それぞれの役割をふまえながら
積極的に意見を出し合いました
秀光中の2年生が7月18日から24日にかけての5日間、世界的に実施されている教育プログラム「ワールドピースゲーム」に挑戦しました。世界のさまざまな課題を生徒たちが話し合い、全員で解決することを目指す体験型シミュレーションゲームです。
生徒たちは2つのグループに分かれ、グループ内に設定した4つの仮想国家の内閣(首相や国防大臣など)と国際機関のリーダー(事務総長や世界銀行総裁など)の役割を担当して、様々な交渉を試み、決断を下し、 複雑に絡み合う自らの国と世界の国々との課題解決を目指しました。
今回のゲームではそれぞれの役割をきちんとふまえた上での解決策の提示が多く、神様役の生徒も1つ1つの解決の判断を正確に行ってくれたので、難易度が高く良いゲームとなりました。破壊工作員の告発の成功や、各国の資金増加を時間ギリギリで達成するなど、生徒たちは積極的にアイデアや解決策を出しながら真剣に取り組んでいました。生徒たちにとって非常に有意義な5日間となったようです。
生徒たちは2つのグループに分かれ、グループ内に設定した4つの仮想国家の内閣(首相や国防大臣など)と国際機関のリーダー(事務総長や世界銀行総裁など)の役割を担当して、様々な交渉を試み、決断を下し、 複雑に絡み合う自らの国と世界の国々との課題解決を目指しました。
今回のゲームではそれぞれの役割をきちんとふまえた上での解決策の提示が多く、神様役の生徒も1つ1つの解決の判断を正確に行ってくれたので、難易度が高く良いゲームとなりました。破壊工作員の告発の成功や、各国の資金増加を時間ギリギリで達成するなど、生徒たちは積極的にアイデアや解決策を出しながら真剣に取り組んでいました。生徒たちにとって非常に有意義な5日間となったようです。
<ワールドピースゲームとは>
1978年米国の小学校教師だったジョン・ハンター氏が考案した世界の課題解決型シミュレーションゲームです。これまでに40年以上改良を続けており、世界が実際に直面しているような、政治的、経済的、社会的、環境的など様々な問題が、危機として提示され、参加者は、なんとか自分たちの手で問題を解決するよう試みます。そのなかで、答えのない問いに向き合い解決を目指す姿勢、深い思考力、交渉力、決断力、協働する力など、これからの社会に必要とされる大切なスキルを身につけることができます。
※公式ホームページ(http://worldpeacegame.jp)より抜粋
1978年米国の小学校教師だったジョン・ハンター氏が考案した世界の課題解決型シミュレーションゲームです。これまでに40年以上改良を続けており、世界が実際に直面しているような、政治的、経済的、社会的、環境的など様々な問題が、危機として提示され、参加者は、なんとか自分たちの手で問題を解決するよう試みます。そのなかで、答えのない問いに向き合い解決を目指す姿勢、深い思考力、交渉力、決断力、協働する力など、これからの社会に必要とされる大切なスキルを身につけることができます。
※公式ホームページ(http://worldpeacegame.jp)より抜粋
生徒たちの感想【「World Peace Game 振り返りシート」から抜粋】
Q.平和を達成するために武力は必要でしたか?それは、なぜですか?
Q.他の国にとって「いい国」になるには、どのような方法があると思いますか?
Q.交渉を成功させる秘訣はなんだと思いますか?どうしたら「優秀な交渉人」になれると思いますか?
Q.ゲームの始まりから終わりまでを振り返ってみて、自分の考えや行動はどう変わっていきましたか?詳しく教えてください。
Q.5日間の中で、一番印象に残っている場面、一番すごい!と思った問題解決の方法はなんでしたか?
Q.ワールドピースゲームを終えた今、世界の問題を解決する上で、一番有効な方法は何だと思いますか?
- あまり必要ではないと思った。武力よりも、戦略だったり、他国との関係性の方が大切だと思うから。
- 必要だと思います。武器があることにより国同士のかかわりが増え、最終的には協力していたから。
- 国益を守るために必要だった。
- いらないと思った。本来は自分の国がいい方向に進むことがベストですが、それを我慢するとスムーズに話し合いが進んだから。
- 今回は必要でなかった。だが、現在の世界で平和を達成するには必要だと思う。「平和」の定義は人それぞれのため、武力を使う方法と使わない方法があるから。
- 必要ではない。相手と交渉を重ねることで解決する。しかし、相手から攻撃を受けたら武力は必要になると思う。
- 必要ではない。話し合いでも解決し、平和にすることができると思ったから。
- 必要ではない。理由は武力で権力を抑えてもそこからまた戦争につながり、平和とは言えない状況になるから。
- 国を防衛するために最低限必要だが、買いすぎで資金がなくなるために注意しないといけないと感じた。
- いらない。話し合えば、いつか手立ては見つかるから。そのためにも大事なのは柔軟な思考力とアイディアだということも知ることができた。
- 必要ないと思う。戦争をすることで、戦っているどちらかの国が負けて、平和でなくなるから。
Q.他の国にとって「いい国」になるには、どのような方法があると思いますか?
