栄光への軌跡
栄光への軌跡 2017
現役大学進学者による大学合格体験記
志望大学に現役合格した先輩たちからのメッセージ
一般入試 合格者
東北大学
工学部 建築・社会環境工学科
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 将監中学校出身
休み時間に質問し合ったり悩みを
ぶつけ合うなど友達と助け合いました
5分間だけでも毎日必ず
全教科の勉強をしました
私が本格的に勉強を始めたのは2年生の後期でしたが、受験する大学を決めたのは1年生の夏でした。そのきっかけは、オープンキャンパスです。私は自宅から通えて、行きたい学部・学科があった東北大学を視野に入れていましたが、オープンキャンパスに行ってみてキャンパスの雰囲気や環境が良く、この大学に入りたいと思いました。
1年生のとき、国語と数学と英語を重点的に勉強していましたがそれぞれ応用的なことはほとんどしていませんでした。理科と社会は、授業と宿題以外では何もしていませんでした。
2年生は中だるみの時期で、前期は勉強に打ち込むことができなかったので後期から真剣に勉強を始めました。苦手な科目は勉強時間が短いとそのとき感じていたので、5分だけでも毎日全教科に触れるようにしました。理科を本格的に始めたのはこの時期で、思った以上にできず1年生のときにもっとしっかりやっておけば良かったと後悔しました。それでも焦らずコツコツと勉強を進めていきました。
2次試験は実力を出すべく
エンジン全開で臨みました
3年生になると、それまで以上にわからないことが増えました。そこで助けてくれたのが友達でした。授業と授業の間の休み時間には互いに質問することがほとんどでした。また悩みをぶつけ合うこともありました。自分の強みは2次試験にあると思っていたので気楽に行けました。自己採点ではどの模擬試験よりも点数を取れたのですが、ボーダーには届きませんでした。センター試験が終わってからは、ようやく自分の本来の力が出せると思い、エンジン全開で勉強しました。実際のところ、自分では絶対無理だと思っていましたが、最後まで諦めずに努力した結果、合格することができました。
千葉大学
園芸学部 緑地環境学科
2017年3月特別進学コース卒業
白石市 白石中学校出身
毎日めげずに勉強を続けた人だけが
第一志望の大学に合格できます
模試等で不安になるのは
自分だけではありません
私が受験勉強を通して感じたこと、これから受験するみなさんにアドバイスを書きたいと思います。
まず、はじめに、受験勉強はとてもつらいものです。特に3年に進級してから模試で思った通りの成績がとれなくなり、とても落ち込みます。夏休み後も新しく習う分野を理解するので一杯一杯で、「浪人生に勝てるのだろうか」、「このままの勉強でよいのか」、「志望大学のランクを下げようか」などと不安になります。しかしそんなに不安に思うのは自分だけではないのです。周りの友達もA判定をとっている浪人生もみんな不安です。不安に思うのは当たり前です。なので決して夏から秋の模試の成績で志望大学を下げないでください。センター試験が終わってから考えればいいのです。途中で志望大学を下げると、どんどんモチベーションが下がり、勉強量が減り、成績がさらに下がり、また志望大学を下げるという悪循環が起こってしまうかもしれません。自分はそれで失敗しました。またセンター試験対策は国公立志望の人はしっかりしたほうがいいです。予備校に通っている人はセンター対策の講座をとった方が良いと言われますが、あんまりとりすぎると、復習がおろそかになり、逆に演習不足になる場合が多いです。
不安を解消するには
勉強するしかありません
先にも書きました受験はほんとうにつらいです。途中で投げ出したくなり、「浪人したら…」などという考えが脳裏をよぎります。しかし、毎日めげずに投げ出さず、勉強を続けた人だけが、たとえ現役で合格できなくても第一志望の大学、さらに一つ上の大学に入学することができると思います。不安を解消する一番の方法は、ひたすら勉強することです。みなさんの健闘を心より祈っています。
最後になりますが、今まで熱心に教えてくださいました先生方、本当にありがとうございました。
山形大学
理学部 理学科
