お知らせ

英進進学コース2年佐々木さんが内閣官房主催「こどもまんなかフォーラム」に参加

子どもが中心となるフォーラムで
意見を堂々と発表しました

 東京都中央合同庁舎で10月28日に行われた「第2回こどもまんなかフォーラム」に、本校英進進学コース2年生の佐々木まどかさんが参加しました。内閣府が進める、こども政策の推進(こども家庭庁の設置等)の取り組みの一環として、2023年4月にこども家庭庁が設置されます。大人が社会の中心となっているこの国や社会のかたちを「こどもまんなか」社会に変えていくための司令塔となる組織です。創設後、政府全体のこども政策の基本的な方針を定める「こども大綱」の策定に向けて、大臣などが直接子どもや若者などから意見を聴く「こどもまんなかフォーラム」が開催されています。
 第2回こどもまんなかフォーラムには内閣府「ユース政策モニター」から公募された、佐々木さんを含む高校生5名、大学生・高等専門学校生2名、20代の社会人2名が参加しました。フォーラムでは、こども政策担当大臣の小倉將信氏をはじめとした大人に、参加する子どもが主体となって自分の意見を直接伝えることができます。佐々木さんも、事前に資料を用意するなど、入念な準備をして参加しました。佐々木さんに、当日の様子を聞いてみました。

英進進学コース2年
佐々木まどかさん(住吉中出身)

私の意見を直接伝えられるんだ、と
嬉しく思いました

 東北からの参加者が私一人ということもあり、気合いを入れて臨みました。応募は抽選です。選ばれたときは驚きましたが、私の意見を直接伝えられるんだ、とさらに気合いが入りました。フォーラムでは、周りの人たちの意見のレベルが高くとても勉強になりました。緊張もしましたが事前に参加者の方と話をする時間があり、みなさん気さくに話をしてくださったので本番は和んだ状態で話すことができました。
 私は子どもが大人を信用できる社会にしてほしいと考えていて、フォーラムでは子どもの居場所づくりについて話をしました。中学校の頃、虐待の話を聞いて、なぜ子どもの逃げ場がないんだろうと思っていました。逃げ場は安全な場所であってほしいし、将来のためにさまざまな人と会い、価値観を高められる場所、輪を作れる場所であってほしいと思っています。周りの大人を信頼し、同じ場所に集まる子どもたちが支え合える環境をつくりたいと話しました。参加したことで、私が思う「子どもが生きやすい未来」について、話をすることができる人がいるのだと思えて心強かったです。高校生同士でもなかなか子どもの未来について話す機会は少ないので。

子どもの居場所づくりの夢に
一歩踏み出しました

 今までずっと私の中に、人の役に立ちたい、人の輪をつくりたいという気持ちがあります。小学生の時から石巻市の「子どもまちづくりクラブ」に所属しています。その活動がきっかけで今回の参加に繋がりました。
  小学4年生のときに担任の先生が、病気で手が不自由になってしまったことがありました。私は大好きな先生が教科書を持てないと聞いて悲しくなり、教科書立てを作ることにしたのです。復帰した先生は持ちやすいと、ずっと使ってくれました。そのときから、自分が行動したことに対して他の人が笑顔を返してくれることが嬉しいと思うようになって、まちづくりクラブに入って活動してきました。将来、石巻市を盛り上げていきたいという気持ちがあります。
 子どもの居場所づくりは小学校からずっとやりたいと思っていました。受験やコロナ禍もありうまく動くことができずにいたので、今回は直接意見を伝えられる機会があって嬉しかったです。子どもまちづくりクラブでも居場所づくりについて具体的に動きはじめたところで、やっと私の思いが実現できる未来が見えてきた気がします。大学も企画などを学べる分野を目指しています。学んだことをまちづくりに生かすことができたら嬉しいです。