I-Lion Day

I-Lion Day 2018

より安全な社会のためにさまざまな試み、
たくさんの生徒たちが献血に協力しました

 
 

 2005年5月22日、本校行事「さつき祭」の一環として早朝に実施されたウォークラリーの最中に起こった痛ましい交通事故から今年で13年の月日が経ちました。本学園では二度と同じ悲劇を繰り返さないために毎年5月22日を“I-Lion Day”と制定し、 失われた3人の冥福を祈りながら悪質・危険運転を許さない安全な交通社会をつくるために、さまざまな活動や追悼行事を行っています。

 

慰霊碑 メモリアルストーンへの献花

 当日朝は “I-Lion Day”についてのお話が校内放送で流れた後、多賀城校舎にある慰霊碑メモリアルストーンへの献花を行いました。献花を行った生徒は、秀光中等教育学校1年生および仙台育英学園高等学校 特別進学、外国語、英進進学、情報科学、フレックス、技能開発、秀光の各コースの1年生と生徒会執行部のおよそ1200名。代表者が花を供え、クラスごとに慰霊碑の前で手を合わせました。

 
「あらためてこのような事故が起きてしまったこと、当時私とほぼ同じくらいの先輩が短い生涯を終えてしまったことを本当に悲しく感じました。今日、花を手向けながら、私が将来運転をするときは飲酒運転を絶対にしないのはもちろん、ルールをしっかりと守りたいと思いました。今後二度と同じことが起こらないよう、飲酒運転根絶について訴えかけていきます」
 生徒会副会長 遠藤さん 英進進学コース3年(船岡中出身)
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献血バスによる献血

 この2005年の事故の際、重軽傷を負った生徒たちは大量の輸血で命を救われました。これを契機に本学園では文化祭で献血バスによる献血を行ってきましたが、今回のI-Lion Dayでも献血を実施。自らの血液で多くの命が救われるならと、たくさんの生徒たちが献血バスに足を運んでくれました。

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第12回宮城県飲酒運転根絶県民大会

 大崎市民会館で開催された『宮城県飲酒運転根絶県民大会』には、交通安全関係機関・団体を中心におよそ800名が集まりました。本校からは生徒会長の阿部くん(特別進学コース3年・利府中出身)ほか、本校生徒約10名も参加。阿部くんは代表として飲酒運転根絶メッセージを読み上げました。

飲酒運転根絶メッセージ

 2005年5月22日早朝。この日は,新入生の恒例行事である「さつき祭」の一環として,本校多賀城校舎から松島研修センターまでの約22.5㎞のウォークラリーが行われていました。そして,出発してすぐ,生徒の列が八幡交差点に差し掛かった時。飲酒運転をしたRV車が生徒の列に突っ込んできました。この事故により,3人の先輩方の尊い命が突然奪われ, 多くの人の心と体に深い傷を負わせました。
 
 仙台育英学園では,事故で犠牲となった3人のご冥福を心から祈り、二度とこのような悲しみが起こらないよう、そしてこの事故を風化させないために、毎年5月22日を「I-Lion Day」に制定しております。
 
 今年で、あの悲惨な事故から13年という月日が経ちます。13年と聞くと、とても長い時間が経過したように思えますが、飲酒運転は今日まで無くなることはありませんでした。
 人々の飲酒運転に対する意識が、今なお事故当時のままでいては、また同じ過ちが繰り返され、事故に関わるたくさんの人々の人生をも一変させてしまいます。しかし、飲酒運転は一人一人が意識することで、必ず未然に防ぐことができます。

 あのような悲しい事故をもう二度と起こさないために、私たちは、安全な交通社会の実現を目指し、宮城県民の皆様と共に、これからも飲酒運転根絶に全力を尽くすことをここに固く誓います。
 
平成30年5月22日
仙台育英学園高等学校 生徒会長 阿部
 
 

多賀城市 飲酒運転根絶大会

 飲酒運転根絶大会は、午後4時45分から事故現場近くの多賀城市八幡の駐車場で開催されました。開会式のあとは生徒会執行部の生徒たちと多賀城市民などの方々およそ180名が、国道45号線沿いで街頭キャンペーンを実施。生徒たちは「安全運転をお願いします」と声をかけながら、国道を走る信号待ちのドライバーに飲酒運転根絶を啓発するチラシなどを配りました。

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