教育と進路

オンライン授業の事例紹介

文学A(JapaneseA)

秀光コース 第1学年担当 横山 佳絵
 

 
 
【教科名】文学A(JapaneseA)
【単元名】
introduction
unit1―Part1「家族とはどのように定義できるか」
【教材】
introduction
 ・米津玄師「lemon」
unit1―Part1「家族とはどのように定義できるか」
 ・小川洋子『博士の愛した数式』/よしもとばなな『キッチン』
【生徒数】14名
【使用端末】Surface,Macbook

もくじ
  1. 授業概要
  2. 授業の流れ
  3. オンライン授業の効果

1、授業概要

 DPトライアルでは高校2年生からのDP履修に備え、IBの理念、DPの学び、DP文学で学ぶことについてのガイダンス授業を行っています。introductionとして文学探究の一つの要素であるシンボルの表現効果について、米津玄師「lemon」を使って練習をしました。
 unit1では『博士の愛した数式』(小川洋子)『キッチン』(よしもとばなな)『ヴェニスに死す』(トーマス・マン)を扱います。まずPart1『博士の愛した数式』では家族とはどのようなものかについての探究を大きなテーマにしてテクストを解釈、分析していきます。今回の授業はintroductionの文学Aの授業で学ぶことについてのガイダンスから『博士の愛した数式』の初回の授業となります。

  • 画像(1)
    introductionとして行った米津玄師「lemon」についてのグループディスカッション/Miro

2、授業の流れ

(1)DP文学ガイダンス
 前回までにDP2年間の流れ、文学の授業で探究していく概念や探究の領域についてガイダンスを行っており、今回の授業では文学の授業で学習する大切な要素の3つ目「グローバルな問題」についてのガイダンスと試験に関わる「command term(指示用語)」のガイダンスを行っています。

【授業をするうえでの工夫】
 ガイダンスの授業はこちらから情報を与える講義形式になってしまうことが多いので、事前に資料を共有すること、教員が説明した内容についてこまめに感想を聞いたりしながら生徒の理解度を確認して次の説明に移るようにしています。

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  • 画像(2)ガイダンス資料/Prezi


(2)unit1『博士の愛した数式』
 今回は『博士の愛した数式』の初回授業です。事前に予習精読プリントを共有しており、各自予習してきたことをグループで共有し、ディスカッションするという流れです。グループワークはZoomのブレイクアウトルームを利用し、グループディスカッションの記録にオンラインホワイトボード、Miroを利用しています。また、Miroの中にReflectionスペースを設け、授業終了後に他のメンバーの意見を聞いて、気づいたことや自分の考えに影響を与えたこと、それを受けて最終的に自分がどう考えたかという思考の過程を振り返って記入するように指示しています。
 今回の授業では登場人物の人物像、人物関係、人物の設定の意味(「博士」はなぜ80分しか記憶が保てないという設定にしたのかなど)について予習したことを共有し、グループディスカッションをしています。今後は登場人物について理解したことをレポートとして1200字程度で記述する課題に取り組むことになります。

  • 画像(3)『博士の愛した数式』グループディスカッションのReflectionスペース/Miro
 
  • 画像(4)『博士の愛した数式』について生徒の意見の一例/Miro
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  • 画像(5)『博士の愛した数式』登場人物理についてのレポート課題とルーブリック(評価基準)

【授業をするうえでの工夫】
Miroを使うと、生徒は自分の意見を打ち込むことに集中してしまいがちなので、各グループを回り、Miroに記入すると同時に話し合って考えを深めることを促すようにしています。
 

3、オンライン授業の効果

 Reflectionに取り組む生徒が多くなったように思います。対面授業だと授業終了後、改めてパソコンを開いたり、別紙に振り返りを記入するという手間がありましたが、メモもReflectionスペースも全てオンラインに集約されることで手間が省け、授業が終わったらすぐに振り返りを記入するという習慣ができたと思います。IBでは振り返り(知識の定着のための復習や思考の過程の整理)をとても大切にしているので、授業中に出た意見と振り返りが集約されたことは良い効果だと考えます。