お知らせ

ILC宮城 平成31年度 第22回前期入学式

自分の歳の重ね方、時間の使い方を
通信制の生活の中で学んでいきましょう

 4月7日(日)午後、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程 ILC宮城の平成31年度第22回前期入学式が挙行されました。新入生は男女合わせて38名。会場の宮城野校舎オークルームには少し緊張した面持ちの新入生が並びました。
 加藤雄彦校長先生は式辞の中で「本学園の広域通信制課程にはILC宮城のほかにILC青森やILC沖縄もあり、研修などで交流しています。八戸や沖縄にも仲間がいる、こういう経験ができる学校はなかなかありません」と語られ、そして「みんな平等に時間が流れています。もう一回学び直すと慌てなくていいから、自分の歳の重ね方、時間の使い方を通信制の中で考えながら生活してほしいと思います」と温かい激励の言葉をかけられました。

 ILC宮城の代表生徒による歓迎のことばでは「最初は通信制に慣れずに悩む日々がありましたが、レポートに真剣に取り組みスクーリングに出席することで、自分の将来についても前向きに考えることができるようになりました。これからの学校生活が楽しく充実したものとなるように、私たちと一緒に頑張っていきましょう」と心強いエールが贈られました。

ILC宮城 新入生歓迎の言葉【全文】

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これから、みなさんの新しい生活が始まります。

 通信制課程は、全日制課程とは違い、何をするにも自分の意思が必要不可欠になります。何の教科を履修したいのか、進路はどうするのか、どのように時間を使っていきたいのか。すべて自分で決めなければなりません。しかし一人で悩むことはありません。いつも支えてくれる人、子育ての合間を縫って勉強に励んでいる人など様々な人たちがいます。そういう人たちとの話はとても魅力的です。新入生の皆さん、この入学を機に自分を見つめ直し、自分のための時間をつくってください。

 皆さんは通信制課程にどのようなイメージを持っていますか? 全日制の高校生活との違いに戸惑いを感じている人も多いと思います。

 しかし、その違いが広域通信制の魅力の一つだと思うのです。自分の意思を強く持ち、それに基づいて行動する。これはなかなか難しいことです。しかしこの通信制課程には自主性をもって自分の人生を切り開いていく力を培える時間が多くあります。その力は貴重で大切なものだと私は思います。

  「一期一会」という茶道のことばがあります。茶会は毎回、一生に一度だけという思いを込め、主人も客も真剣に行うべきだとする茶道の言葉から、「一生の間に一度だけ出会うこと。また、一生に一度限りのこと」という意味でも解釈されます。人との出会いは一生に一度の出来事なので、皆さんも通信制での人との出会いを大切にして欲しいと思います。私は通信制課程で大切な友人や素敵な先生方に出会うことができました。皆さんにも「一期一会」の言葉のように素敵な出会いが訪れることを願っています。

 私は通信制課程に入学し、最初は慣れずに悩む日々がありましたが、スクーリングに出席したり、レポートを提出したりするうちに自分で行動しなければ何も進まないことに気づきました。レポートに真剣に取り組みスクーリングに出席することで、自分の将来についても前向きに考えることができるようになりました。

 通信制課程での学習やレポートで分からない問題があった場合には担当教科の先生に尋ねてみてください。きっと分かりやすく丁寧に説明をしてくださると思います。そして宮城野校舎から徒歩5分ほどの場所に学習センターという学習施設があり、そこでは土曜日のスクーリングに参加できなかった場合でも、曜日ごとに担当の先生が勉強を教えてくださるので、自分のペースで学習できる環境が整っています。

 また通信制課程には勉強だけでなく、友人との交流の場があります。ボウリング大会・蔵王研修旅行・動物園・水族館訪問などの楽しい行事がそれです。行事に参加することで新しい友人との出会いが与えられることと思います。

 人生において一つの区切りとなる高校卒業へ向けて通信制課程の生徒は全力で取り組んでいます。次の目標への一歩を踏み出せるよう、また、これからの学校生活が楽しく充実したものとなるように、私たちと一緒に頑張っていきましょう。新入生のみなさん、自分の将来を確実なものにするために頑張ってください。これを歓迎の言葉といたします。
 

平成31年4月7日
在校生代表