- 裏切らなかったり、条約を結ぶときにお互いが平等に負担したりする方法を考えたりする。
- いろいろな国と協力して支援したり、積極的に課題解決に取り組んだりするという方法があると思います。
- ペコペコ頭を下げ、弱いふりをし、裏から操るという方法があります。
- 外交に積極的になること。
- 他国の支援を積極的に行ったり、国を複数まきこむような問題の解決に率先して取り組んだり、武力を用いておどしたりするようなことを絶対にしないこと。
- 同盟をくんだり貿易をしたりしてお互いに利益を出す方法。
- みんなで協力して、得意な分野を他の国の分まで頑張る方法。
- 他の国の要請を叶えてあげたり、赤字になっている国がいたらお金を援助してあげることです。
- まずは自国の平和を叶え、そこから他国に支援できるようになるといい国だと思います。
- 穏やかになること、相手との交渉をして、お互いの意見を融合した形をつくる。
- 誰も不幸にさせない国。難易度は高いが、国民やその他の国が笑顔になれるようなことができるのはとても良いと思う。
- 資源を増やしたり、起きている問題をすべて解決したりすること。そして、国民が幸せになること。
Q.交渉を成功させる秘訣はなんだと思いますか?どうしたら「優秀な交渉人」になれると思いますか?
- 条約を結ぶときなど、国と国、国と機関など、敵のように思われがちですが、どうやったら双方に利益は出るのか、損をする方はないかなどお互いに確認し合うことが上手に交渉するための秘訣だと思いました。そして、双方の合意があって、全員の理解があっての交渉成立だと思いました。このような確認をする人が「優秀な交渉人」だと思います。
- 相手に良いことが起きることを言い、冷静になって話し合うことが成功させる秘訣なのかなと思います。自分から積極的に話しかけに行く人が、優秀な交渉人になれると思います。
- まず、交渉には演じることが必要です。できるだけ弱く、苦しそうに交渉をすることで、相手は「自分たちに無理をしてくれている」と優しい気持ちになり、有利に交渉を進められます。
- 相手の立場になって考えることです。相手のことを考えればなぜそうしたいのかが分かってきて、相手とも話し合いがしやすくなると思いました。
- 強引に話し合いを進めるのではなく、折り合いをつけて無理やり得をしようとしない。
- 自国にも他国にも利益があるような提案を考えること。そのためにも自国や他国について「知ること」が大切だと分かった。
- 欲しいもの、ことをしっかり明示して、それに見合った見返りを与えること。
Q.ゲームの始まりから終わりまでを振り返ってみて、自分の考えや行動はどう変わっていきましたか?詳しく教えてください。
- 難民問題で、初めは難民をどこに受け入れてもらうかばかり考えていましたが、そうではなくOillandに全員移動させることで問題解決できました。1つの考えに捉われずに、柔軟な考え方に変化したと思います。
- 最初は自分勝手に権力を使っていたが、他の人達が一生懸命にやっている中で自分がふざけているのはだめだと感じ、最後になるにつれて正確な判断をすることができるようになった。
- 最初はとにかくお金を増やしたい一心だったけれど、周りの国から支援してもらったおかげで交渉がしやすくなり、他の人にも支援してあげたいという気持ちに変わった
- 最初はお金を増やすことをしたが、解決できていない課題が多かったため、後半は平和にするために努力した。
- 最初はとりあえずお金を貯めて色々なものと交換したりすればと思っていましたが、問題を解決するには一つの国がお金を持ちすぎてもいけないし、貿易をしてお互いが良くなるようにしないといけなかったので難しいと感じました。
- 平和はどうやって作るのかあまりよくわかっていなかったけれど、ゲームをすることで交渉して伝えながら平和を作る方法もあると思いました。
- 他の人の意見も聞いて深掘りできるようになれたのが変わったと思います。
- 最初は自国の平和やたくさんお金を持っているようにすることばかりを考えていましたが、終わりが近付くにつれて、他国になるべく支援しようと考えるようになりました。
- 世界銀行の人数が少なく、互いに迷惑をかけないよう責任をもって積極的にコミュニケーションを取るように変化した。
- 力を持ったから攻撃的になった。
