お知らせ

秀光中2年生が「ワールドピースゲーム(WPG)」に挑戦しました

国際課題に挑み
全員で未来を切り拓きました

 秀光中学校2年生が、7月16日から23日にかけての5日間、世界的に行われている教育プログラム「ワールドピースゲーム」に挑戦しました。世界が抱える多様な課題を生徒自身が話し合い、協力して解決へ導くことを目的とした体験型シミュレーションで、本校では毎年継続して実施しています。

 生徒たちは、4つの仮想国家の内閣(首相や国防大臣など)や国際機関のリーダー(事務総長や世界銀行総裁など)といった役割を担い、交渉や意思決定を重ねながら、複雑に絡み合う課題の解決を目指しました。真剣に意見を交わしながらアイデアを出し合う姿は大変印象的で、互いの立場を理解し合う貴重な機会にもなりました。

 今回の取組みを通して、生徒たちは主体性や協働力を一層伸ばすことができ、非常に充実した5日間となりました。

<ワールドピースゲームとは> 
1978年米国の小学校教師だったジョン・ハンター氏が考案した世界の課題解決型シミュレーションゲームです。これまでに40年以上改良を続けており、世界が実際に直面しているような、政治的、経済的、社会的、環境的など様々な問題が、危機として提示され、参加者は、なんとか自分たちの手で問題を解決するよう試みます。そのなかで、答えのない問いに向き合い解決を目指す姿勢、深い思考力、交渉力、決断力、協働する力など、これからの社会に必要とされる大切なスキルを身につけることができます。


※公式ホームページ(http://worldpeacegame.jp)より抜粋
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生徒たちの感想【「World Peace Game 振り返りシート」から抜粋】

 
Q.平和を達成するために武力は必要でしたか?それは、なぜですか? 
  • 武器を所有していたり、購入したりしましたが、必要はありませんでした。話し合いでの貿易や同盟、各国の理解を互いに深めたり広げたりすることで世界の問題を23個解決できたからです。
  • 武力は必要ではないと思う。しかし金は必要だと思う。なぜなら、武力があったとして、いざとなって他国と戦うとなった場合、当然死者も出てきて、今世界が求めている「平和」は一つも生まれないと思うからだ。一つの国が相当の武力を持っていても、何にもならないし「平和」が生まれたらみんなが笑顔でこの「ワールドピース」そのものを作れると思う。そして、ある程度の財力は必要で、国民の要求や世界をもっと良くするために使うお金など、武力と違い財力は必要だ。
  • 必要ないと思います。武力は紛争を生むリスクも高く、平和は、対話、外交、協力によって築くべきだと思います。
  • 多少は必要だと思う。武力をすべての国が持つことができないとしたら、それぞれの国が公平な立場でいられると思う。しかし、一つの国が手にしてしまうと、武力を持っていることが他国にとっては脅威となり、公平な立場で交渉が進まないのではないだろうか。攻撃はせず、自国を守ることが目的の武器なら所有したほうが、国際的な立場が平等になると思う。
  • 必要だった。自国はなんの武器も買わなかったためKAZA族に対してなんの抵抗もできなかった。その事により自国だけ国内で争いが起こっていた。

Q.他の国にとって「いい国」になるには、どのような方法があると思いますか? 
  • 自国の経済に損失がでることに見切りをつけて、困っている国には手を差し伸べることや一つの国として同等の立場で交渉し、弱みにつけ込むような不平等な条約は結ばない。お互いの国でたくさんとれる資源や商品を用いて貿易を行うことで、どちらにも損失がでないのではないだろうか。
  • 信頼しあえる関係性を持つ方法、武力を使わず話し合いで解決できるような国になる方法
    他国と対等な関係を築くことが大切だと思います。自国だけでなく、みんなが得するような制度を提案することが第一歩でした。関係を築いた後に、お金や資源を共有したり、問題を解決するための交渉がスムーズに進みました。
  • 途上国への手助け、地球規模課題の解決に向けた国際協力が必要です。

