オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッション
 
オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッションの様子 オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッションの様子
 

 ニューヨークを拠点に活動するオルフェウス管弦楽団は“指揮者なし”で演奏をこなす楽団です。世界トップレベルの演奏者を前にして、生徒もはじめは緊張した面持ちでしたが、次第に笑顔で会話を交わしていました。 ディスカッションの一部をご紹介します。

 

 

楽器を弾きはじめてから、どのくらい年数が経ったのかについて。

「個人的には7歳から弾き始めて、41年くらいになります。楽団としては39〜40年になる人もいますし、2〜3年という人、もちろんそのあいだくらいの人も…。いろいろな人がいます」

 

リーダー(指揮者)が居ない状況で起こりうる問題とは、どういったものがあるかについて。

「討論ですね。でもケンカや仲間割れということではなく、全員が100%同じ意見ということはないですから、より良い結果を生み出すのがなにか、お互いに信頼しあって話し合います。たまに意見の違いによる衝突があったりしますが、いつも目指すゴールは同じなので上手くやっていけるのです」

 
ステージに立つうえで、一番に心がけているものについて。

「やる気かな!私にとってステージは誰もがお互いにエネルギーや高まる気持ち、そしてポジティブで楽観的なアプローチを持ってこの舞台に上がっているのだと思います」

「モーツァルトやベートーヴェンの偉大な音楽に初めて触れたときの感動、素晴らしい表現力に対する驚嘆の気持ちを常に持っていたいと思っています。そしてその仲介者であり続けて、驚きや喜びの体験をみなさんにお届けしたいのです。音楽というものはそれがあるから、人間性の中心に触れることができるものだと思っています」

 

 
 楽団の皆さんは最後に「みなさんは音楽家ですよね、このような時間を共有できることはとても大切だと思います。また、今度はもっと時間を拡大してこういった時間を持てればと思います」と生徒たちに声を掛けてくださいました。

 

オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッションの様子 オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッションの様子
オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッションの様子 オルフェウス室内管弦楽団とのディスカッションの様子