広報誌

研究紀要英進進学コース

はじめに

本研修旅行に参加した第3学年は、中学校時代に新型コロナウィルスの影響を大きく受け、修学旅行等の様々な主要行事が中止に追い込まれ参加できなかった生徒も少なくない学年である。新型コロナウィルスは一定の落ち着きをみせ、昨年と同様に無事に開催された英進進学コースの沖縄研修旅行について報告をおこなう。
 

研修目的

①沖縄海洋記念公園やおきなわワールドでの研修を通して沖縄の自然に触れ、沖縄独自の文化やリゾート産業についての理解を深める。
②旧海軍司令部壕やひめゆり平和祈念資料館での研修を通して、太平洋戦争(第二次世界大戦)中の悲惨な状況や戦後の本土とは異なる歴史を理解し、平和であることの尊さを感じ、平和を希求することの重要性を実感する。
③集団行動を通じて、連帯感を養い、生徒同士、または生徒と教師の人間的な交流を深め、協調性を養う。
④グループ活動や研修を通じて自己を理解し、または自分の体調を自分で管理自制する。
⑤公衆道徳と学校の規則を守り、一人の社会人としての社会性を身につける。
 

1日目

4月18日(木)
時間 内容
10:00 仙台空港集合・点呼
11:55 仙台空港出発
15:05 那覇空港到着
16:00 那覇空港出発
17:00 ホテル到着
18:30 夕食 レストラン「とぅらばーま」
20:00 班長会議
23:00 消灯点呼・就寝

行程と内容

2日目

4月19日(金)
時間 内容
07:00 朝食 11F「サモワール」
08:30 ホテル出発
09:00 旧海軍司令部壕(~09:40)
10:10 ひめゆりの塔(~11:50)
12:00 優美堂(~13:00)
13:45 自主研修(~19:00)
20:00 班長会議
23:00 消灯点呼・就寝

3日目

4月20日(土)
時間 内容
07:00 朝食 11F「サモワール」
08:30 ホテル出発
10:00 ブセナ海中公園(~11:45)
12:00 昼食 美ら花別邸(~13:00)
14:30 沖縄海洋博記念公園(~16:00)
16:30 お御菓子御殿名護店(~17:00)
18:30 ビーチにてBBQ
20:30 班長会議
23:00 消灯点呼・就寝

4日目

4月21日(日)
時間 内容
07:00 朝食 別館1F宴会場
08:00 ホテル出発
09:30 おきなわワールド(~11:30)
12:00 那覇空港(~14:15)
16:50 仙台空港到着・閉式後解散
 

1日目

研修旅行初日、10時に仙台空港に集合し11時55分に仙台空港を予定通り出発した。飛行機に初めて乗る生徒も多く、緊張している生徒もいたが約3時間のフライトでは外を眺めながら楽しんでいた様子であった。
夕食では初めて口にする食材もあり、味付けの違いなどに驚きながらも笑顔で食事をしていた。

2日目

研修旅行2日目、この日は旧海軍司令部壕・ひめゆりの塔・平和祈念資料館の見学をおこなった。戦争の悲惨さを直に感じる体験は初めての生徒が多く、真剣な表情で見学し、講話も聴いていた。
午後には那覇市内の班別自主研修をおこない、見知らぬ土地に戸惑いながらも集合時間まで楽しむ様子がみられた。

