お知らせ

仙台育英学園高等学校 秀光コース  第25期生 卒業証書授与式

IBを修了した若きリーダーとして、
勇気や思いやり、信念を持って
前進してください

 仙台育英学園高等学校 秀光コース第25期生の卒業証書授与式が2月27日(金)午後に行われました。
 式では、加藤雄彦理事長・校長先生から卒業生代表に卒業証書が手渡され、続いて、精励賞、加藤利吉成績優等賞各賞の受賞者が発表されました。そして、秀光生としての活躍を讃える『秀光グランプリ』には武山さん、李さん、ラクディーさんが選ばれ、校長先生から一人一人に賞状と楯が贈られました。
 校長先生による式辞では、IBのDLDP・ELDPをそれぞれ修了した卒業生へ向けて英語でスピーチされ、最後に「Congratulations, Shukoh 25th Cohort. Your journey is just beginning!」という温かいはなむけの言葉を贈られました。
 卒業証書授与式のあとは、仙台育英学園の同窓会への入会式が行われ、同窓会から記念品が贈呈されました。
 そして最後のホームルームでは、仲間や先生方と秀光での思い出を振り返りました。25期生と秀光との強い絆はこれからも変わらず続いていきます。
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秀光グランプリ 受賞者 表彰内容

『Service Above Self Award』
武山さん(秀光中出身)

 あなたはIBプログラムの授業や諸活動に誠実に取り組むだけでなく、常に仲間への配慮を欠かさず献身的にクラスを支えました。明るく、周囲への思いやりを欠かさない人柄は、クラスメイトのみならず学年の垣根を超えて皆に慕われました。インターアクト部では部長として「超我の奉仕」の精神をもって精力的に活動し、部を高校生ボランティアアワード2025全国大会出場に導きました。誠美で思いやりに溢れ、強い意志をもって努力した姿は称賛に値します。仙台育英学園の建学の精神とIBの学習者像を体現した人物であり、Service Above Self Award としてここに賞します。
 

『Cultural Bridge Building Leadership Award』
李さん(韓国出身)

 You have shown respect and understanding towards both ELDP and DLDP students with different cultures and backgrounds, often bridging relationships between them. You have also volunteered in a leadership role for many activitles that were student centered and could not have been done without your effort, skill, and knowledge of classmates. As an IB student, you maintained a balanced approach and overcame your own weaknesses to obtain the full IB diploma. For embodying the spirit of Sendai Ikuei Gakuen and the IB learner profiles, today it is my honor to present you the "Cultural Bridge Building Leadership Award".

 

『Shining Smile Service Award』
ラクディーさん(タイ出身)

 You have shown substantial effort in improving the school life of your classmates. You have been a crucial member of activities that made school life fun and interesting. You have volunteered to organize special events with unforgettable moments, while considering what will make school days more enjoyable for everyone involved. This work made even the most difficult days more entertaining. As an IB student, you greatly improved your study habits and obtained the full IB diploma even while assisting others. For embodying the spirit of Sendai Ikuei Gakuen and the IB learner profiles, today it is my honor to present you the "Shining Smile Service Award".
 

校長先生からの式辞【要約(和訳)】

 本日、皆さんは高校生活を終えるとともに、国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)の学びの集大成を迎えました。IBは単なるカリキュラムではなく、物事を深く考え、他者を尊重しながら対話する姿勢を育てる学びです。知の理論(TOK)、課題論文(EE)、CASの活動を通して、皆さんは知的自立や忍耐、社会とのつながりを学んできました。
 第25期生は過去最多の32名がIBDPに挑戦し、多様な国や文化の仲間とともに学ぶ中で、国際的な視野を日常の中で実践してきました。教室にはタイ、ネパール、インドネシア、韓国、中国、スペイン、そしてウクライナからのクラスメートがいました。パンデミックによる困難にも直面しましたが、皆さんは工夫と協力により乗り越え、適応する力とレジリエンスを示しました。
 これから皆さんが進む世界では、知識だけでなく誠実さや共感が求められます。成功は重要ですが、個性はもっと大切です。知識は力ですが、知恵は世界を変える力を持っています。
 親愛なる卒業生の皆さん。皆さんは単にプログラムを修了したIB生ではありません。考え、適応し、違いを越えて協力することを学んだ若きリーダーたちです。勇気、思いやり、信念を持って前進してください。
 秀光第25期生の皆さん、本当におめでとう。皆さんの旅は、まだ始まったばかりです。

