教育と進路

オンライン授業の事例紹介

理科(生物基礎)

自律神経系と内分泌系による調節

英進進学コース1年担当 武山 直史

 
【単元】自律神経系と内分泌系による調節
【授業のねらい】体内の血糖濃度の調節のしくみを理解する
【教科名】理科(生物基礎)
【生徒数】40人
【使用端末】Surface、iPad

もくじ
  1. 授業概要
  2. 授業の流れ
    (1):インプット学習(血糖濃度の調節の解説)
    (2):アウトプット学習(問題演習)
    (3):生徒の意見をクラス内で共有

1、授業概要

これまでの授業で,生徒たちは「自律神経系による調節」と「内分泌系による調節」を学習してきました。本時では,これまで学習してきた「自律神経系」と「内分泌系」が協調して働くことにより,血糖濃度が調節されていることを学び,理解することを目的としています。

2、授業の流れ

(1):インプット学習(血糖濃度の調節の解説)

  •  
  • ▲(左):教員がオンライン授業で解説しながら配信した画面
     (右):生徒がオンライン授業を受けながらiPadに記入した電子ノート

【授業をするうえでの工夫】
生徒には,事前にタブレットのアプリ(MetaMoji ClassRoom)に授業で扱うスライドやプリントのデータを配信しています。授業では,グラフを自分で描いたり,メモをとったりする時間を多く取り入れるようにして,受け身ではなく主体的に参加できる授業を目指しています。生徒が学習する環境は,教室での対面授業でも,オンライン授業でもほとんど変わりません。

【オンライン授業の効果】
オンライン授業ではチャット機能を利用することで,教員に直接質問することができます。もちろん,マイクを使って音声で質問することもできますが,みんなの前で質問をすることが苦手な生徒にとってはチャット機能の方が質問しやすく、便利な機能です。教室での対面授業よりも,むしろオンライン授業の方が多くの質問を貰うことができています。
 

(2):アウトプット学習(問題演習)

  • ▲教員が血糖値の調節に関する問題を解説している画面
 

【授業をするうえでの工夫】
生徒が学習した内容を理解できているか確認するために,その場で問題演習を行っています。インプット学習とアウトプット学習をセットで行うことで,生徒が「できた!」と実感できる授業を目指しています。

【オンライン授業の効果】
オンライン授業は,やり方次第では効率よく進めることができるため,問題演習の時間を設けることも可能です。教員が共有画面上の問題文に「解法のポイント」を書き込みながら,どの部分に注目して問題を解けばよいかを解説するので,苦手な生徒も一緒に課題に取り組むことができます。
 

(3):生徒の意見をクラス内で共有

  • ▲MetaMoji ClassRoomの機能によるモニタリング画面

【授業をするうえでの工夫】
MetaMoji ClassRoomのモニタリング画面を利用して、糖尿病の原因について生徒が記入した考察を共有し,みんなで意見を出し合いました。オンライン授業においても,生徒同士で意見や考えを共有し,お互いに学びあう場を設けるようにしています。普段の教室の授業で発表が苦手な生徒も,画面に自分の意見を書き込むだけなので参加しやすいと思います。また,問題演習だけでなく授業で学んだ内容を文章化し,自分の言葉で説明する練習を行うことで,理解を深める工夫もしています。

【オンライン授業の効果】
英進進学コースではタブレットのアプリ(MetaMoji ClassRoom)の機能により,生徒の画面をリアルタイムにクラス内で共有することができます。友人の考えや意見を知ることで,異なる視点に気づくことができます。また,自分と同じ意見があると,自分の考えに自信を持つこともできます。