教育と進路

　本校では、令和2年度入学生から、医学・歯学・薬学部及び国公立大学医療・医科学系への進学を希望する特別進学コースおよび秀光コースの生徒を対象として、特別クラス「Medical Academic Programme（MAP）」を設置しました。このクラスは2年時進級時に選抜を経て1学級（定員40名）のみ編成するものです。

　特別進学コースならびに秀光コースにおける医歯薬系への進学は、常に一定数の志望と実績（参考：2019年度の特別進学コースおよび秀光コースの医学部医学科合格者延べ数は現役8名・過卒19名。更に、医学部他学科や歯・薬系も多数あり。）があり、現1年時の模擬試験等での志望概況でも同様の傾向が伺われます。一方で、新型コロナウイルス禍において、医歯薬系への進路達成を実現するためには、個人の努力を学校としても更に後押しする体勢が必要と考え、MAPを設置することとなりました。

　医歯薬系への進学には、まず高い基礎学力と学習努力が必須であり、これなしには希望進路を達成することは困難です。ただし学力のみでは医療人として活躍するには不足しており、強固な意志や社会的使命感を持つことも必要となります。医療系への進学においては、多くの大学が入学試験の際に面接や小論文、ディスカッションなどを課しています。また、受験においてのみならず、入学後も、医療人としての適性が試される場面も少なくありません。MAPでは基礎学力を強化するための質の高い授業や講習に加え、高大連携や医療機関連携での講演や「メディカル・コ・ラボ」と題した研修を受講していきます。これらを通して医歯薬分野への深い理解を促し、医療人として飛躍できるよう支援を行います。また、生徒の「医歯薬分野で活躍したい」という熱意を実現できるよう、進路研究を充実させ、進学指導を行っていきます。

＊MAPは秀光コースからの生徒に関しては、所属は秀光コースになります。

最先端の情報に触れ、視野を広げる

• 2年時の放課後にはMAP所属生徒を対象にした放課後講習を実施します。医歯薬系の過去問を解いたり、出やすい分野の学習や演習に取り組みます。または、小論文の対策をするなど、医歯薬系進学に必要な能力を養います。
• 国語・数学・英語にいて、他クラスと合同での習熟度クラスにて学習を行います。レベルに沿った学習を進めることで、着実な学力向上を図ることができます。
• メディカル・コ・ラボに参加し、最先端の情報に触れたり、医療に関する社会的課題や問題への知識を深め、視野を広げることができます。また、メディカル・コ・ラボはMAP所属の生徒のみが参加できる講座であり、受験の際の志望理由書、個別面接、集団面接、口頭試問等に活用することが期待できる講座です。

• 《秀光生にとってのメリット》
  上記に加え
  ・高1年時11月までにIBMYPの集大成として取り組むPersonal Projectを完了した上で、医歯薬系への進学を達成することができます。
  ・特別進学コースのクラス入り、トライアルから一斉にスタートができるため、既習内容に差が出来にくい環境となっています。
  ・選抜時に中学3年時の学力推移調査も選考要件に加えることができます。

2023年度 実施予定