I-Lion Day

I-Lion Day 2022

より安全な社会を実現するため、
生徒一人ひとりが意識を高めました

 

 飲酒運転の暴走車により本校生徒18人が死傷した痛ましい事故から、今年で17年が経過しました。
 2005年5月22日早朝、多賀城市の国道で飲酒運転のRV車がウォークラリー中の生徒の列に突っ込み、3名の生徒の命を奪い、多くの生徒に重軽傷を負わせました。本学園では毎年5月22日を“I-Lion Day”と制定し、 このような事故が二度と起こらないよう、飲酒運転を許さない交通社会の実現に向けてさまざまな活動や追悼行事を行っています。

 

慰霊碑 メモリアルストーンへの献花

 I-Lion Day当日の朝、生徒たちは“I-Lion Day”についての説明を聞いたあと、多賀城校舎にある慰霊碑メモリアルストーンへの献花を行いました。献花を行った生徒は、秀光中学校1年生および仙台育英学園高等学校 特別進学、外国語、英進進学、情報科学、フレックス、技能開発、秀光の各コースの1年生と生徒会執行部の生徒たち1,105名です。代表者が白いカーネーションを供え、クラスごとに慰霊碑の前で静かに冥福を祈りました。

「17年前は、私が生まれる前です。その時から飲酒運転やあおり運転などの危険運転によって、先輩方をはじめ未来ある若者が亡くなる事故が今でも起こっています。事故のことは入学前に家族から聞いて知りましたが、とても深い衝撃を受けました。私たちは仙台育英生として、この事故を伝えていく使命があると思います。運転する方にこの事故を忘れず、常に命と向き合っているという思いを持っていただくために、今後も活動を続けていきたいと思います」
 生徒会副会長 三塚さん 英進進学コース2年(八軒中出身)
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献血バスによる献血

 2005年の事故の際、重軽傷を負った生徒たちは大量の輸血で命を救われました。以来、本学園ではこれまでI-Lion Dayや文化祭など宮城野・多賀城の両校舎で献血を実施してきました。この日は多賀城校舎で献血を希望した2・3年の生徒と先生の計104名が、献血バスに足を運んでくれました。

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第14回宮城県飲酒運転根絶県民大会

 5月22日のI-Lion Dayに先立って、19日には『宮城県飲酒運転根絶県民大会』が大和町で開催されました。新型コロナウイルスの影響で今回は2019年度以来3年ぶりの開催となりました。会場となった大和町まほろばホールには、交通安全関係機関・団体や運送業界の関係者を中心におよそ300人の方々が会場の集まりました。本校生徒も参加し、生徒会長の安倍さん(特別進学コース3年・台原中出身)が代表として飲酒運転根絶メッセージを読み上げました。

飲酒運転根絶メッセージ

 2005年5月22日早朝。この日は新入生の恒例行事である『さつき祭』の一環として、本校多賀城校舎から松島研修センターまでの約22.5kmのウォークラリーが行われていました。そして、出発したばかりの早朝、生徒の列が八幡交差点に差し掛かった時、飲酒運転をしたRV車が生徒の列に突っ込んできました。この事故により、先輩方3人の尊い命が奪われ、多くの人の心と身体に深い傷を負わせました。仙台育英学園では、事故で犠牲となった3人のご冥福を心から祈り、二度とこのような悲しみが起こらないよう、そしてこの事故を風化させないために、毎年5月22日を「I-Lion Day」に制定しております。
 
 今年で、あの悲惨な事故から17年という月日が経ちます。17年と聞くと、とても長い時間が経過したように思えますが、飲酒運転は現在に至るまで無くなることはありません。飲酒運転への意識を変えなければ、同じような過ちは今後も繰り返されることでしょう。「少しなら飲んでも大丈夫」、「気を付けていれば大丈夫」、このような意識が事故を引き起こし、自分自身や大切な誰か、さらには全く関係のない人の命を奪うのです。今こそ、一人一人が自分を見つめ直し、新たな悲劇を生ませないように努めるべきだと思います。
 
 最後になりますが、私は飲酒運転の根絶は不可能ではないと考えます。皆さん自身が少しでも意識を改めることで、飲酒運転は必ず無くなるはずです。私たちはあのような悲しい事故を二度と起こさせぬよう、今後も宮城県民の皆様と共に飲酒運転根絶を訴え続けることを、ここに固く誓います。
 
令和4年5月22日
仙台育英学園高等学校 生徒会長 安倍

多賀城市 飲酒運転根絶大会

 多賀城市での飲酒運転根絶大会は、事故現場近くの多賀城市八幡の駐車場で午後2時から開催されました。開会式のあとは本校の代表生徒たちと多賀城市民などの方々が、国道45号線沿いで街頭キャンペーンを実施。生徒たちは、国道を走る信号待ちのドライバーに、飲酒運転根絶を訴えるチラシやティッシュなどを配り、「安全運転をお願いします」などと呼びかけました。

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