お知らせ

ILC宮城 令和7年度第28回後期卒業式

卒業後も学びを止めることなく
自らを高め続けていってください

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 2月28日(土)、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程ILC宮城の令和7年度仙台育英学園高等学校第28回後期卒業式が行われました。会場は宮城野校舎ゼルコバホールです。この日卒業を迎えたILC宮城の卒業生は91名。高校卒業資格となる卒業証書は、加藤雄彦理事長・校長先生が代表生徒に手渡されました。続く校長先生の式辞では、「世界は大きな変動の時代にあり、これからの社会では学び続ける姿勢が何より大切です」と述べ、福澤諭吉の『学問のすすめ』にある「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉を紹介されました。そして、「学びによって人は可能性を広げることができる」とし、卒業後も学びを止めることなく、自らを高め続けてほしいと励まされました。
 答辞では卒業生代表が、「自分のペースで学習を進められる環境や、多彩な学校行事に魅力を感じて入学を決めました」「これからも楽しい時には自分を見失わず、苦しい時には本校の建学の精神である至誠・質実剛健・自治進取を思い出し、苦難にひるむことなく前へ進んでまいります」と力強い抱負を述べました。
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卒業生代表答辞【全文】

 
柔らかな日の光が降り注ぎ、春の足音が間近に感じられるこの良き日。加藤雄彦理事長・校長先生をはじめ、諸先生方、保護者の皆様にご列席を賜り、誠にありがとうございます。私たち91名の新たな門出に、かくも盛大な卒業式を挙行していただきましたこと、心より感謝の気持ちでいっぱいです。

私は2年半前、人間関係に悩み、全日制課程から転籍しました。母から仙台育英学園高等学校通信制課程のホームページを紹介されたとき、ILC宮城では、自分のペースで学習が進められるその柔軟さに魅力を感じました。また、一年を通して組まれている様々な行事に惹かれ、ぜひ参加してみたいとの思いが高まって転籍を決心しました。 入学当初は学習室を中心に勉強していましたが、土曜スクーリングに出席して友達ができ、一緒に学習したり、話をしたりするようになりました。スクーリングの出席回数をクリアするなど、生活リズムをブレなく刻む自己管理と、自学自習の学習習慣を身につけることは正直大変でしたが、時間を見つけては最優先に学校に通うよう心がけながら、少しずつスクーリングの出席回数を増やして無事クリアすることができました。

また、在学中はすべての行事に参加させていただきました。特に心に残っている行事は、2年連続で参加させていただいた東和蛍雪校舎研修です。グループに分かれてのはっと作り作業を通して、同じグループだった人たちと仲良くなりました。談話室では、仙台育英学園高等学校校歌の歌詞について説明があり、「自治進取」の意味合いについての説明に感銘を受けました。自分で決めたことは失敗を恐れずに、今後襲いかかってくる困難に挑戦することの大切さを学びました。また、仙台育英学園高等学校創立100周年記念事業として制作された映画「加藤利吉物語 北の国(ふるさと)へ」を談話室で全員で鑑賞し、映画の中で加藤利吉先生が大きな目標を持ち、そのために勇猛果敢な行動を心がけている姿が素晴らしいと感じ、尊敬の念を抱きました。登米市の豊かな自然に囲まれた校舎は、心底リラックスできる場所だと感じさせられ、卒業してもまた行ってみたいと思いました。

さらに私は、全国高等学校駅伝競走大会に毎年出場している母校の応援を兼ねた、ILC合同京都大阪研修旅行に2年続けて参加させていただきました。応援後に自主研修で訪れた金閣寺では、晴れた日と雨の日の両方の幻想的な姿を見ることができ、どちらも歴史を物語るごとくに美しく、輝くその様子に感銘を受けました。同時に、同じ景色でも、自分の置かれている状況や見方によって、見え方や捉え方が変わることを実感しました。また、幸運なことに、研修先に向かうバスの中で駅伝選手たちが真横を通り過ぎるタイミングがあり、選手たちの速さと迫力を間近に感じて圧倒されました。最後に、同じ校章をつけたユニフォームを着た選手が、スタジアムでゴールをする姿を目にしたときは、心が締め付けられるような感動を覚えました。

この2年半、母は私の悩みを聞いて共感してくれたり、時にはアドバイスをくれたりして、通信制に在学する私とともに伴走してくれました。また、父は、私が音楽の道に進むかどうか迷っている時、その道の厳しさを真剣に話してくれました。 あの頃の私を傍で見守り、成長させてくれた両親に感謝しています。卒業後、私は音楽関係の専門学校に進学します。ここで音楽について学び、将来は音楽関係の仕事に携わり、これまでの経験を生かしながら、人々に力を与えられるような曲を作曲していきたいと思います。

ここにいる91名は、これからも楽しい時には自分を見失わず、苦しい時には本校の建学の精神である至誠・質実剛健・自治進取を思い出し、苦難にひるむことなく前へ進んでまいります。 先生方、保護者の皆様、まだまだ未熟な私たちをこれからもどうぞ温かく見守り、ご指導くださいますようお願いいたします。最後になりますが、仙台育英学園高等学校の益々のご発展と、加藤雄彦理事長・校長先生をはじめ、諸先生方のご多幸をお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。
 
令和8年2月28日
卒業生代表