お知らせ

秀光 起業体験ワークショップ

会社を起業する具体的な流れを
楽しみながら体験する

 秀光中学校1年生を対象にした起業体験ワークショップが、今年度初めての試みとして行われました。今回の授業は、"起業家育成・⽀援"を⽬的とした幅広い世代への活動を行なっている企業 INTILAQ 東北イノベーションセンターとの共同講座です。会場の宮城野校舎大会議室で1年生が1クラスずつ体験し、9月14日と21日の2回の日程で行われました。

 ワークショップでは最初に、起業についての丁寧な説明がありました。生徒たちは数人のグループに分かれ、会社名や、社長・会計・製造・営業などの役職を決めていきます。ひと通り決まったら、いよいよ本格的に「会社」を動かしていきます。まずはきちんと市場を調査することが重要です。その後、商品デザインを策定します。事業計画を固めたら、生徒たちが銀行に融資のお願いに行きます。事業計画の妥当性や熱意を銀行に伝えることで融資いただいたお金で材料の仕入れをし、企画した商品を作って…と、かなり本格的な流れを体験していきます。

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 今回のテーマは「防災グッズ」でした。実際に制作されたグッズは、被災時に備えられるラジオ、コンパクトなタオルと簡易トイレ、ヘルメットなど…。生徒は自分たちが考えた商品を、仕入れた材料の中で工夫を凝らしながら作っていきます。そして商品CMとポスターを作成します。ポスターの絵や言葉で、アピールポイントを確かめながら進めていました。
 お店に商品を並べて売る場面では、生徒それぞれが販売者側と、商品を仕入れる側の両方を体験します。お店の前では、熱のこもった商品説明や、値引きのタイミングを駆け引きする声が響いていました。最後は、売上げをきちんと計算して、銀行にお金を返済していきます。生徒たちは、最終的に仕入れたものに無駄がなかったか、商品価格は適正だったのかを振り返りながら、起業する流れを自然に学ぶことができた様子でした。
 また、10月の秀光祭でも実際に作った商品と商品の詳細が書かれたポスターが展示され、来校してくださった方が楽しそうに見ていました。
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