『宮城野萩だより』Vol.5
Essay
  作文『私の夢』

新入生オリエンテーションで『北の国から』を鑑賞して
作文『私の夢』
金賞 英進進学コース1年 中野さん

   
   『信じて努力することを巳(や)めなければ夢は必ず叶う』中学生時代に聞いた、この言葉で私は決意した。夢は、ピアニストになること。物心つく前から、ピアノを習っている。自分の意志で始めたのではないが、今ではピアノがなくてはならない存在となっている。幼い頃から音楽が大好きで、毎日のようにピアノを弾いたり歌を歌っていた。

  そんな私が、将来のことを本気で考え始めたのは、中学生になってからだった。音楽が大好きだから、将来は音楽関係の仕事がしたいと考えたのが最初だった。その頃に、ピアニストという職業があることを知って、興味を持ち調べてみた。あるテレビ番組で「ピアニストは、人々に夢を与えることができる職業だ」と言っていた。素敵だと思った。私も「人に夢を与える仕事をしたい」と考えたが、ピアニストは実力の世界だから、甘くないことも知っていたので、やり通 す自信もなく、何度も諦めようとした。

  そんな時に「Dreams Come True」という言葉を耳にした。その瞬間「物事は巳めてしまうのは簡単だが、継続することは大変なんだ」と幼い頃によく言っていた家族の言葉をふと思い出した。「そうだ、諦めてしまったら夢は夢のままで、現実になる事はなく、それには何の意味もない。だから、諦めるのは絶対に嫌だ。だったら、限界までやってみよう。もし、それでだめだったら、その時にまた考えれば良い。やれるだけやってみよう」と決心した。諦めてしまうことは、自分に訪れたチャンスを、自分の手でなくしてしまうことだと思う。諦めるのは、あまりにも簡単で、意味を持たない行為と考えるからだ。
 
私は今、将来の夢に向けて日々努力している。その夢が叶うまで、私は絶対に努力することをやめない。なぜなら、「Dreams Come True(夢は叶う)」を信じているから。
   
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