お知らせ

本学園で世界最先端のハーバード流リーダーシップ養成講座が導入されています

2022年度から本格導入!
世界トップ学術機関の授業手法

 本学園で世界最先端の新たな取り組み、ハーバード流リーダーシップ養成講座「ハーバード流LEADERS BOOTCAMP」を導入しました。
 本プログラムは、アメリカ合衆国 ハーバード大学をはじめとした世界トップ学術機関で実践されているケース・メソッドを用いた授業手法です。学力だけではなく社会で活躍するリーダーシップを身につけていくことを目的としています。
 今年(2022年)4月の本格導入に先駆けて、2021年度は試験的に選抜された生徒30名がプログラムを体験しました。今年度からは、AJ(英進進学コースの特別選抜クラス)に在籍する生徒が必修科目として、加えて7月・8月に夏期講習として学園から選抜された運動部・文化部でマネジメントを担う主将やマネージャーの生徒を対象として開講します。 

ロジカルに、そしてシンプルに
人に言いたいことを伝える手段を学ぶ

 生徒は普段から使用する1人1台のiPadを机上に置いて、プログラムはZoomを使用したオンライン形式で進みます。ご指導いただいているのは講師の高田愛美さんです。高田さんは2019年にハーバード経営大学院を卒業し、現在は有名IT企業に勤めていらっしゃる方です。
 今回は6月9日に行われた、第6回目の「論理的思考とコミュニケーション」をテーマにした授業を紹介します。講義は生徒がクラスメイト同士で意見を交換し、発表しあうディスカッション形式で進みます。リーダーに必要なスキルを学ぶため、ロジカルコミュニケーションに挑戦しました。グループで話し合い、クラス全員にアンケートを取って検証したり、iPadで使うMetaMoji ClassRoomのノート機能を計算式やメモ書きに活用しながら、それぞれの答えと定義を導きだしていました。ほかにも、「“自分の強み”をシンプルに伝えられるか」というお題で全員に発表してもらうなど、自分自身と向き合いながらわかりやすくリーダーに必要なスキルを学んでいける構成になっていました。
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代表講師 高田愛美さんからのメッセージ

講座の中で“失敗すること”も大歓迎!
自分にしかない強みを見つけましょう

 みなさんこんにちは!ハーバード流LEADERS BOOTCAMP を担当しております、代表講師の高田愛美です。
 本講座は、自分にしかない強みを引き出す、リーダー育成を目標としています。授業はハーバード大で実施される教育手法、ケース・メソッドに特化。「ケース」は実例を意味し、毎回の授業には実在する世界で活躍するリーダーと直面した課題が登場します。生徒はケースを通じて、明日から使えるリーダーシップスキル(共感型コミュニケーションや論理的思考、決断力等)を養っています。
 私は高校生の時に留学をさせてもらうまで海外経験がありませんでしたが、常にチャンスを掴みにいく姿勢と努力を大切にしてきました。社会人5年目の際に勤め先を退職し、ハーバード経営大学院へ留学しました。ハーバードで必修だったリーダーシップの授業は、まさに「白熱教室」でした。教授と生徒は皆同じ互いから学ぶ姿勢を持ち、授業はディスカッションで進行。生徒は皆、自分の価値観と意見を自信を持って声にしていました。この授業を未来のリーダーである日本の中高生に届けたいと思い、本講座の設立に至りました。
 ディスカッションや発言というと難易度が高く聞こえますが、やはり練習と量を重ねることが大切です。本講座ではリスクを取って失敗することを大歓迎しています。日常生活や部活、課外活動に活かせる明日から使えるリーダーシップスキルを訓練しながら、私と一緒に、自分にしかない強みを見つけていきましょう!

授業を受けた代表生徒2名から

英進進学コース2年 菊地さん(佐沼中出身)
柔道部所属

将来は言いたいことは言い合える
そんな関係性をつくれるリーダーに

 授業では“もし自分が人の上に立つリーダーになったらどうするのか”というテーマで、決断力や責任について学んでいます。リーダーシップ講座の中では、積極的に指示を出す人、同調して寄り添ってあげる人などリーダーのタイプ別に6種類に分類されています。私は自分の意見を積極的に発言し、先導していくタイプです。普段クラスで室長という役割を担当しています。クラスが話し合いで騒がしくなったら声をかけたり、意見をまとめることもあります。振り返ってみると、私は自分の主張をしていくタイプだと思っていたのですが、人の意見に対して「たしかにそうだね」と共感することもあり、状況によって柔軟に対応していくのが大事だと感じました。立場的な上下があったとしても言いたいことは言い合える、将来的にリーダーとしてそんな関係性をつくりたいと思っています。
 柔道部はまさにその環境で、部員同士の仲が良く、先輩にも遠慮することなく言いたいことを言える環境です。今柔道が楽しくて、とてもやりがいがある時期。勉強との両立に苦労はしていますが、柔道顧問の先生の姿を見て体育の先生に憧れているので大学進学を目指して努力していくつもりです。


英進進学コース2年 青野さん(矢本第二中出身)
女子バレーボール部所属

相手の意見を否定せずに受け入れ、
より自分の考えを広げていきたい

 授業では同情と共感の違いを学んだり、自分から意見を述べたりと、話し合いをたくさん行います。普通科目とまた違った学び方で授業が進んでいくので新鮮です。
 授業ではグループに分かれて話し合うことが多いのですが、自分たちが考えている世界から、一歩違う場所に踏み出していける感覚があります。話し合う過程で新しい発見もあります。つまり、相手の意見を否定せずに受け入れ、自分の中で持っている考え方を広げる手段にするということです。コミュニケーションを取る上で気をつける点や、社会の人との繋がりの中で大事なことを学べるのが何よりの魅力だと思います。
 私のリーダータイプは調整型。周りの話を聞き、調整するタイプのリーダーです。バレーボール部でも意見をはっきりと言ってくれる友人がいるので、私は少数派の意見を聞いて反映されるような役回りをしています。
 将来の目標は学校の先生になることです。通学時間をつかって電車では自分の好きなことをする。家に帰ったら、ご飯とお風呂以外は勉強をする。オンオフを切り替えることで、1日のルーティンを作っています。