お知らせ

外国語コース IBDP3年生がVisual Artsで作った作品の展示発表【12/3更新】

IBDP「Visual Arts」授業の成果物を
多賀城校舎で展示しました

  • ▲グローバルルーム全体を展示会場として使用しています。

 外国語コースで国際バカロレア【IB】DPを受講し、「Visual Arts」の授業を選択している3年生が、本校多賀城校舎 NCホール グローバルルームで作品の展示を行いました。本来ならば毎年育英祭で展示をしていたのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、育英祭がオンライン開催となったためグローバルルームで公開することになりました。
 今回の展示は生徒たちが2年間学んできた「Visual Arts」の授業の集大成です。普段の授業の中で様々なメディアを試していき、そこで自分の興味のある分野を見つけ、DPの最終評価として4点以上の作品を作成します。生徒一人ひとりが全体のテーマを決めた上で作品を作り、英語のキャプションと一緒に飾ります。作品自体はもちろん、展示の取り組みそのものも評価になります。普段からDPの授業が行なわれており賑やかなグローバルルームが、色とりどりの作品に囲まれて、より華やかな空間になっていました。

《News》
 本校外国語コースで国際バカロレア(IB)DPを受講する3年生が「Visual Arts」のエキシビション動画を作成しましたので、ご紹介します。
 三品⼩英桜さん(多賀城中出身)、阿部彩佳さん(歌津中出身)、⼭⽊優奈さん(浦戸中出身)の3人が、DPのカリキュラムにある「CAS」の活動の一環として取り組んだものです。【動画はこちら

作品紹介《代表生徒4名から》

外国語コース3年 楳原くん(タイ出身)

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 私が15年間過ごしたタイとその文化をテーマに作品を作りました。ワイヤーで作った作品は、一見すると象に見えますし、タイの地図の形にも見えるように作っています。象はタイという国にとって象徴的な動物であり、とても大切な存在なのです。他に平面で作った3つの作品も、タイで見た風景、タイの料理などをモチーフにしています。

 

外国語コース3年 佐藤さん(山形三川中出身)

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 コロナ禍で多くの人が大変な思いをしていると感じています。そして私は今年受験生で、同年代の子も同じ不安や悩みを抱えていると思います。そんな中で希望を忘れずにいてほしいという願いを込めて「暗闇の中の希望」を全体のテーマにしました。
 作品のひとつ「暗闇の中で咲く」は、希望が暗闇のなかで弾けだすというイメージで作成して、アクリル絵具を薄めた水を用紙に置き、ストローで吹きかけたりして画面の中に動きを出せるように工夫しました。

 

外国語コース3年 髙橋さん(寒河江 陵西中出身)

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 作品テーマは「シュルレアリスムとエクスプレショニズムの融合」。アルノルト・シェーンベルク(Arnold Schönberg)からインスピレーションを受けた作品です。シェーンベルクが作曲した「月に憑かれたピエロ」のシーンを取り上げてそれぞれのイメージを描きました。例えば第2部は主人公の男性が恋に破れてしまい、深い絶望感に打ちひしがれるシーンです。黒いバラが周りを囲ってしまい、陽の光がなくなってしまう様子を重いテクスチャを使って彼の絶望感を表現しました。

 

外国語コース3年 小野さん(大沢中出身)

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 「10代の若者たちが抱えている精神的な葛藤」を表現しました。作品の1つでは、10代の若者が自分のジェンダーは女性なのか男性なのか、それともどちらでもないのか…と考えています。またもう一つの作品では、大人になりつつあるけど、精神的には大人になりたくない、といった、どちらも精神面の葛藤を描いています。
 統一感を出すために描かれている人間の目はひとつにして、実は目は開いているけれど、瞳孔は閉じています。一見全てを受け入れているように見えて、本当は心の奥底で深い悩みや不安的要素を抱えているという、矛盾した精神的な状態を表現しました。

Movie

《動画を作成した3人からのメッセージ》
 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、育英祭(文化祭)がオンラインとなり、例年通りビジュアルアートのエキシビションが行うことができませんでした。
 このことを受け、私たちは、アート作品を多くの方々に見てもらえるよう、動画を制作しました。生徒一人一人のこだわりや大変だったところ、そして、最後にはこれからビジュアルアートを取り組む後輩へのメッセージもあります。 ぜひご覧ください。