お知らせ

国際バカロレアDP 第4期生が「CASキックスタートプログラム」に挑戦!

世界に目を向けて、良いリーダーになるために!
5日間のプログラムを体験しました

 仙台育英学園高等学校は、国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(DP)の東北唯一の認定校です。2015年2月に認定されて以来、本校はさまざまな取り組みに挑戦しています。グローバルリーダーを育てるための活動をしている教育機関「Powerful Youth」が提供する『CAS*キックスタートプログラム』もその一環のひとつです。今年4月からIB4期生としてDPを受講する1年生27名(内 外国語コース24名、特別進学コース1名、英進進学コース2名)がプログラムに参加しました。

※IBプログラムの一つCreativity,  Activity and Service の略。生徒自身が計画して実施する課外活動。知識を広げ、社会貢献に繋げていく。

 このCASプログラムでは、2018年1月22日〜26日までの5日間を通して、Powerful Youthの先生に指導を受け、IBDPの目指すものを学んでいきます。
 プログラムの中では、良いリーダーになるための「8 to be Great」(情熱、努力、集中力、決心、アイディア、改善、奉仕、根気)を学びました。デザイン思考の授業では、“身長15センチの宇宙人向け運動器具を開発する”という想定でのアクティビティも。実際に運動器具を作り、プレゼンテーションを行いました。
 一番のメインとなる“フードドライブ”という活動では、NPO 法人 「Second Harvest Japan」にご協力いただいて、生徒たちが仙台駅周辺でレトルトや缶詰などの食べ物の提供と募金を呼びかけました。結果、310個の食品と¥77,332の募金を集め、Second Harvest Japanへ送ることができました。
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参加した生徒たちからの感想

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  • 【写真左】外国語コース1年 鎌田さん(佐沼中出身)
    【写真右】外国語コース1年 平間さん(川崎中出身)
 
参加生徒を代表して鎌田さん、平間さんの2名が今回のプログラムを受けた感想を話してくれました。
 
鎌田 4月からIBの授業が本格的にスタートするので、1年生の私たちがIB形式の授業を受けるのは今回が初めて。もちろん入学してからずっと座学の英語の授業を受けていましたから、習った文法や英単語の力である程度は理解できると思っていました。ですが、今回は形式がまったく違いました。今回のCASプログラムは全て英語だけを使うもの。発音やスピーキングの力が必要なので、初日はみんなクタクタでした。
 
平間 生徒が主体で積極性を問われる、IBならではの授業だと感じました。つねに『積極的に』と意識しても実行するのは大変で、最初はこれが5日間続くなんてどうなるんだろう、とみんなで思っていました。
 
鎌田 授業はグループワークが中心でした。先生から質問をされたときに、日本語なら答えられるのに英語では言葉がすぐに出てこなくて。メンバーの約3分の1が留学生だったので、その子たちの答え方を聞いて参考にしながら、5日間のプログラムをこなすうちに回答できるようになりました。

平間 スタートしたばかりの時は「答えを間違えたらいけない」という意識が強かったのですが、留学生の子たちは、とにかく意見を口に出してみようという姿勢があって。私もそれに影響を受けて、授業が進むにつれて発言できるようになりました。
 

自分たちで計画した“フードドライブ”のボランティア。
たくさんの人が募金・寄付に協力してくれました

 
平間 今回のプログラムの中で、一番時間をかけたのが”フードドライブ”。世界で食糧飢餓がある一方で、無駄になってしまう食料があるのはおかしいという問題提議です。家庭にあるレトルト食品・缶詰などの食料の寄付と、募金を呼びかけました。
 先生からは「フードドライブという活動をやってもらいます」ということだけ指示されました。そこから活動の意味を調べ、自分たちで企業や駅に電話をかけて計画し、次の日実行しました。
 
鎌田 フードドライブは、結果的に生徒全体で360人以上の方と話ができました。私が呼びかけをしているとき、フィリピンの方に「何の活動をしているのですか」と声をかけられました。そのときに英語で活動内容を説明できたので、“今回のプログラムの成果があったんだ”と実感しました。
 

こんな体験はめったにできないはず。
他の人にも伝えていきたいです!

 
平間 5日間のプログラムで、ボランティア、リーダーシップ、自分の夢に対してなど、いろいろなテーマを学ぶことができました。こんな体験はなかなかできないと思います。スキルでは英語力、とくに”伝えようとする気持ち”に対する積極性がアップしたのを実感しています。
 
鎌田 回答するときはあいまいにせず「Yes」か「No」の2択。答えると「Why?」となぜそれを選んだかを追求されます。先生方は「正解じゃなくて、あなたの意見を聞きたいから」とすぐに答えられなくても待っててくださったので、ありがたかったです。今回のプログラムは、IB受講生徒だけが受けて終わるのはもったいないと思うほど。ぜひ他の人にも伝えていけたらと思っています。
 

4月からのスタートに向けて
IBDPの新しい授業が楽しみです!

 
鎌田 4月からのスタートに向けて最近DP用のクラス分けをしたばかりです。1年生のときは隣のクラスであまり面識がなかった子もいたのですが、今回の授業で仲良くなれました。
 これからIBの授業で楽しみなのは「CAS」。今回のプログラムも関係していますが、世界を視野に入れたボランティアや活動に挑戦できるからです。将来は、青年海外協力隊に入りたいと思っています。
 
平間 私は「ミュージック」の授業。楽器などを扱う『ソロ』と、歌の『アカペラ』を選択できるのですが、私はアカペラ。先輩たちと英語の歌を歌えるのを心待ちにしています。