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 柳生中学校出身
得意だと断言できる科目が1つあれば
高いモチベーションを維持できます
入学後に専門分野を選択
できる所に惹かれました
私が山形大学を選択した理由は、自宅から通えて一番入りたかった理学部があるからです。山形大学の理学部は入学後に専門コースを選択できるので、様々な授業を受けた上で、自分が一番やりたいことを見つけることができるというのも理由の一つです。
私は高校の生活には入らず、3年間勉強中心の学校生活を送っていました。3年生の夏休み前までは授業の予習復習を中心にやっていましたが、夏休み以降はセンター、2次試験対策に切り替え、10月からは完全にセンター対策に移行しました。センター終了後は赤本中心で2次試験対策をしました。ちなみに赤本は7年分やりました。
センター試験1ヵ月前は、センター試験対策と一般入試対策をどれくらいの比率でやるべきか迷うかもしれませんが、私は100%センター対策で大丈夫だと思っています。センター試験のレベルは教科書の問題程度ですが、各科目の試験時間が短く、スピードと正確さが必要です。ケアレスミスに気をつけることと、問題を見たらすぐに解法が浮かぶくらいまでやれば安心だと思います。まずは教科書の問題を完璧に解くことを目指してください。
センターでは苦手の国語を
数学と地理で補いました
山形大学の理学部は、試験で自分の得意科目を選択(数学、化学、物理、生物、地球科学の5つの分野から一つ)して受験できるというメリットがあります。私はこれを活かして、得意科目の数学のみを使う受験分野で山形大学の理学部を受験しました。自分が得意だと断言できる科目が一つあるかないかだけでも、受験へのモチベーションは大きく変わってくると思います。センター試験や2次試験では、全教科で満遍なく点数を取るのがカバーするのも一つの手段だと思います。私は国語が大の苦手で、センターでも奮わなかったのですが、数学と地理で国語の失点を取り返すことができました。センターリサーチの判定はCでしたが、得意の数学受験で2次試験に挑むことができました。このように、得意科目での逆転も可能だと思います。
受験勉強は長丁場であり、勉強を続けることが苦痛で、模試を受けても思い通りの結果がなかなかでない時があるかもしれません。そのような時でも弱気にならず努力していけば、きっと合格は見えてくると思います。繰り返すこと、諦めないことがとても大事だと思います。
山形大学
工学部 化学・バイオ工学科
2017年3月特別進学コース卒業
柴田町 船岡中学校出身
中学時代の自分に対する後悔をバネに
努力して合格したことが自信になりました
国公立大合格の意志を
3年間貫き通しました
私の仙台育英の3年間は辛く苦しい3年間でしたが、かけがえのない充実した3年間でした。私は中学で全く勉強をしてこなかったため、入学当初の模試では250人中200位という、国公立大学を目指すにはほど遠い成績でした。そんな辛い時期を乗り越えることが出来たのは、“国公立合格への意志”でした。毎日一生懸命に働いて私をサポートしてくれる両親へ、私が出来る一番の恩返しは国公立大の合格でした。また、合格を得ることによって「中学で勉強しなかった自分の後悔があったからこそ、ここまで頑張ることが出来た」と自分を肯定的に見ることができるようになり、自分に自信がつきました。皆さんも頑張るための何かを胸に、いつでも頑張る気持ちを忘れないでいて下さい。またクラスメイトの存在もとても大きく、勉強で競い合うことだけではなく、辛いことを共有し支え合える素敵な仲間でした。
受験勉強の中心は授業で
基礎を築くことです
私の在校中の勉強方法は、放課後に必ず8時半までやる、というルールを決め、その時間の中でまず授業の予習をし、余った時間に自分のやりたい勉強をする、というものでした。あくまでも受験勉強の中心は授業なので、授業プリントや小テストを活用し、しっかりと基礎を築くことがとても重要だと思います。余った時間の活用方法は一人一人違い、“絶対”というものはなく、勉強していく過程で見つけていくもので、私なりの勉強の方法はルーズリーフをぎっしり埋めるように問題集を解き、文字で埋まったルーズリーフや使い古して黒くなった問題集を見て達成感、満足感を得て継続して勉強ができるような環境をつくることでした。長期休暇は、課題の他に苦手分野の克服や単語の習得を集中的に行いました。英単語は覚える量も多く短期間での習得が困難である上、分からないと先に進めないため、特に力を入れ、早めの対策をすることをお勧めします。
