お知らせ

秀光中学校第26期生卒業証書授与式

MYPで培った力を高校生活でも
活かしていきましょう

 2月29日(木)、秀光中学校の卒業証書授与式がゼルコバホールを会場に挙行されました。この日、晴れて卒業を迎えた第26期生は24名。式では、加藤雄彦校長先生から卒業生に卒業証書が手渡されました。続いて、『生徒会功労賞』『加藤利吉成績優等賞』『秀光グランプリ』等の賞がそれぞれ表彰されました。
 第26期生は、春からそれぞれの希望する進路に向けて、仙台育英学園高等学校 秀光コースまたは他のコース等に進学し更に深く学んでいきます。

秀光グランプリ

『Outstanding Effort Award』 花田さん(旭丘小出身)
 
 あなたは、中学校3年間を通し、どのような場面においても一生懸命に取り組み、多くの生徒たちの模範となりました。学習においてもひたむきに学び、よく努力を続け、優秀な成績を収めました。
 また、生徒会役員を2年間務め、赤十字活動の一環として募金活動の企画・運営に貢献しました。3年生においては生徒会副会長として会長を補佐し秀光生徒会活動の活性化に努めました。
 ここに仙台育英学園の建学の精神と生活信条7か条を体現したあなたの功績を讃えるとともに、今後一層の活躍を期待し「Outstanding Effort Award」を授与します。
 

校長先生からの式辞【一部抜粋】

 秀光中学校でIBのMYPを受けてこられた26期生の皆さんは、コミュニケーション能力を高めることができた、プレゼンテーションをする度胸がついた、あるいはリーダーシップを体得することができたという方がいらっしゃるのではないかと思います。MYPの教育内容は全国の義務教育の学校の中でも、とても限られたプログラムです。さらに高校でもIBを続ける方は「継続は力なり」で、しっかり頑張ってください。秀光コース以外のコースに進む方も、仙台育英にはさまざまなコースがありますので、そこで自分の力を試してほしいと思います。
 義務教育だった中学校と違い、高校生活がスタートする4月からは自分の意思、責任、選択で、学ぶ方向を決めていかなければなりません。今まで以上に意識を高めてご家族とともに自分の歩みを確実に確認していってほしいと思います。
 26期生の皆さんはとてもチャレンジングな学年だと先生方から評価されていますし、私もそう思っています。ですから皆さんが持っている結束力をさらに発揮されて、秀光コースで学ぶ人も、それ以外のコースで学ぶ人もこれまでやってきた以上の成果を上げることを期待します。

送辞【一部抜粋】

在校生代表 2年 髙橋さん(ホライゾン学園仙台小出身)


 学校行事や委員会活動等で、先輩方との強い絆を築きました。年齢が1つ違うだけでもどれだけ大きく見えたことでしょう。行事のたびに、先輩方の存在の大きさを知ることになりました。初めての部活動では分からないことだらけでしたが、先輩方は優しくしてくださり、授業での真剣な表情ともまた違った、等身大の先輩方の姿を見ることができて、とても良い思い出となっています。
 卒業は喜ばしいことですが、先輩方が秀光中学校を卒業されると思うと心細くなります。しかし、先輩方と過ごした2年間に学んだことは決して忘れません。本校の校訓、「至誠」「質実剛健」「自治進取」を目指し、活力ある秀光中学校にしていくことを約束します。

答辞

卒業生代表 加藤さん(愛島小出身)
 

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暖かな陽の光が降り注ぎ、桜の蕾も膨らみ始め、春の訪れを感じる季節となりました。春爛漫の今日、私たち26期生24名は、皆様からいただいた数々の激励のお言葉を胸に卒業します。
 
本日、加藤雄彦校長先生をはじめとする諸先生方、ご来賓の皆様、そして保護者の皆様のご臨席を賜りましたこと、卒業生を代表して心より御礼を申し上げます。今年度も新型コロナウイルスやインフルエンザの流行により、登校や行事の開催が困難な場面もありましたが、本日このような形で卒業式を挙行してくださったことに深く感謝しています。
 
振り返れば、入学してから今日までの3年間は本当にあっという間でした。この秀光中学校で私たちは多くのことを学び、経験しました。何気なく過ごしてきた仲間たちとの思い出も、今となってはかけがえのない宝物です。
 
私たちの中学校生活の思い出を1年生の頃から振り返ろうとすると、実はあまり記憶に残っていないという生徒が少なくありません。新型コロナウイルスの影響により、多くの行事が中止になってしまったからです。新型コロナウイルスはいとも簡単に私たちの1年分の青春を奪っていきました。入学初日、初めての登校は自分たちの教室ではなく、密集を避けるための広い家庭科室でした。
 