3日目

8時30分に貸し切りバスにてホテルを出発し、ブセナ海中公園に到着しました。天気も快晴であり、エメラルドグリーンの海に生徒たちからは感嘆の声があがっておりました。そこからクラス毎に記念撮影を行い、グラスボートに乗りました。係の方が魚たちの説明をしてくださり、生徒たちは沖縄の綺麗な海の中を泳ぐ魚を見ながら熱心に聞き入っていました。その後、海中展望塔へ赴きました。展望台へ向かう途中の大橋上からも魚たちの様子が見ることができ、沖縄の海の透明度に驚きました。
海中展望台の中では、魚の群れやサンゴなどを見ることができました。
11時:レストラン「美ら花」さんにてタコライスの昼食をいただきました。沖縄ならではの紅芋やサーターアンダギーなども定食に付いており、生徒たちは地産地消を感じながら喜んで食べておりました。
12時30分:沖縄海洋博記念公園にて、美ら海水族館を見学し、沖縄の海の生態系を学ぶことができました。大きな水槽で悠々と泳ぐジンベエザメやマンタは圧倒される迫力があり、生徒たちはカメラを片手に感激していました。また、記念公園内には沖縄郷土村などもあり、歴史や文化の理解を深めることもできたと思います。
16時30分:お菓子御殿名護店に到着し、生徒たちは各々家族へのお土産を買ったり、部活動の後輩へのお土産選びと楽しい時間を過ごしました。  
18時30分:ホテルに到着し、部屋からも海が見えることに感動している生徒たちが多くおりました。まだ日が高かったことから、夕食までの間、砂浜で貝殻を拾ったりカニを見つけたり写真を撮ったりと思い出作りをしている様子が見受けられました。
夕食は、貸し切りビーチにてバーベキューを堪能しました。クラス毎に自分たちで役割分担をし、協力しながら夕食を楽しんでおりました。

◎施設紹介②
<ブセナ海中公園(グラス底ボート・海中展望塔)>
沖縄県名護市の部瀬名岬にある海中公園で、沖縄観光開発事業団(現・沖縄観光コンベンションビューロー) により建設され、本土復帰以前の1970年にオープンしました。沖縄本島唯一の海中展望塔とクジラ型のグラス 底ボートから沖縄海岸国定公園に指定されている自然豊かな海を服を着たまま気軽に観察できます。

<沖縄海洋博記念公園・美ら海水族館>
1975年に沖縄国際海洋博覧会が沖縄県本部町で開催され、博覧会終了後の1976年にその会場跡地に海洋博 公園(国営沖縄記念公園海洋博覧会地区)が国営公園として設置されました。海洋博公園は「太陽と花と海」をテーマに沖縄にふさわしい公園として計画されました。施設の老朽化のため2002年8月に閉館し、その年の11月から二代目の水族館が「沖縄美ら海水族館」として新たにスタートしました。沖縄美ら海水族館は、登録博物館に認定されています。
 

4日目

8時にホテルを貸し切りバスにて出発し、9時30分におきなわワールドに到着しました。その他旅行者の関係もあり、残念ながら玉泉洞(鍾乳洞)の見学をすることはできませんでしたが、琉球王国時代の古民家が立ち並ぶ城下町の様子を見ることができました。その他にも、三線の体験や沖縄の守り神であるシーサーについて学ぶことができるエリアがあり、それぞれ沖縄の歴史や文化の知識を深めることができました。
また、野外ステージでは沖縄の伝統芸能であるエイサーショーが行われており、太鼓と舞の迫力あるパフォーマンスを見ることができました。  
12:00:那覇空港に到着し、14時10分に空港を出発、16時50分に無事に仙台空港へ到着しました。
 

研修成果発表

後日のLHRにてグループごとに沖縄研修旅行のまとめ新聞を作り、育英祭にて展示し発表いたしました。
 

総括

沖縄という普段過ごしている東北地方とはまったく異なる気候や植生・文化、そして歴史にふれることで「楽しかった」だけでない「学び」と「成長」を得ることができたのではないかと感じる。特に旧海軍司令部壕とひめゆりの塔での見学と平和記念資料館での講話では涙を流す生徒もおり、普段とは違う真剣な生徒の顔が印象に残っている。
また、今回の目的の一つであった集団行動を通じた協調性の涵養や公衆道徳を遵守することにより、集団としての成長がみられたと感じる。
最後に、本研修旅行を実施するにあたり、加藤雄彦理事長校長先生の多大なるご配慮、ご指導を賜り、心より感謝申し上げます。また、東部トップツアーズの皆様、現地の各施設スタッフの方々、お世話になった諸先生方にも深く御礼申し上げます。