I-Lion Day

I-Lion Day 2019

飲酒運転のない安全な交通社会をつくるため
生徒たちが中心となって呼びかけ、行動しました

 
 

 飲酒運転の暴走車が3名の生徒の命を奪い、多くの生徒に重軽傷を負わせた痛ましい事故から、今年で14年が経ちました。本学園では毎年5月22日を“I-Lion Day”と制定し、 このような事故が二度と起こらないよう、飲酒運転を許さない交通社会の実現に向けてさまざまな活動や追悼行事を行っています。

 

慰霊碑 メモリアルストーンへの献花

 当日朝、生徒たちはHRで“I-Lion Day”についての話を聞き、高校1年生と中学1年生は多賀城校舎にある慰霊碑メモリアルストーンへの献花を行いました。献花を行った生徒は、秀光中等教育学校1年生および仙台育英学園高等学校 特別進学、外国語、英進進学、情報科学、フレックス、技能開発、秀光の各コースの1年生と生徒会執行部のおよそ1200名。代表者が白いカーネーションを供え、クラスごとに慰霊碑の前で静かに冥福を祈りました。

 
「先輩3名が犠牲になった凄惨な事故を2度と起こさないために、私たち自身が交通ルールを守り呼びかける必要性があると思いました。将来車を運転するときは、飲酒運転を絶対にしないのはもちろん、基本的な交通ルールをしっかりと守っていきたいです。毎年I-Lion Dayの日には、事故現場で飲酒運転事故防止の呼びかけ(多賀城市飲酒運転根絶大会)も行います。今後もこのような活動を続けていきたいと思います」
 生徒会副会長 熊谷さん 外国語コース3年(宮教大附属中出身)
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献血バスによる献血

 この事故の際、重軽傷を負った生徒たちは大量の輸血で命を救われました。これを契機に本学園では文化祭で献血バスによる献血を行ってきましたが、昨年からI-Lion Dayでも献血を実施。自らの血液で多くの命が救われるならと、多賀城・宮城野両校舎の2,3年生や先生方およそ400名が献血バスに足を運んでくれました。

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第13回宮城県飲酒運転根絶県民大会

 『宮城県飲酒運転根絶県民大会』は今年は大河原町で開催されました。会場となった仙南芸術文化センターには、交通安全関係機関・団体を中心におよそ600人が会場の集まりました。本校からは生徒会長の楯くん(特別進学コース3年・桜丘中出身)ほか、本校生徒約20名も参加。楯くんは代表として飲酒運転根絶メッセージを読み上げました。

飲酒運転根絶メッセージ

 2005年5月22日。この日は,新入生の恒例行事である「さつき祭」の一環として,本校多賀城校舎から松島研修センターまで、約22.5㎞のウォークラリーが行われていました。そして、出発したばかりの早朝,生徒の列が(八幡)交差点に差し掛かった時。飲酒運転をしたRV車が生徒の列に突っ込んできました。この事故により,3人の先輩方の尊い命が突然奪われ, 多くの人が心と体に深い傷を負いました。 仙台育英学園では,事故で犠牲となった3人のご冥福を心から祈り,二度とこのような悲しみが起こらないよう,そしてこの事故を風化させないために,毎年5月22日を 「I-Lion Day」に制定しております。
 
 今年で,あの悲惨な事故から14年という月日が経ちます。14年と聞くと,とても長い時間が経過したように思えますが,飲酒運転は今日まで無くなることはありません。 人々の飲酒運転に対する意識が変わらなければ,同じ過ちが何度も繰り返されます。飲酒運転による交通事故は、被害者、運転していた人だけで無く、同乗していた人、家族、友人、恋人など、周りのたくさんの人々の人生をも一変させてしまいます。しかし,飲酒運転は、一人一人が『しない・させない・許さない』ということを意識することで,必ず未然に防ぐことができると思います。
 
 あのような悲しい事故を、もう二度と起こさないために,私たちは,安全な交通社会の実現を目指し,宮城県民の皆様と共に,これからも飲酒運転根絶に全力を尽くすことを、ここに固く誓います。
 
令和元年5月22日
仙台育英学園高等学校 生徒会長 楯
 
 

多賀城市 飲酒運転根絶大会

 多賀城市での飲酒運転根絶大会は、事故現場近くの多賀城市八幡の駐車場で午後4時45分から開催されました。開会式のあとは生徒会執行部やチアリーディング部の生徒たちと多賀城市民などの方々が、国道45号線沿いで街頭キャンペーンを実施。生徒たちは、国道を走る信号待ちのドライバーに、飲酒運転根絶を訴えるチラシや「ニラめ運動」にちなんだニラなどを配り、「安全運転をお願いします」などと呼びかけました。

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