 

送辞【一部抜粋】

在校生代表 秀光コース2年 加藤さん(秀光中出身)
 
 冬の寒さの中にも春の訪れを感じるこの良き日に、25期生の皆さんが卒業の日を迎えられたことを、在校生一同心よりお祝い申し上げます。先輩方は、コロナ禍という不安定な状況の中でも前向きに学校生活に取り組み、学年や国籍を越えて人と関わりながら、行事や日々の学びに真摯に向き合ってこられました。スポーツチャレンジや秀光祭、カナダ研修などでは、慣れない環境の中でも積極的に交流し、周囲を明るく導く姿が私たち後輩の大きな励みとなりました。また、IBDPの学びと行事・活動を両立させながら、経験や助言を惜しみなく共有してくださったことにも深く感謝しています。先輩方が体現してきた「至誠」「質実剛健」「自治進取」の精神と伝統を、これからは私たちが受け継いでいきます。卒業後の新たな道においても、本学園での学びと経験を糧にさらなるご活躍をされることを心よりお祈り申し上げます。
 

答辞【全文】

卒業生代表 武山さん(秀光中出身)

 
 
 秀光での数々の思い出を思い返しながら、やわらかな日差しに包まれる今日、6年間通ったこの校舎に登校しました。未来への希望に心が弾む一方、いつもと変わらない教室の風景の中にもどことなく寂しさが漂っており、卒業という現実に、胸にぽっかりと穴が開いたような寂寥を覚えます。
 
 一年前、私たちはここ、ゼルコバホールで先輩たちを見送りました。先輩たちから秀光の伝統を託され、その責任を感じながら、一年間必死で過ごしてきました。そして、今日、私たち秀光25期生は卒業します。
 
 先ほどは校長先生のご式辞をはじめとして、父母教師会会長様からのお祝いの言葉、在校生代表の送辞をいただきまして、誠にありがとうございます。このように盛大かつ心温まる式を挙行して頂きましたこと、秀光25期生一同、心より感謝申し上げます。
 
 六年前、私たちはこの学び舎で出会い、その日から今日まで共に過ごしてきました。しかし、中学校生活の始まりは決して穏やかなものではありませんでした。新型コロナウイルスが猛威をふるい入学式は1か月遅れ、その後も行事の中止、縮小を余儀なくされ、オンライン授業によって、せっかく出会った仲間ともバラバラで過ごす日々。
 
 それでも私たちは着実に前に進み、絆を深めてきました。グリーンスクールでは、互いに手を取り合い、トレッキングや自主研修に取り組みました。スポーツチャレンジも中止される中、今までバラバラだった仲間がようやく一つになれた行事でした。
 
 初めての秀光祭はオンラインでの開催になりましたが、制限があるからこそ皆で意見を出し合い、工夫を凝らして協力することで私たちの仲はさらに深まっていきました。スノースクールや岩手研修など、多くの行事を通してお互いの知らない一面を知り、同じ時間を過ごす中で、いつの間にか私たちは光の下で、笑い合っていました。
 
 私たちのために感染症対策を徹底しながら、諦めずに力を尽くしてくださった、校長先生をはじめとする諸先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 瞬く間に中学校三年間が過ぎ、私たちは高校受験を迎えました。入学式から共に歩んできた私たちの道は、それぞれの目標に向かって、伸びていったのです。友人との別れに寂しさを感じながらも、私たちは互いに選んだ道に自信をもって歩き出しました。
 
 秀光コースに入学して、2名の新たな仲間が加わり、様々な学校行事や日々の授業を通して、高校生として成長していきました。特に印象に残っているのは、カナダでのグローバルリーダーシップ研修です。大自然の中で互いを信じ、様々なアクティビティに挑戦しました。特にサービスチャレンジでは学年の垣根を越えて仲を深めることができました。そしてパーソナル・プロジェクトというMYPの集大成を終え、いよいよ迎えたDPトライアル。新たに20名の仲間を迎え、共にディプロマ・プログラムへの挑戦を始めました。
 
