お知らせ

外国語コース 松島研修

地域学習を通してSDGsを探究、
清掃ボランティア活動も

 2021年度の松島研修が12月9日、外国語コース2年生を対象に実施されました(新型コロナウイルス感染症対策を徹底して行った上で安全に行われました)。
 研修の目的は、探究学習の一環としてSDGsについて理解を深めること。松島の歴史や文化、経済、自然、震災からの復興などを通してSDGsについて調べ、研修後にポスターにまとめて発表します。
 研修当日はグループに分かれそれぞれのテーマに関連する場所を散策。日本三景碑、円通院、五大堂などを見学したり、観瀾亭や利久松島五大堂店などでお茶や和菓子を頂いたり、研修の最後には全員で福浦島に渡りゴミ拾いをしてボランティア活動も体験しました。
 研修後の発表はクラスごとにリモートで実施。それぞれZoomを活用しながら、ポスターにまとめた学習内容について発表し、意見を交換し合いました。

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  • 生徒作品例-1
  • 生徒作品例-2

外国語コース2年 千葉さん(塩竈第二中出身)

松島の歴史・文化・自然の
魅力に触れる

 私たちは探究学習でSDGsについて調べ、12月9日に松島へ研修に行きました。そして、松島の歴史や文化、自然などさまざまな魅力に触れてきました。
 まず、私たちは観瀾亭へ行きました。そこは伊達家の御仮屋敷殿として建てられたもので、内装は桃山文化の息吹を感じることができる豪華なものでした。そこでは、松島湾を眺めながらお抹茶とお茶菓子を楽しみました。
 次に、円通院と五大堂へ行きました。円通院では美しい庭園を見て回りました。境内の奥には伊達光宗を祀る華麗な色彩模様の厨子がありました。これは一説には、政宗の命によりローマに派遣された支倉常長が持ち帰った西洋文化を伝えているといわれています。五大堂は、松島のシンボルと呼ばれています。そこへ渡る透かし橋からは5m下の海面を覗くことができました。その名の通り、足元が透けていてなかなかスリリングでした。この橋には二つの説があります。一つは、聖域に入る前に参拝者の心を引き締めるための戒めとしてのもの、もう一つは、足元を見て将来をしっかり見定めるためのものという説です。改めて将来について考える良い機会になりました。また、この日は五大明王像の御開帳が行われていなかったので、次回開帳される2039年にまた訪れたいです。
 午後は福浦島へ行き、ボランティア活動としてごみ拾いに取り組みました。ペットボトルやプラスチック容器などのごみは、特に海岸周辺に多くあり、どこからか流れ着いたものもあったのではないかと思いました。この問題はSDGsの「海の豊かさを守ろう」という目標にも結び付いています。今回ゴミ拾いに参加したことで、より身近な問題であると感じることができました。自分たちにできることは何か、と一人一人が改めてしっかりと考えていくべきだと思います。
 この松島研修で学んだことを今後に生かしていきたいです。

外国語コース2年 寺嶋さん(中野中出身)

松島町の震災復興

 私は、「松島町の震災復興」をテーマに掲げ、「観光復興」をキーワードに松島SDGs探究研修に参加しました。「観光復興」とは、観光しながら震災復興を学ぶことだと思っていましたが、事前学習で「東北復興のために観光の魅力を重点的に向上し、国内外へ発信し、誘客を促進すること」だと知りました。
 経済の面では、利久のお団子と牛タン串焼きを食べました。利久には牛タン系の食べ物しかないと思っていましたが、宮城ならではのずんだのお団子や、観光客向きの牛タンの串焼き、牛タンまんじゅうなどが売っていて、食べ歩きができるような物がたくさん売っていることを知りました。
 社会・文化の面では、雄島に行ってきました。そこには松尾芭蕉の「奥の細道」の石碑があり、松尾芭蕉も雄島に上陸したのだと実感することができました。雄島に架かる渡月橋は、津波で流されて2015年に再建されたそうです。橋が2015年に作られたという部分をしっかりと確認し、本当に津波で流されてしまったのだなと感じました。
 環境面では、スターバックスコーヒーに行きました。そこのトイレには、「コーヒー豆かすリサイクル脱臭剤」というものがあり、リサイクルへの取り組みを見ることができました。また、スターバックスコーヒーの客の他にも食べ歩きをする観光客が多いからか、町にはたくさんのごみ箱がありました。そこから、ポイ捨てを無くそうとしている町の取り組みが見られました。
 今回の研修を通して、松島町の震災復興への取り組みの一部や新たな魅力を知ることができました。宮城県民として松島の良さをたくさん知ることができて良かったです。今後もSDGsを意識して、自分にできることを少しずつしていこうと思います。