感じました。人の命を奪う行為、そして、たった一つの大切な命を自ら奪ってしまう行為は、一番やってはいけない事だと思う。そして、決して許されるものではないと思います。
私は、このような行為が、これからますます増えていくことがない事を願っています。また、今は何もできなくても、社会に出た時や、大人になった時に、私も命についての大切さを、人に教えてあげられるような活動をしてみたいなと思いました。その話を聞いて、一人でも多く、命について、改めて考え直してもらえる時間を作ることができたら嬉しいです。
当たり前のように過ごしている毎日でも、これは当たり前でないと、今回のお話から気付くことができました。たった一つしかない自分の命だからこそ、今できることに精一杯取り組んでいきたいです。そして、生きている喜びと、感謝を忘れることなく、これからも充実した生活を送っていきたいです。
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