 高校2年生になって、32名が全力で踊った、スポーツチャレンジでの創作ダンス。国籍も言語も様々な私たちが一つになって、最高のダンスを披露することができました。IBキャンプではグローバルな課題について意見を交換する中で、私たちの視野は広がり、今後の国際社会で必要となる力を養うことができました。互いを理解し、仲を深めた私たちはこの最後の宿泊研修で、最高の思い出を作ることができました。そして秀光祭ではTOK展示をはじめとして、ピアノやギターの演奏、音楽選択者と美術選択者とがコラボしたステージ発表、二十五期生それぞれの豊かな能力と個性が発揮されました。
 
 そして、ついに最高学年になった私たちが直面したのは、IB最終試験と大学受験という大きな壁でした。学校に遅くまで残ってパソコンと向かい合っては悩む日々。学校からの帰り道に電車に揺られながら、暗くなった仙台の景色を車窓から覗き、その暗闇と自分の行先が重なって見え、不安は増すばかりでした。
 
 それでも前に進むことができたのは、互いに励まし合ってきた仲間と的確なアドバイスで私たちを導いてくださった先生方、常に私たちに寄り添い、支えてくれた両親がいてくれたからです。
 
 放課後遅くまで、相談に乗ってくれた先生方、昼休み、放課後と時間を問わず、常に私たちに向き合い、的確なアドバイスをくれました。先生方の存在はIB最終試験、大学受験に挑む私たちの揺るぎない支えでした。
 
 そして、生まれてからこれまで、いつも味方でいてくれて、背中を押してくれた両親。遅い時間に帰宅しても温かいご飯を用意してくれ、常に私たちを応援してくれました。大学受験に至るまでたくさんの選択をしてきましたが、私たちの選択を尊重し、見守ってくれた両親がいたからこそ、ここまで成長することができました。
 
 早いもので、幼かった私たちも次のステージに進み、新たな道を進もうとしています。私たちがその一歩を踏み出せるのは、先生方と家族の支えがあったからです。この感謝の気持ちを私がここで語るのは、少し身に余るように感じます。溢れんばかりの感謝の言葉は、25期生、32名の数だけ存在し、きっと卒業式が終わった後に各々の言葉で伝えることでしょう。
 
 ひたむきに走り続けてきましたが、私はIBでの学びを後悔したことは一切ありません。
多くの体験学習、課題に真剣に向き合い、頭を悩ませた日々、毎日のディスカッションやプレゼンテーション、これらの唯一無二の経験は私たちの自信となり、将来を切り拓く力となるはずです。友人たちとの何気ない会話、日々の授業、秀光での当たり前の毎日が、私たちの人生に彩を与えてくれました。
 
 最後に、後輩の皆さん。皆さんは秀光で過ごす日々の中で、自身の視野が広がっていく実感はありますか。学校行事や部活動、ボランティア活動、何気ない日々を過ごす中で拾い集めてきた発見が、いつの間にか、自分の大きな力となっていることがあります。秀光での経験は必ず皆さんの糧となるでしょう。皆さんがこの先どんな道を歩み、活躍するのか、楽しみに待っております。
 
 僅か数年の間に、世界情勢は目まぐるしく変わり、対立が顕著になっていく現在の国際社会で、私たちには客観的な視座を持つことが特に求められていると感じます。人の数だけ、その者たちが築き上げてきた道があることを忘れず、互いを尊重し合える社会の実現に貢献したい。IBのプログラムを通して、世界の恒久的な平和を実現するために学んできた私たちなら、きっとそれができるはずです。
 
 私たちは仙台育英学園の「至誠・質実剛健・自治進取」の建学の精神とIBの理念を胸に、国際社会に貢献していくことを誓います。
 
 結びとなりますが、仙台育英学園の更なる発展と、校長先生をはじめとする皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、答辞といたします。