福島大学
人文社会学群 行政政策学類
2017年3月特別進学コース卒業
多賀城市 高崎中学校出身
自分の殻を破る“何か”に挑戦すれば
将来に対する考え方が変わります
担任の先生の助言が進路の
迷いを払拭してくれました
私が福島大学を受験することを決めたのはセンター試験が終わってからでした。本当は違う大学を目指していたのですが、センター試験の結果から合格判定率等を自分で調べるシステムなどを利用して家から近い国立大、法を学べる、公務員の就職が多いなどの条件のもと、担任や進路指導の先生と面談して決めました。
私は進路についていつも迷いがありました。高3の1年間をふり返ってみると5・6月は指定校推薦に出願するか、7・8月は国立大学の公募に出願するか、11・12月は滑り止めの私立大学をどこにするか、1月は2次試験の受験大学をどこにするか。後期試験を受験するか。選択を迫られる度に迷いました。私の経験から後輩の皆さんに伝えられることは二つです。一つは勉強や進路の事で行き詰まったら先生方に相談することです。私は担任の先生からのアドバイスで迷いを払拭してきました。結果的には第一志望ではなかったのですが、助言通り一般試験に絞って最後まで頑張ってよかったと思います。もう一つは選択肢を広げておくことです。日頃から授業や定期テスト、提出物にきちんと取り組み、平常点を落とさないようにすることが進路決定の上で役立ちます。
国際交流プログラム参加等の
経験は原動力になります
もし行きたい大学・学部だからではなく早く決まりたいからという考えから推薦入試を考えている人がいる場合は、そこで一度立ち止まって考え直してみるべきです。一般入試は試験まで長く、緊張や不安のある日が続きますが合格発表の時に得られる喜びはその分大きいです。
私は大学で法や行政を学ぶ事、留学すること、原発被災県で直接的な復興活動をすることなどを目標にしています。ホームステイの受け入れや国際交流プログラムの参加、地元のボランティア活動など高校3年間の経験が今の自分の原動力となっています。高校生のうちに“何か”に挑戦すべきです。自分の殻を破る行動がその後の考え方や目標に影響を与えてくれるはずです。最後になりましたが、後輩の皆さんも進路についてたくさん悩んで迷い、満足のいく選択ができるよう頑張って下さい。
福島大学
人文社会学群 行政政策学類
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 郡山中学校出身
合格に必要なことは学習ペースを維持し
授業や講習などを活用することです
模試で高判定が出て
国公立大学受験を志しました
「国公立大学への進学はこのままの成績だと無理です」と1年生の時の面談で言われました。2年生の時も面談で言われました。しかし、3年生になって一番最初の三者面談では最初から国公立大学を受験する前提で話が進んでいました。私の隣に座っていた母が非常に驚いていたことをよく覚えています。母からすれば国公立大学に合格することは不可能だと2年間思ってきたものだから驚くのも無理もありません。
このような事態が発生した要因として、模擬試験への科目追加があります。恐らく2年生がセンター試験と同日に行うセンタープレテストまでは国語、数学、英語の3科目の判定が通知されてきたでしょう。この3科目によって自分が大学へ入れる、入れないと決めつけてしまうのは今思うと早計です。センター試験は本来5教科で受けるものです。そしてこの5教科による判定が出るのは2年生の2月から3月にかけての模試が最初だし、私を含むかなりの人数が5教科での判定に切り替わったとたんに判定を上げてきたはずです。良い判定が出ると精神的にも楽で勉強への意欲がぐっと増すのは誰でも理解できるでしょう。
学校の課外講習を生かし
成績が上がりました