そして、スポーツチャレンジや秀光祭など、様々な行事が中止やオンラインでの実施という形になりました。友達と話しているとき、マスクの下の表情が分かりにくかったり、声が届きにくくなったりして不便なことも多くありました。未知の環境での生活にただただ不安ばかりの毎日であったことが思い出されます。

それでも、私たちは共に過ごす日々の中で、ゆっくりとではありましたが、お互いを理解し合い成長することができたように思います。グリーンスクールやスノースクールなどで学んだことも、時間を忘れて友と語り合った夜も、とても心に残っています。スポーツチャレンジでは学年を超えて交流することも叶いました。秀光祭ではクラス全員で吹奏楽の演奏をしました。ひとつの目標に向かって努力したことで、26期生らしい力強い演奏とともに一人一人のやる気を一つの曲に込め、自分の役割を果たして最高の演奏を届けることができました。

新型コロナウイルスの影響により、様々な制約があったにも関わらず、先生方のご尽力により実現された行事の一つ一つが、私たちにたくさんの希望やかけがえのない一生の思い出を授けてくださいました。いつも私たちを愛し、学ぶことの喜びを教えてくださった先生方。今までとは異なる対応や多くの変更を余儀なくされる中で、常に私たちのことを一番に考え、導いてくださり、本当に感謝しています。学習面だけでなく、精神的にも私たちがここまで成長できたのは、先生方のご指導のおかげです。この学校で学んだことを生かし、将来に役立て、社会に貢献できる大人になりたいと思います。

26期生のみんなは決して価値観が似ているわけではありませんでした。しかしながら、いざという時には最高の団結力と元気を発揮して学校生活を送ってきました。このメンバーでまたいつ再会できるかわかりませんが、ここにいる24人が一緒に学んだ3年間の思い出を胸に、新たな生活への第一歩を踏み出したいと考えています。
 
そして卒業を迎える私たちが今、真っ先に感謝の思いを伝えたい人。それは3年間にわたり、26期生を温かく見守り、時には厳しく指導してくださった担任の沙絵先生です。毎日どんなハプニングが起こるかわからない私たちを指導するのはとても大変だったと思います。至らないところが多々あり、たくさんの苦労と心配をおかけしたことと思います。しかし、沙絵先生は、どんなときも何があっても私たちのことを信じ、最後まで支え続けてくださいました。その姿を見て、私たち一人一人の意識は少しずつ変化していきました。先生の思いに応えたい、私たちが頑張る姿を先生に見てもらいたいという一心で、この3年間を過ごしてきました。沙絵先生、今まで本当にお世話になりました。先生の温かいご指導に感謝するとともに、先生との思い出や先生の笑顔を心に留め、高校生活も頑張ります。
 
在校生の皆さん、先ほどは心のこもった送辞をありがとうございました。私たちは今日卒業します。4月からは皆さんが秀光中学校を引っ張り、それぞれの目標に向かって努力を重ねていってください。同じ目標へ向かう仲間や自分たちをサポートしてくださる多くの先生方がいるということを忘れず、中学校生活を悔いなく過ごしてください。

そしていつも私たちの一番近くで見守ってくれた両親。普段は素直に伝えることができませんが、言葉にできないほど感謝しています。これまでの中学校生活を支えてくれてありがとうございました。これからも私たちの心の支えであってください。
 
私たちの中学校生活には常に様々な制限や困難がありました。しかし、多くの方々に支えられて、今日という日を迎えることができました。この3年間で人と顔を合わせて話せること、みんなで賑やかに行事を楽しむことができるというのは、とてもありがたいことなのだと気づくこともできました。あっという間の3年間、楽しいことだけではありませんでしたが、どんな時も支え合い、お互いを高めあえる仲間と共に学校生活を送ることができたのは本当に幸せでした。ときには壁にぶつかることもありましたが、そんな日があったからこそ、今の私たちがいます。これから、私たちはそれぞれの道を歩んでいきます。夢への道は決して平坦ではないと思います。たとえ、明日が見えなくても、道に迷っても精一杯生きていきたいと思います。夢に向かって覚悟を持った私たちは一人ではありません。秀光中学校で学んだことを自らの糧として、それぞれが一番星になれるように、これからも努力していきます。
 
最後になりますが、私たちの中学校生活を支えてくださった全ての方々に改めて御礼を申し上げるとともに、秀光中学校のさらなる発展を願って答辞とさせていただきます。