お知らせ

ILC青森 平成30年度 第16回前期卒業式

仙台育英学園の卒業生として
新たな一歩を踏み出します

 9月30日(日)、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程ILC青森の平成30年度 第16回前期卒業式が、ILC青森校舎を会場に執り行われました。式では、加藤雄彦校長先生から卒業生一人一人に卒業証書が手渡されました。高校卒業資格を得て、16名の卒業生たちはそれぞれの決意を胸に、新たな第一歩を踏み出します。

卒業生代表答辞【全文】

近づく台風、降りつづく雨。しかし、今、私達はとても晴れがましい気持ちです。

 以前通っていた学校は、短期間での資格取得や学級長の仕事、部活で忙しい毎日の繰り返しでした。耐え切れなくなった私は、心身ともに疲れ倒れました。突然意識がなくなったり、足が動かなくなり車椅子での生活をしたり。まともに学校に通うことができなくなりました。そして周りの人達からどんどん遅れていき、孤独と焦りがこみ上げ、目の前にある現状に押しつぶされました。

 そんな中、父がある学校を見つけてくれました。その学校は「仙台育英学園高等学校ILC青森」です。当時は通信制課程の事は全く知らず不安しかありませんでしたが、現状をなんとかしたいという気持ちや自分と向き合うために編入を決意しました。

 全日制の学校とは大きく違い、ここは自分で選んだ科目のスクーリングとレポートをこなしていく内容です。客観的にみると大変ではないかもしれません。ですが当時の自分にはそれさえも精一杯でスクーリング中に倒れる事が何度もありました。それでも家族や先生方のサポートのおかげで、編入してから一番辛い時期を無事に乗り切れました。

 学校生活に慣れたおかげで倒れる事もなくなり、様々な学校行事に参加できるようになりました。編入学してきた自分にとっては沖縄研修旅行の入学式は自分自身が参加しているようで新鮮な気持ちになりました。そこで過ごした宮城や沖縄の生徒と友達になり、今でも連絡を取り合う仲になっています。これはこの学校でなければできない貴重な体験でした。

 そんな中始めたアルバイトでは、店員同士のコミュニケーションを積極的に取って、仕事に対する意識が向上しました。

 いつのまにか充実した日々を送ると同時に心身ともに回復することができました。ILC青森に編入学したことで、暗くなにも見えなかった将来に光がさしこみました。この三年間病気に向き合い人生を大きく動かしてくれた家族や先生方には感謝の気持ちで一杯です。本当に有難うございました。

 今は専門学校でプログラミングなどのパソコン関係を学ぶために次のステップに一歩踏み出しています。

 この三年間の貴重な経験と思い出を胸に刻み、新たなスタートを切りたいと思います。卒業後も精一杯頑張って行きますのであたたかく見守っていてください。

 最後に加藤校長先生、ILC青森の先生方。今まで私たちの卒業に至るまでの指導、サポートをしていただき本当に有難うございます。あらためて感謝を申し上げ答辞といたします。

平成30年 9月30日
卒業生代表 N.M