オンライン・ICT授業の事例紹介
化学基礎
酸と塩基
情報科学コース1年担当 金福 瞭
1、授業概要
前回の授業で、酸と塩基の特徴や、実生活において食品や日用品においてどのように酸と塩基が活用されているか考えた。前回の振り返りを行いながら、酸と塩基の反応式や量的関係、 pH や中和反応、中和滴定による濃度決定の計算問題や演習問題を解かせる。 問題やデジタル教科書の実験映像を通し、酸と塩基の性質及び中和反応の量的関係に関する知識を身に付ける。また Zoom活用と同時に、デジタル教科書を併用して生徒が主体的に学べるように工夫している。
2、授業の流れ
(1):導入
生徒は、事前に配布した自作パワーポイントを Zoom の画面共有機能を利用して、解く。また、デジタル教科書を見ながら予備知識 ( pH と指数の関係) を確認する。このとき、酸・塩基の強弱、計算上の注意点の指導に留意したい。
(2):展開
酸と塩基の中和反応式を通して、中和反応を理解する。この時、デジタル教科書の動画再生を活用し、理解を深めた。さらに、中和滴定の動画及び問題を通し、理解を深めた。
(3):工夫した点について
授業展開で練習問題を解く際、チャット機能や投票機能を活用し、生徒の理解度合を確認しながら進めた。チャット機能や投票機能による教師生徒間のコミュニケーションだけでなく、グループ機能を活用した生徒間のコミュニケーションを取り、双方向型授業を行うよう心掛けた。
【オンライン授業の効果】
Zoomのチャット機能により、生徒の疑問や質問のやり取りができた。オンライン授業の場合対面授業と比べ、生徒と先生の質問や相談といった会話が簡便にできるため、主体的・対話的で深い学びに代表されるアクティブ・ラーニングにつながると考える。
Zoom で授業を行うと同時に、生徒は各自の PC でデジタル教科書を閲覧し、教科書の図や表、写真を活用した自由度の高い授業を展開できた。
【動画】生徒がデジタル教科書を閲覧する様子
- デジタル教科書により授業を展開する様子