ただし、私の経験上良い判定が出た、または出なかったからといって勉強時間を急激に増やすのはあまりお勧めできません。私の個人的な意見になりますが、人にはそれぞれの人々で差のある「物事を進めるペース」があります。そしてこれを急激に上回ると、その人に負荷として蓄積され、恐らくセンター試験頃にその負荷が表面化し倒れてしまうでしょう。だからなるべく早く自分のペースを見つけ、それを維持するのが大事だと思います。
ここで注意してほしいのは、自分のペースだから、と一切勉強せずに合格できるほど大学は甘くない、というところです。自主学習、自宅学習が手につかないなら学校を有効活用すべきです。特に放課後に行われている課外講習は国公立大学や難関私大レベルまで対応していて、授業より実践レベルのことを学べる素晴らしいものです。私はセンターで受験しないため受講しなかった倫理以外の全ての科目を受講していました。当時はその多さに文句ばかり言っていたが今考えるとあの講習を受けていたことで点数を伸ばした科目も多いです。授業に出席し真面目に受けるのは当たり前の話ですが、課外講習などを上手く生かして学校を有効活用することでより志望大学へ合格しやすくなるはずです。
周囲の言葉を気にする必要はありません。努力の度合いを人と比べる必要もはありません。志望大学へ合格するのに必要なことは、自分のペースを維持し、学校を有効活用すること。この2つを上手く実行するのが何よりも重要だと私は思っています。
慶應義塾大学
経済学部経済学科
2017年3月特別進学コース卒業
栃木県 足利市立第二中学校出身
文系・理系共に英語と数学を得意に
しておくと大きな武器になります
学業とサッカーの両立を
第一に志望大を決めました
今は、受験勉強の成果が出て、目指していた大学に合格できたことの安心感や嬉しさでいっぱいです。様々な面でサポートしてくださった先生方にはとても感謝しています。
私は県外出身で、仙台のサッカーチームに所属するために中学を卒業してからすぐ、チームの寮で1人暮らしを始めました。それからは平日夜9時までの練習、土日は丸一日試合という日々を送ってきました。まとまった学習時間が無かったので、学校の授業にまじめに取り組もうと意識していました。そうすることで、各教科の基礎的な知識は身に付いたのかなと思います。
大学受験を意識し始めたのは、高3の春あたりです。学校の友人がみな大学について調べているのに、自分だけ何もしないのはまずいと焦りました。私が志望大学を決める際、学業とサッカーを両立できるかを重視しました。大学の資料を取り寄せたり、先生やチームの監督と話を重ねたりして最終的に受験大学を決めました。
英語や地歴など音読が
私には効果がありました
私がやっていた勉強法の中で、一番結果に表れたと思うのは音読です。地歴の教科書は音読した方が絶対に覚えやすいし、英語の長文とかでも解き終わった後に音読すると頭が整理され、リスニング対策にもなるので、このやり方は結構オススメです。また模試は良問が多いので、復習すべきです。特別進学コースは模試の回数が多いですが、1回1回復習することでかなり力が付くと思います。ですが判定はあまり気にする必要はありません。私自身、直前のプレ模試はD判定だったので(笑)、「俺はここまでやったんだ」という自信が結果につながると思います。
私が後輩たちにアドバイスしたいことは3つあります。まず1つ目は、英語と数学を重点的に勉強することです。この2科目は文理どちらにとっても重要で、得意にしておけば大きな武器になります。私は数学が大の苦手で、結局最後まで克服できずに大学の選択肢を狭めてしまいました。2つ目は、志望大学の赤本は早い時期、できれば夏休み中に解いておくことです。最初は全然解けなくても大丈夫なので、各校の出題形式や傾向を把握し、その後センターの勉強と両立させながら対策するのが望ましいです。また私の体験談になってしまいますが、私はセンターの後に過去問をやったので、時間的、精神的にかなり追い詰められました。これは本当にやらない方が良いです。3つ目は、絶対に合格するという強い気持ちを持つことです。どんなに辛い状況でも、実際気持ちでなんとかなります。みなさんも学校の先生や周りの友達と支え合いながら合格を目指して頑張ってください!!
