お知らせ

フィラデルフィア研修

大自然と本場の英語に囲まれて
新たな出会いがいっぱいの研修旅行に

 本校1年生の生徒が「フィラデルフィア研修」に参加しました。フィラデルフィアは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州の都市です。特別進学・外国語・英進進学・情報科学コースの1年生18名が参加し、2019年7月12日から26日まで約2週間、研修を経験しました。研修参加にあたっては、事前にアクティビティを通じて英語に触れたい生徒を募集したところ、定員を超える応募があったため先着順での参加となりました。
 
 研修は現地でホームステイをしながらフィラデルフィアとニューヨーク、二つの都市を中心に行われました。ハドンフィールド高校でフィラデルフィアの歴史を学んだり、チュービングで川下り、BBQやキャンプなど、自然に触れるアクティビティがもりだくさん。英語でのコミュニケーションを必要とする機会も多く、生徒たちにとって新しい出会いに満ちた研修となったようです。また、今回研修に参加した生徒たちは、2020年にフィラデルフィアから来日する生徒のホストファミリーとなり、二週間受け入れることになっています。
 研修中の様子について、代表4名の生徒からの感想を紹介します。
 

研修を振り返って【参加した生徒たちから】

温かいサポートのおかげで
有意義な時間を過ごせました

特別進学コース1年 佐藤くん(中田中出身)

貴重な交流を通し
特別な出会いを経験

 研修の約1カ月前から全体活動が始まりました。最初の頃はコースごとや仲の良い友達同士で固まっていたため、全体での会話も少なく、話し合いもなかなか進まない状況でした。しかし現地での活動を通して現地の方々とはもちろん、私たちの間にも深い友情が生まれ、研修前にほぼ会話をしていなかった相手とも会話が弾むようになりました。
 現地の方々とはほぼ毎日を共に過ごしましたが、彼らはとても面白くて、優しくて、このままでずっと一緒に過ごしたいと思うほど、私は彼らのことが大好きになりました。このような交流はなかなかできない貴重な経験です。特別な出会いができたことを誇りに思います。

感動の「さよならパーティー」
今も鮮明に覚えています

 約2週間という短い期間でしたが、私はたくさんのことを学ぶことができました。ホストファミリーたちと生活をすることで、必然的に英語に触れる機会が増えたので、表現や発音などを学べたのはもちろん、自分が今までに学んできた英語を実践的に使えたため英語力の成長にもつながりました。
 ホストファミリー宅で過ごしていて、大変だったことがあります。それは、シャワーの使い方です。最初は使い方が全く分からず、ネットで調べてやっと使えるようになりましたが、お湯が出なかったため冷水でシャワーを浴びました。とても冷めたかったです。2日目以降は上手く使えたので良かったです。これも、アメリカの文化を学ぶのに良い経験になりました。
 最も印象に残っているアクティビティはさよならパーティーです。笑いあり、涙ありで、私には大切な思い出になりました。大きな盛り上がりを見せたダンス、爆笑に包まれた二人羽織、お互いの別れを惜しみ、涙を流して聞いたスピーチ。どれもいまだに鮮明に覚えています。皆との別れはものすごく悲しかったですが、最後の1分1秒まで楽しむことができました。そして、またいつか再会したいという思いが強くなりました。それまでに英語を自由に話すことができるよう努力したいです。

友達との再会をめざし
英語力を身につけます

 アメリカでの生活を振り返ってみると、私は聞き取れない単語があったり語彙力不足で上手く伝えられないことがよくありました。そのたび、ホストファミリーの方々に、単語の意味などを教えていただいたり、ゆっくり、くり返し話していただいたりして発音を覚えることができました。さらに実際に会話で使うことで、確実にそれらを理解することができました。研修を通じて感じたのは、このように話すことで英語は身についていくのではないかということです。だから私は、これから新しく文法、単語、表現等を習ったら、英語の授業だけでなく、今回の研修で仲良くなった現地の友達や外国人の先生との会話に積極的に活用し、覚えたいです。また、将来は自由に英語が話せるようになってホストファミリーたちと再会できるように頑張りたいと思います。
 とても有意義で楽しい時間を送ることができました。無事に研修を終えた今、この研修をサポートしてくださった先生、ホストファミリー、そして両親などたくさんの方々に感謝しています。学んだことを活かして今後も頑張りたいです。


 