Q.交渉を成功させる秘訣はなんだと思いますか?どうしたら「優秀な交渉人」になれると思いますか? 
  • 相手にとってもメリットとなる条件をつけたり、すこし譲歩したり妥協したりする。また、明るく相手に好印象を与えることで優秀な交渉人になるために大事なのではないだろうか。
  • 交渉を成功させる秘訣としてまず自分の辻褄があっているかなどを常に言いながらも確認し、相手を不快にさせるような交渉を避ければいいと思います。また、交渉を断られても根強く交渉に向き合うように呼び掛ければ相手もその熱意が伝わり話をしてくれるかもしれません。このことを重点的に考えれば優秀な交渉人になれると思います。
  • 自国の問題を解決するためには何が譲れない条件であるかを理解した上で、その他の条件を妥協すると交渉が円滑に進む。また相手の利益と自分の利益を同等にすることも秘訣の一つである。
  • 交渉するために、事前に相手がどんなことで困っているのか、どんなことを望んでいるのかを調べることが大切だと思います。妥協できる点と譲れないことを整理することが必要になると思います。そして、感情的にならずに冷静に交渉をすることも必要です。

Q.ゲームの始まりから終わりまでを振り返ってみて、自分の考えや行動はどう変わっていきましたか?詳しく教えてください。
  • 決断力が向上したと思う。私は授業中のグループワークなどでは、仕事を分担しつつもグループの方針を左右する重要なことは皆で話し合うというスタンスを取ってきた。もちろん、この考えや行動はグループにおいて大切だと思う。ゲームの交渉タイムでは時折時間が足りないと感じることがあり、そのことが交渉成立にも直結していた。今回のゲームを通し、重要なことは一人で判断すべき時もあると実感し、時と場合によって使い分けるべきだと気付いた。ゲームの始めと終わりで決断力が向上した。
  • 始めから一番国の資産が少なかったA国がゲームが終わる際にはどの国よりも資産が多かったのに感動して印象に残っています。どんなに資産が少なく、国の環境などが厳しくても一つ一つの課題や物事をしっかりと考え、適切な対応をすることができるといい方向に変えることができるのだと思いました。
  • はじめはほとんどの人が世界平和を目指すのであれば、簡単に世界平和を実現できるだろうと考えていたが、破壊工作員や秘密国家行動を通して、世界平和の難しさについて実感しました。
  • ゲームが始まる時はクライシスレポートってなんだろう?って思っていて正直にいうとこの兵士のコマとかを触って戦うのを阻止するゲームなのかなと思っていました。でも実際のところ全然違っていて、そもそもとても機関がしっかりとしていて具体的な課題も書かれてあって今の世界での問題と重なるものもありました。でもそれを解決するために根気強く私は交渉しました。それによって私は行動で平和にしたり戦争になったりするんだなと思いました。平和なんて今の私たちには関係ないと思わないで一人一人の行動によって世界は変わっていくのだなと私の考え方は変わりました。
  • はじめは、財務大臣と任命され、財務は名の通り計算や資産の管理役で、首相や貿易大臣が主となって自国を管理するのかと思っていたが、徐々に財務大臣の役割の重大さを知り、はじめより自分の仕事にさらに真剣になり、計算ミスなど聞き流しなどないように努力した。自分の行動や考えが変わったと思う。
  • 最初は、とにかく貧しい国から脱出するために利益を一番優先しようと思っていた。そのためには武力を行使するという選択もあった。しかし、ゲームが進むにつれて利益を優先することで、争いや環境問題が起きる場合は諦めることも大切だと考えるようになった。また、武力は攻撃のためではなく、防衛のために使おうと考えが変化した。
  • 武器を平和のために売るということはものすごく大変で難しいことは前もって知っていたが、武器屋として売上を作らないといけない反面、この武器がきっかけで戦争が起きるかもしれない緊張感が実際に体験をしてわかった。
  • 世界平和は難しいことであり、不可能なことだと思っていましたが、たしかに大変でしたが国同士で色々と貿易や同盟を組んでいくごとに問題が解決していって思っていたよりできることなのかもしれないと思いました。
  • 最初はみんな仲良くできましたけど、国の視点から見てきて、その良い関係を安定したり、お金を作ったりするのは最後まで難しかったです。
  • 最初はもっと早く終わると思っていたけれど、実際にやってみて時間が足りなくなりそうなぐらいにギリギリで、世界平和を実現するにはものすごい時間がかかるということ。
  • 武力を行使した場合のリスクが大きく、話し合いで解決できるならば話し合ったほうが他の問題もスムーズに解決すると思った。その考えに至った理由としてはクライシスレポートを読み込んでいく中で一つ一つの問題が一国だけでなくいくつもの国が絡んでいるため、敵対するよりも協力関係を結んでしまったほうがいい方向に進むと思った。また、破壊工作員や秘密国家という見えない脅威が存在するなかで情報を共有するなどしたほうが、どの国にとっても利益が出るのではないかと考えた。
  • 平和を守ろうと思っても、実際に今回のワールドピースゲームのように肌で感じないとわからないことがあるので行動しないとわからないことがあるというのがわかった。

