採択された76件の発表の中で
最高賞となる会長賞を受賞
日本地理学会春季学術大会が、2024年3月に青山学院大学 青山キャンパスで行われました。その中の高校生ポスターセッションにおいて、本校の特別進学コースの生徒3名が発表。厳正な審査を通過した76件の中で、最高賞である「会長賞」を受賞しました!
当日発表を行ったのは、特別進学コース3年生の山田菜結さん(東仙台中出身)、斎藤瑠七さん(矢本第一中出身)、山内明仁さん(志津川中出身)です。テーマは「宮城県における水産業の変化 ~地球温暖化の影響と震災からの復興に着目して~」。発表内容は、まず宮城県が全国でも珍しい親潮と黒潮がぶつかる潮目に位置していることに着目しています。近年の地球温暖化による海洋環境の変動から、宮城県を代表するサンマやサケなど、冷たい海域に生息する魚種の水揚げなどが減少している一方、暖かい海域にすむ魚種の水揚げが増加していることを紹介しました。また、2011年の東日本大震災から13年が経過したことから、現在の宮城県の漁港と水産業の復興状況にも焦点を当て、実際に漁業関係者や宮城県職員へのアンケートやインタビュー調査を踏まえて、新たな宮城県の水産業についての展望を説明しました。さらに、今年1月に発生した能登半島地震に触れ、宮城県の海岸地形と比較したことも評価のポイントだったようです。
当日は、3名の生徒たちは堂々とした発表態度で、多くの人が耳を傾けてくださっていました。また、発表後には大学教授の先生から「仙台育英の発表がとても良かった」と声をかけていただくなど、大きな反響をいただきました。作成したポスターは日本地理学会のホームページでもご覧いただけます。ほか、学校内での掲示や「仙台うみの杜水族館」にも2024年9月2日(月)〜9月30日(月)まで展示される予定です。ぜひご覧ください。