もっと英語を勉強し
またアメリカに行きたいです

外国語コース1年 高橋さん(南向台中出身)

温かい雰囲気で迎えられ
涙でお別れしました

 研修に参加する前は「自分の英語力で大丈夫だろうか」「質問されたら落ち着いて答えられるのだろうか」「ホームステイ先で英語が伝わらず迷惑をかけてしまったらどうしよう」と不安でした。しかし、行ってみると本当に優しく温かい雰囲気で迎えていただいて安心しました。また、お別れする時、泣いてくれていて本当にうれしかったです。
 ホームステイでの生活はとても有意義なものでした。特に家族と会話するのは楽しかったです。私は一人で泊まったので会話に日本語が入ることはなく、家にいる時は本当に勉強になりました。常に英語を聞いていたので耳が少し慣れました。ふと聞かれた質問も、最初の頃は気持ちに余裕がなく、焦りがちでしたが、徐々に落ち着いて聞けるようになりました。しかし、うまく聞き取れなかった時に聞き返せなかったので、そこはこれから直していきたいです。

キャンプでは
湖に飛び込む初体験を!

 スケジュールに組まれていたアクティビティは、私の友達とホームステイ先の子と共に行動したのですが、言葉がよく通じなくても気持ちで伝わることが沢山あるんだなと思いました。印象に残っているのはキャンプで、高台から湖に飛び込むという体験をしました。私は水に飛び込んだことはなかったのでとても不安でしたが、せっかくの機会なので試してみようと飛び込んでみました。泳ぐのがあまり得意ではなかったため溺れそうになりましたが、助けてもらえました。少しトラウマになりかけましたが、今思うと笑える思い出です。

自分の弱点に気付き
三つの目標を掲げました

 この研修で自分の英語力の衰えを改めて実感しました。質問されても短い文やOKでしか返せず、話がそこで終わってしまいました。この反省を踏まえ、これから三つのことを目標にしていきたいと思います。一つ目は英語のボキャブラリーをもっと増やしていくことです。私は典型的な返ししかできないので、自分なりの返答をしたいです。二つ目は英語のコミュニケーション能力を高めていくということです。英語で人に話しかけることはできないので、できるように頑張ります。三つ目はホームステイ先の子ともう一度会って、もっと深い話ができるよう、英語力を身に付けることです。今回のホームステイでもしゃべれてはいたものの、自分の伝えたいこと全部は伝えられなかった気がしたので、もう一度会ってたくさん話をしたいです。この三つを目標に、自分の思いを英語で話せるように頑張りたいです。


 

初めての海外体験で
さらに英語が好きになりました

外国語コース1年 齋藤さん(大沢中出身)

現地の人の優しさに
助けられました

 私の人生の中で初めての海外だったので、とてもわくわくした気持ちと不安な気持ちで研修に参加しました。ホストファミリーの方達とちゃんと会話ができるか不安でしたが、皆とても優しく接してくれて、冗談を言い合ったり、ショッピングやゴルフをしたりするという楽しい日々でした。
 1日目の夜から一緒にご飯を食べることになり、英語を使うときが来たと思いました。ホストファミリーはゆっくり話しかけてくれるので、聞き取りやすく会話ができました。シャワーを浴びるにもトイレに行くにも洗濯をしたいときにも、いざ英語で伝えようとすると何と言っていいか分からず、電子辞書や携帯で調べて伝えました。発音が間違っていると全く通じないので、舌をたくさん動かしました。
 私はもう一人の日本人の子とホームステイをしたので、どうしても日本語で話してしまう時があり、ホストシスターは何を言っているのか分からず、少し困った顔をさせてしまいました。日本語で会話したことを英語に訳す時が何回かあったけれど、すごく難しかったので、もっとたくさんの単語を覚える必要があると実感しました。
 フィラデルフィアの歴史を学ぶ授業は、全て英語で説明を受け、その後にガイドさんが簡単に説明してくれる内容でしたが、頭を使うとても良い授業でした。買い物する際一人でレジに並んだとき店員さんに英語で何か言われ、理解ができなくて周りの人に助けてもらいました。「これは何?」という「what is this?」を知っていたので、モールに行った時などはとても役立ちました。フィラデルフィアの方達は皆フレンドリーで面白くて、とても良い研修になりました。

キャンプは頭と耳を使う
アクティビティ!