- 最初は戦争をしなければ平和が生まれないと考えていたが、最終的にはお金や協力があり武力は必要ないと思った。武器商社などが1兆円の支援をしてくれたり、他国が協力してくれたりしたのでそのように考えが変化した。他国の人には感謝したいと思います。
- 日本国憲法の「平和主義」というものがいかに大切か知ることができました。
- 破壊工作員と秘密国家の行動で、全員を信用していいわけではないと思うようになった。
- 最初はお金が大事でしたが、お金を使ってでも平和にしようと思うようになりました。きっと、平和のために頑張るふりをしていたのが、最終的に本心になったのだと思います。
- ゲームの始めは武力を使わないと世界が平和になることはないと考えていたが、問題が武力を使わずに解決したとき、武力を使わなくても世界は平和になると考えるようになった。
- 最初は理解できず言われるがままに動いていたが、同じ国のメンバーが1つ1つ教えてくれて理解できたため、最後の方は自分から動けた。
- 武器を売ることでビジネスがまわると思っていたが、武器を売ると世界平和にはつながらないから、様々なプランを考えていくことにより、世界平和になる商品を見つけることができた。
- 最初は武器を売ることだけだと思ったが、武器を鉄に変えることで支援や利益を得ることができると思い、たくさんのことができた。
- 最初は請求に簡単に応じてしまっていたけれど、最後になるにつれて交渉を頻繁にしたと思う。
- リーダーがしっかり統率の役割を果たしてくれて、自分の役割を意識した行動をすることができた。
- 宗教上の問題はかなりやっかいだと知った。自分は宗教と関りがあまりないので楽観視していたが、クライシスの中の宗教問題を解決しようとしたら行き詰ってしまった。
Q.5日間の中で、一番印象に残っている場面、一番すごい!と思った問題解決の方法はなんでしたか?
- クライシス15番、正体不明の怪しい傭兵軍団からの攻撃に私たちはどうすることもできず悩んでいましたが、運命の神がコイントスで攻撃を止めてくれたので、すごいと思いました。
- 「○○をあげる」ではなく、「○○をあげるから、○○をくれ」を利用した、win-winになる解決方法。
- 破壊工作員の告発に成功した場面。告発に見事に成功した所が本当にすごくて、一番印象に残っています。
- 地球温暖化対策の水素燃料工場を作るとき、ふぁいぜんが大きく値下げをしてくれたのがすごいと思い、思いやりのある国だと感じた。
- アキナチュラル国が災害にあって、他国からの寄付が必要なときにキャクテス国が自国の資金がマイナスだったのに寄付をしたいと言っていたこと。
- クライシス21番のDNA検査が間違いだったと言い解決していたこと。
- クライシス4番について行き詰っていたとき、国連が国や民族のリーダーに納得するような有効な解決策を考えていてすごいと思った。
- 最初は自分の国をよくすればいいと思っていたけれど、貿易をしたり協力したりしたことで他の国もよくしていきたいと思うようになりました。
- 国を作って難民を定住させたこと。
Q.ワールドピースゲームを終えた今、世界の問題を解決する上で、一番有効な方法は何だと思いますか?
- しっかり話し合いをし、条約を結ぶことだと思います。今何をしなければいけないのか判断をし、また条約を結ぶことで縛りができるため、問題解決に有効なのではないかと考えます。お金を上手く活用することも大事だと感じました。
- 世の中の課題を知り、色々な視点から考える。
- 各国の信頼関係を固く結ぶことだったり、自国だけでなく他国の状況も考えながら判断したりすること。
- 人とのコミュニケーションを取ることです。なぜならば、国と国の意見は全て違っていて、話さなければ分からないからです。
- 周りの国との連携を取り、1つの問題を皆で解決すること。
- みんな素直になることだと考える。
- みんな自国のお金を気にしすぎて問題に手をつけられていなかったため、いろいろな国でお金を援助し合って解決する方法が有効だと思いました。
- 問題が起きた上で、その国の人にこういうことが起きたから手伝ってほしいと交渉する。
- 課題を理解し、様々な視点から見た問題の解決策を頭に入れておくこと。(多くの意見を集める。)
- 国連の盛んな行動と国の世界問題解決のための積極的行動。