Q.5日間の中で、一番印象に残っている場面、一番すごい!と思った問題解決の方法はなんでしたか? 
  • 4カ国で平和条約を結んだこと。
  • 破壊工作員のことを探す裁判が1番印象に残っています。
  • クライシスレポートの命の水に関連した課題がありましたが、その時A国の命の水がないとC国の首相が亡くなってしまうという内容で貿易の条件を書くときにA国の首相がすごく手際が良くてすごいなと感心してしまいました。私もあんな風に臨機応変に対応していきたいです。
  • はじめの作戦とすぐ変更になり、ほとんどの国と平和同盟を結び、「平和」を求める考えになり、臨機応変に対応し協力をし、このゲーム上で一切反乱や大きな争いが起きなかったことがほんとにすごいと思った。決して争いの要因がなかったわけではないが、そこも乗り越え、同盟を結んだり、上手に交渉をして平和への道へ進んでいったということが各国共通ですごいと思った。
  • KAZA族とルエラズイ(ルエラスイ)の争いが何度も起こっていたが、ルエラズイの国をKAZA族のものにするという決断は勇気が必要なものだったと思うので、ルエラズイの内閣の方々がすごいと思った。実は、初日に防衛大臣からクーデターからそのまま自分が内閣総理大臣なるから手伝ってほしいという取引が持ちかけられていた。結局、私が下手な行動をしたくなくて完全に合意はしなかったためクーデターは形だけの決行となったが、一度は完全に敵対する関係だったところからまた条約を結ぶながれに持っていったところは見事だなと思った。また、最初に三国同盟を結び、核兵器の開発・購入を検討していたパシー国を牽制したことや、その三国で石油貯蔵庫の権利を分けたり、お互いを防衛していたりしたところは各国のメンバーの手腕が光っていたと思う。
  • A国首相の交渉力には驚かされた。彼女は問題が起きるとすぐ行動して相手と議論をしていたのでその行動力と交渉力が一番印象深かった。
  • 伝説の島?のようなもので絶滅危惧種などがいる中、各国の領土問題があった中で誰かのものになると思っていたり各国では私たちのものにしてほしいと声が飛び交う中で国連総長が絶滅危惧種を観察したい上、誰のものかわからない状態なら国連の保護で誰のものでもないとするという案を出した時、その方法もあるのかと各国一同納得していてすごいなと思いました。
  • 秘密国家としてグレべチアとルエラズイに発動できない核爆弾を使うと脅したときや破壊工作員が傭兵を動かしたときに各国は敵に対しての防衛費を集めたり、同盟を結んだりと行動を起こすと思っていた。しかし実際には、情報を受け流しあまり危機感を持っていなかったため、印象に残っている。
  • 自国の利益と世界の平和の間で葛藤し、難しい決断を下す場面が印象に残りました。
  • KAZAの独立国家を作りルエラズイを支配して今後一度も反乱を起こさないようにすること。

