お知らせ

"STAND 飲酒運転根絶" 仙台育英学園&仙台フィルハーモニー管弦楽団ジョイントコンサート 2025

一流オーケストラと同じステージで
音楽に込めた思いを披露しました

 4月27日(日)「"STAND 飲酒運転根絶" 仙台育英学園&仙台フィルハーモニー管弦楽団ジョイントコンサート2025」を、本校宮城野校舎ゼルコバホールを会場に開催しました。STANDとは、Sendai Takes Action No Drinking & Drivingの略。本コンサートには、平成17年5月22日に当時の本学園生徒が被った痛ましい事故を受けて、飲酒運転根絶を強く訴えていきたいという思いを込めています。
 本学園のジョイントコンサートは、今回共演していただいた仙台フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、これまでにNew York Symphonic Ensemble、山形交響楽団などの国内外のプロフェッショナルなオーケストラとの共演を通じて、多彩な形で行われてきました。今年度は新たな試みとして、クラウドファンディングを生徒主体で実施。支援していただいた方へご希望により参加証を用意しました。結果、多くの方々のご支援により、目標金額を無事達成することができました。

本学園卒業生2名が
スペシャルゲストとして出演

 ジョイントコンサートは仙台フィルハーモニー管弦楽団のステージから幕開け。歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』序曲が、荘厳な雰囲気のなか演奏され、会場の空気を一気に引き込みました。

 続く2曲目では、本学園の卒業生である跡邊彩貴先生が登場。秀光中等教育学校の卒業生であり、桐朋学園大学を経て現在は本学園で教鞭を執っています。モーツァルトの曲『ピアノ協奏曲 KV414から Ⅰ楽章』を仙台フィルと共演し、繊細で美しいピアノの音色を響かせてくれました。曲間に仙台フィルの伊東さんによる曲解説があり、今回演奏した曲は、跡邊先生が中学生のときに仙台フィルと共演した際にも披露したものであるという、思い出深いエピソードが紹介されました。

  •  

生徒たちは難易度の高い
ドヴォルザーク『新世界より』に挑戦

 第2部は加藤聖一校長先生からのお話で始まりました。平成17年の事故当時のことを振り返られ、今回のジョイントコンサートの主旨である"STAND 飲酒運転根絶"への強い意志を改めて語られました。
 続いて登場したのは、本学園卒業生の信藤駿太さんです。仙台育英学園高等学校 情報科学コースの卒業生で、国立音楽大学を経て現在はバリトン歌手として活躍されています。会場全体を震わせるほどの伸びやかな声で、歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』と『フィガロの結婚』から2曲を披露。オーケストラの迫力満点の響きと共に、圧巻のひとときとなりました。演奏後には信藤さんに、高校当時学年主任だった先生が花束を贈呈するなど嬉しいサプライズがありました。
 そしていよいよ終盤、オーケストラ部の生徒たちが仙台フィルと共にステージに上がり、ドヴォルザーク作曲『交響曲第9番 新世界より』全4楽章に挑みました。生徒たちはステージでプロの演奏者の隣に座り、緊張感を漂わせながらも最後の一音まで気を抜かず、美しい音色を響かせました。そして、アンコールとして『I-LION SPIRIT』の演奏が終わると、会場は盛大な温かい拍手に包まれました。

  •  

PROGRAM

▼仙台フィルハーモニー管弦楽団

1.歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
2.ピアノ協奏曲KV414から1楽章 W.A.モーツァルト作曲
 ピアノ 跡邊彩貴(仙台育英学園高等学校 情報科学コース教諭 秀光中等教育学校卒業生)

3.歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より「彼に目を向けて下さい」
 歌劇「フィガロの結婚」より 「もう飛ぶまいぞ」 W.A.モーツァルト作曲
 バリトン 信藤駿太(仙台育英学園高等学校 情報科学コース卒業生)

▼仙台フィルハーモニー管弦楽団&秀光中学校・仙台育英学園高等学校オーケストラ部

4.交響曲第9番 新世界より A.ドヴォルザーク作曲
5.I-LION SPIRIT 加藤雄彦作詞、小椋佳作曲、曽我道雄編曲