広報誌

研究紀要フレックス・技能開発コース

研修旅行レポート

はじめに

本年度の研修旅行は、戦後80年という節目の年に沖縄を訪れる貴重な機会となった。太平洋戦争の激戦地である沖縄は、今なお戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える地であると同時に、独自の歴史と文化を有する地域である。今回の研修を通して、私たちは「平和」「文化」「自然」という三つの視点から多くを学び、考える機会を得た。

目的

今回の沖縄研修旅行の目的は以下の通りである。

  • 沖縄戦を中心とした歴史学習を通じ、平和の大切さを改めて考える。
  • 沖縄独自の文化や伝統を理解し、多様な価値観に触れる。
  • 仲間との集団行動を通じ、協調性や責任感を育む。

行程

1日目

時間 内容
10:00 仙台空港集合・点呼
12:00 仙台空港出発
15:05 那覇空港到着
15:40 那覇空港出発
16:10 ホテル到着
16:30 国際通り散策
18:30 ホテル到着
20:40 班長会議
22:30 消灯

2日目

時間 内容
07:00 朝食
08:30 ホテル出発
09:20 平和記念公園
11:10 ひめゆりの塔
12:00 優美堂(~13:00)
13:10 自主研修(~19:00)
20:00 班長会議
23:00 消灯点呼・就寝

3日目

時間 内容
07:00 朝食 11F「サモワール」
08:30 ホテル出発
09:30 琉球村体験学習
12:00 昼食 お御菓子御殿名護店
14:00 沖縄海洋博記念公園
16:30 バス出発
18:30 ビーチにてBBQ
20:30 班長会議
22:30 消灯点呼・就寝

4日目

時間 内容
07:00 朝食
08:00 ホテル出発
09:30 おきなわワールド(~11:30)
12:00 那覇空港(~14:15)
16:50 仙台空港到着・閉式後解散

総括

今回の研修旅行は、単なる観光ではなく、戦争と平和について深く考える学習の場であり、また沖縄独自の文化や自然を体験する貴重な機会であった。平和記念公園やひめゆりの塔で目にした資料や証言は、戦争がもたらす悲惨さを強く訴えており、平和な社会が決して当たり前に存在しているものではないことを実感させられた。戦後80年という節目を迎える中で、私たちが学んだ歴史をしっかりと受け継ぎ、二度と同じ過ちを繰り返さないようにする責任を強く感じた。

また、琉球村やおきなわワールドでの体験を通して、沖縄の伝統や文化が人々の暮らしに息づいていることを知り、日本という国が多様な地域文化によって成り立っていることを改めて理解した。こうした文化的な学びは、自分たちの視野を広げ、他者を尊重する心を育てるものであると感じた。さらに、班別活動や夜のBBQなどでは仲間と協力し合い、互いに助け合う姿勢の大切さを実感できた。これは、学校生活や将来の社会生活にも生きてくる大きな学びである。

この研修旅行を通じて得た経験は、一人ひとりが「自分のこれからの生き方」を考えるきっかけとなった。平和の尊さを心に刻み、地域文化の価値を尊重し、仲間と共に成長していく姿勢を忘れずに、今後の学習や生活に活かしていきたい。