お知らせ

本校書道部 全日本書初め大展覧会席書大会で文部科学大臣賞を受賞

書道部主将 細川くん
昨年の日本武道館会長賞に続き
文部科学大臣賞を受賞!!

 今年(2019)正月5日、日本武道館を会場に開催された『全日本書初め大展覧会席書大会』の結果が本校書道部に届けられました。この大会は、日本武道館のアリーナ内を席書会場として、事前に発表されている課題を24分の制限時間内で書き上げるというもの。本校からは17名の書道部員が出場しましたが、本校書道部主将の細川和紗くん(フレックスコース2年・南中山中出身)が、見事、文部科学大臣賞という輝かしい賞を受賞しました。
 文部科学大臣賞は、内閣総理大臣賞、日本武道館大賞に続く大きな賞。細川くんは昨年の同大会で文部科学大臣賞に次ぐ日本武道館会長賞をすでに受賞しています。2年連続の受賞! この特筆すべき快挙に、顧問の書道部渡邊章紀先生は「今年度は念願の“書の甲子園 団体での全国初優勝”という大きな賞を獲得していますが、細川くんのこの受賞も、それに匹敵する本校書道部の大きな成果です」と讃えます。
 授賞式は2月下旬。細川くんに受賞の思いを話してもらいました。

 

全日本書初め大展覧会席書大会 文部科学大臣賞 細川 和紗くん

作品の質を上げることをめざして
ひたすらひとつの線、ひとつの点に
こだわりながら

 
  • 細川和紗くん
    フレックスコース2年・南中山中出身

 書道を始めたのは、小学生の時、母に「字が下手だから書道を習ったら」と言われたのがきっかけ。小3のときから地元(青森県青森市)の書道教室に通い始めたのが“書”との出会いです。そこで素晴らしい先生と出会えたということもあるのですが、仙台に中学生のときに引っ越してきて、その先生の勧めもあって仙台育英フレックスコースに入学して書道部に所属しました。「字が下手」と言われて始めた書道ですが、やり始めてみると面白く、今も毎日、夢中になって取り組んでいます。

 昨年、今年と2回連続でこのような大きな賞を受賞して、今は書道部の主将もやっているのですが、僕自身、決して自分の作品に満足しているわけはありません。ですので、自分自身としては“こんなすごい賞は少し意外”というところもあります。渡邊先生は「細川の力いっぱいのゴツゴツとした字が、“武道館での書初め席書”というテーマに合っていたところもあるかもしれない」と話してくれました。

 渡邊先生は「結果を追い求めてはいけない」と日頃おっしゃいます。ただひたすら“作品の質”を上げることだけに集中して日々の稽古に励むこと。ひとつの線、ひとつの点にこだわりながら“良い作品”めざして書き続けていくこと。もし大会で賞が得られるなら、それはただただ日々の稽古での“こだわり”の結果が評価されたからなのだと。

 渡邊先生は「書は茶道においての“所作”に通じている」ともおっしゃいます。書に向かう姿勢、心構えがお茶の所作と同じように、すべての線に出てくるのだと。僕自身、この言葉を心に刻んで、一文字一文字にこだわる心を忘れないようにしながら、毎日の稽古に励んでいきたいと思います。

《追記》

 細川くんの席書大会『文部科学大臣賞』受賞の知らせと同時に公募の部の発表もあり、その中にも本校書道部員の名前がありました。伊藤 凛南さん【英進進学コース1年・矢本二中出身】、東京新聞賞の受賞です。
 おめでとう! 細川くん、そして伊藤さん!!