Q.ワールドピースゲームを終えた今、世界の問題を解決する上で、一番有効な方法は何だと思いますか? 
  • 私はワールドピースゲームを終えた今、世界問題を解決することに直結しないかもしれませんが自分が平和に導くための行動力、交渉の時の臨機応変な対応が必要だと思います。行動力に関しては、たとえ交渉を拒否されても諦めないで根気強く交渉するという行動力があればいつか平和に導く鍵になるかもしれないと私は思っています。臨機応変に関しては私があくまでなりたいなと思っているだけなのですが、この臨機応変の対応も交渉の時に相手に的確に伝えるために必要だと思いました。私はこれからもこの二つのことができるように努力していきます。
  • 私が、今世界の問題を解決するうえで一番有効だと思ったのは、このゲームでも多くされている、他国とも協力することや、交渉等といった対話やお互いの理解を深めることだと思う。また異なる意見や、戦争が起きそうな状況でも冷静に判断をし、尊重し合ったりどうしたら平和になれるかなどと、他国とも共存しながら世界にとっていい方向の道を選び、そのために沢山の人の意見や支援、互いの理解などが必要となっていくのではないか。環境問題でも一人ひとりの責任感やたった少しの行動で世界が変わっていくのだと思う。
  • 自国の利益だけでなく、国際社会共通の利益を優先することが大事だと思った。自国が裕福になることは、政策や産業の幅が広がると思う。しかし、周りのことを考えず得することだけを求めていると、他国との関係悪化や環境の問題が出てくる。また、今回ワールドピースゲームをしていて思ったのは、資金に余裕が出てくると、他国に支援する余裕が出てくるとともにリスクがあるからと手を出せなかった武器や原爆を手に入れようとしてしまった。つまり、更に他国よりも優位な立場に立とうとしてしまっていたのである。現実的に考えると、今あるすべての問題を条約や話し合いで解決するわけではないと思う。しかし、首相という立場に立って、多少のプライドは必要だが、損害も妥協し、手を差し伸べる姿勢があれば誰も傷つけずに解決できることがわかった。国連などの中立的な立場にある機関とも協力し客観的な視点から物事を見ることで攻撃などの衝動的な行動を防げると思う。現代はどの国も自国の利益になるものはすべて取りたいという欲があるから話し合いだけでは解決できないのだろう。他国との差別化も大事だが、足並みを揃えて寛容な心を持つことが国際的な問題を解決するうえで有効だと私は考える。
  • お互いが敵対しないで話し合ってみること。でもそれが一番難しいことだとおもう。表面だけの感情で仲良くしようとしてもかえって警戒し合ってしまう。大事なのはどれだけ着飾らない素直な心で相手と話ができるかだとおもう。
  • 武力や資産の多い国ほど平和である必要性が減ってきてしまうと考えられるため、他国や国連のような組織をつくり、三権分立のように世界の均衡を保つのが有効だと思います。より強い組織を作ってしまうと、それこそ暴走する可能性もあるからです。
  • いつも周りの国の状況を把握することが一番有効な方法だと思います。
    なぜなら、ワールドピースゲームをして周りの国の状況を毎回交渉のあとの報告の内容を把握しないとどの問題を解決するために必要な交渉について考えることができなくなってしまうと思ったからです。
    把握することでどの国にどの問題解決のために交渉や同盟を組めばいいのかがわかり、多くの問題を解決することができると思います。そして、災害や戦争が起きた時に助けることができ、助けてもらうこともできると思います。
  • 自分たちの国を理解することと相手の国の国も理解して会話をすることが大切だと思います。貿易でも、同盟を組むにしても問題を解決するために何が必要かを考えなければいけません。その中で私たちにできないことは頼ることも大切です。その時私たちの国の条件を提示した上で相手にも有益な条件を出さないと交渉は失敗してしまうかもしれません。そのため、相手の国と自国を理解することが大切だと思います。また、首相や国を信じられない場合は選挙に行くことも大切だと思います。私たちは行くことができませんが、現在選挙に興味を持つ人は少ないです。ですが国を変えるかもしれないチャンスなので信頼できる人に投票するのも一つの方法だと思います。
  • 世界の問題を解決するために一番有効な方法は、自国の問題を解決するためにどのような手段を取る必要があるのか、加えて協力するタイミングを見極めることだと思う。ワールドピースゲームのクライシスレポートだけで23の問題があり、何から手を付けるべきかと悩んだ。その問題解決のためには他国や自国内で協力することが主な方法だった。しかし、現実の世界では問題の数が23の倍以上にのぼり、協力するだけでは問題解決には至らず、武器を使用し対立することもある。これは自国の利益しか考えていないからこそ起きる原因だとする。自国の問題を解決するためには他国と協力すべきときがある。そのときに他国の問題を把握しないと対等な協力とは言えないと思う。
  • 武力はほどほどにして解決まで年月が掛かっても話し合うことだと思います。
  • ワールドピースゲームを経験し、世界の課題を解決する上で最も有効な方法は、「他の国と協力し、長期的な視点を持って行動することだと思います。
    このゲームは、私たちが直面する地球規模の問題が、国境を越えて相互に影響し合っていることを知らされました。一つの問題が解決されても、他に解決しなければならない問題がたくさんあるのに気づかされました。
  • 笑顔を作ること
    笑顔にするではなく作ると書いたわけは、笑顔をしたくなくてもしたほうがいいと思ったからです。笑顔はその人を良い印象にしてくれます。その事によって攻撃が来なかったり信頼を得ることができるからです。