多摩美術大学
美術学部 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 第一中学校出身
美術系の大学に興味があるなら
オープンキャンパスに参加しましょう
両親としっかり話し合い
安心して進学準備できました
2年生の始めに美術系の大学へ行くことを決心しました。特別進学コースという一般大学に進学するコースに在籍していましたが、どうも自分が一般大学に進学するというイメージがなかなかつかずに、絵の学校ならば行ってみたいという思いが芽生えてきました。
まず私の美大進学にあたって大きな分岐点となったのは、親にしっかりと美大に行きたいという旨をしっかり話したことだと思います。親も自分も知識がまったくない状態だったので、とても慎重な話し合いになりましたが、親はしっかりと私の気持ちを汲み取ってくれたので私は安心して美大進学の準備をすることができました。
美大志望なら早いうちから
美術予備校に通いましょう
そしてもう一つ私にとって大きかったのが2年生の頃から学校とは別に美術予備校という所に行ったことです。美術予備校とは、美術系大学の進学を目標とする場所で、デッサンであったり、絵の具を使って着彩などをしたりします。私は2年の頃は週2日、3年になってからは週5日、放課後に美術予備校に行っていました。美術予備校に通うならとにかく早いうちに通った方が良いと私は思います。正直描いた枚数がものを言うところがあります。なので有名美術大学に少しでも興味のある方はなるべく早くから通った方が良いです。また美大の入試というのは、採点をするのは大学の先生です。先生の好きな絵でなければ、うまくても平気で落とされることもあるので浪人ということもしっかりと覚悟した方が良いです。
最後に絵が好きだ、でも美大ってよく分からないという人はオープンキャンパスに行くことをおすすめします。また大半は美術系じゃない人達が通っているので、そこのところを心配する必要はありません。学費など高いので、まず親としっかり話し合って下さい。応援しています。
東北学院大学
教養学部 言語文化学科
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 東仙台中学校出身
模試は自分の課題が見つかるので
そのままにせず解き直しましょう
オープンキャンパスで
志望学科を特定しました
私は中学の頃から英語や外国語の知識を活かした仕事に就きたいと思っていました。その為大学に行きたいと思い、仙台育英の特別進学コースに入学しました。
第一志望の大学がはっきりしたのは高校3年生の夏。高校2年生の頃からオープンキャンパスには参加していたのですが、いくつかの志望大学の中で決めきれずにいました。自分の学びたいものを学べるのか、留学制度はどのくらい整っているのか、就職サポートや学費など総合した上で判断することは難しいことでした。1年ほど遅い、高校3年生の夏2度目の東北学院大学のオープンキャンパスに参加しました。その時、言語文化学科のブースで在校生の方や留学生の方と入学後のカリキュラムについて話していく中で私が入りたいのはここなんだなと実感しました。そして絶対にこの学科でないと後悔する、だから絶対に合格しようと心に決めました。
赤本は何度も解いて
出題傾向を掴みましょう
勉強時間は1日10時間程度。10時間の中でより効率的に勉強するため1週間ごとに計画を立てては修正するというのを繰り返していました。私は受験科目を英語・国語・政治経済の3つにしたのですが、国語がとても苦手でした。克服法としては問題の中でわからない意味は調べる、教科書の重要語句は絶対に覚えるということです。そして、現代文というのは必ず本文中に答えがあるので解くことができるようになると思います。英語の単語は単語から想像したものを絵にして覚えるのがおすすめです。文法は Next Stage を何回も解き、長文は普段勉強している中で問題を解く際時間を計るようにして下さい。私もそうでしたが1語わからないと立ち止まってしまうのは絶対にいけません。どんなにわからなくても最後まで問題に目を通すことが大切です。また英語は中学校で習うような基本問題が出題されることも多いので、基本は疎かにしてはいけません。政治経済はまず覚えていることと覚えていないことを明確にし、全国の大学の過去問を厳選した問題集を使うことをおすすめします。政治経済は時事問題もあるので普段から新聞で現在の世界や日本の経済がどのように変化するのかを観察することで問題の傾向を推測することもできると思います。