 私が印象に残っているアクティビティはキャンプです。正直、私にとってはあまり楽しいと言える活動ではありませんでした。理由は英語が全く通じなかったからです。それは自分の実力不足のせいでした。相手は同じ年や近い年なのに英語の発音がとても上手で、自分の発音では「what is your birthday?」でさえも、伝えることに苦労しました。ですが、皆とても優しくて面白かったので、キャンプ以外でも会ってみたいなと思いました。ミニゴルフは初めてでしたが、色々なカーブや仕掛けがあり、楽しかったです。泡のステイディングは少し恥ずかしかったですが、すごく楽しかったです。一日中暑くて大変だったけれど、スケートボードや水泳、ジップラインもできてとても良い体験ができました。キャンプは頭と耳をたくさん使うアクティビティだったと思います。

異文化の中で生活する
難しさも実感しました

 初めての海外で、2週間ホームステイをし、さらに英語を好きになりました。同時に、言語や文化が違う場所で生活することの難しさを知りました。そして全て英語での授業には自信がないので、今のうちから海外ドラマや映画を見てリスニングを鍛えようと思います。「rやth」の発音がまだまだなっていないので、学校や家で練習しようと思います。お金の単位もまだ理解できていないので、覚えます。
 2年生になったら留学をしたいと考えています。私がホストシスターになる予定もあるので、ちゃんとできるか少し不安ですが、日本のことをいろいろ教えられるように頑張ろうと思います。とても楽しみです。
 


 

国や言語の壁を越えた交流は
素晴らしく楽しかったです

外国語コース1年 遠藤さん(塩竈第三中出身)

素敵なもう一つの家族が
アメリカにできました

 今回のホームステイは私にとって初めての経験で、最初の数日間は頭に不安しかありませんでした。そんな私に、ホストファミリーはいつも優しく話しかけてくれ、日本茶を出してリラックスさせてくれました。ハドンフィールドで過ごした11日間は、ホストファミリーの温かさを感じる毎日でした。ホストシスターとは日本とアメリカの違いやお互いの趣味などについて親しい友達のように話をすることができました。日本に来たときの話をしてくれたときには、私達が当たり前過ぎて普段感じることのできない日本の素晴らしさを教わりました。また、日本語を学んでいるイギリスから来た女の子と食事をしたり、歴史ある船に乗せていただいたりなど、ホストファミリーにはたくさんの貴重な体験をさせていただきました。こんなにも素敵なアメリカの家族ができたことを、とても嬉しく思います。

たくさんの初体験と
素敵な出会いを大切に!

 私の中で特に印象に残っているのは、Liberty Lake Day Campでのアクティビティ活動です。ここでは、アメリカの小中高生たちも活動しており、現地の子を含めたグループ活動の際にはガイドもしてくれました。私達のグループはボルダビングや池での水泳などを、全体ではジップラインや泡の滑り台、ゴルフをしました。今までしたことのない様々な経験をすることのできた充実した1日になりました。また、この日はたくさんの素敵な人達に出会えた、素晴らしい日でもありました。食事と会話に誘ってくれた子供達がいたり、プールで出会ったフレンドリーな女の子達には日本語を教えたり、流行っているというダンスを一緒に踊ったりもしました。これらの素敵な経験と出会いを大切にしていきたいと思います。 

価値観の違いを受け入れ
視野を広げることができました 

 フィラデルフィア研修を通して、たくさんの人と出会いがあり、国や言語の壁を越えてコミュニケーションをとることの楽しさと素晴らしさを改めて実感することができました。ときに、思っていることをどのように伝えればよいか悩むこともありました。しかし、失敗を恐れず自分の考えを言葉に出し、積極的にコミュニケーションをとろうという姿勢を持つことで、人と関わることへの自信を持つことができたと思います。また、国によって価値観の違いを感じることもありました。その違いを否定せず、受け入れることで、視野を広げることができたのではないかと思います。これまで以上に英語や第二外国語で学んでいるスペイン語の勉強に励み、もっと幅広い話題について会話をし、視野を広げられるように、日々努力していきたいです。
 私の将来の夢はキャビンアテンダントになることです。この職業で一番大切なのはコミュニケーションだと思います。夢の実現に向けて、今回学んだこと、身につけたことをさらに伸ばしつつ、人とのコミュニケーションを積極的にとろうとする姿勢を持ち続けていきたいと思います。
 今回の研修は大きな成長の場となりました。研修に関わってくださった皆さまに感謝しています。