私は模試で良い成績を残したことはありません。第一志望の判定はいつもD判定でした。しかし、今思うとD判定だったから最後の最後まで気を抜かずに勉強を続けることができたと思っています。模試の結果によって自分の課題は見つかり、努力が足りないこともわかりました。模試はうっかりミスしてしまったものと本当にわからなかったものが明らかになるので、そのままにせずまた解き直すことが重要です。
最後に赤本は何度も解き、その大学の傾向を掴んで下さい。そして、ラストスパートは暗記したものを output することを心がけ、生活習慣にも気をつけるようにして下さい。1人でも多く合格することを祈っています。
東北学院大学
教養学部 情報科学科
2017年3月特別進学コース卒業
塩竈市 第二中学校出身
難易度を少し下げた問題集や参考書に
しっかり取り組み苦手を克服しました
志望大のレベルに到達すべく
学習法を色々工夫しました
大学受験を意識して勉強しはじめたのは、2年生の年が明けた後ぐらいからでした。それからなんとなく勉強してはいたのですが、自分の志望大学のレベルにまで上げるのに何を、どれくらい、どのようにやれば良いのかよくわからずやっていたので、それをはっきりさせてやろうと3年の6月頃に勉強のやり方を変えました。そのやり方はある塾がやっている勉強法で、1週間の内4日新しいことを勉強して、2日その4日間やった内容を復習し、残りの1日でその内容から問題を出してテスト形式でやるというものです。このやり方はとても良かったのですが、慣れるのに少し時間がかかってしまいました。このようにして勉強していたのですが、日によってはどうしても勉強する気があまりおきず、その日の内にやる分が終わらない日もありました。そのような時は、どうにか他の日にその分を上乗せしてやっていました。そうして参考書を使って勉強していたのですが、それぞれの参考書を終わらせてもその参考書でやった問題に似ている問題はとけるのですが、それとは違うタイプの問題になると全然とけなくなってしまいます。このようなときは、参考書の覚え方が違っていたりするのが原因だったので、1回目とは違う視点から覚え直したり、そのとけなかった問題をとき直したりしました。
また、私は特に英語が苦手だったのですが、自分のレベルに合った参考書からはじめたら以前よりも英語への苦手意識がなくなりました。なので、どの科目でも学校で配られる参考書などが少しでも難しく感じたら、それよりももっと下のレベルのものを使って勉強してみて下さい。そうすれば、下のレベルのものを完璧にして終わらせたとき、前までは難しく思えた参考書などが思ったほどでもないように感じるはずです。そして、勉強に対するやる気も続くと思います。
東北工業大学
ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 台原中学校出身
「大学合格マラソン」を終えたことを
自信に次のマラソンに挑んでいきます
受験までに小さい目標を
達成しようと思いました
3年生になってからようやく大学進学を意識し始め、その頃興味のあった建築科がある宮城大学を目指したのですが、この頃から人の密集しているところでパニック状態になるある種の病気のようなものにかかってしまい、勉強する意欲がみるみるうちに無くなっていきました。これではどこにも合格できなくなると考え、無理にでもやる気を出そうとしました。大人の中にはよく「ゲームみたいに勉強も好きになってしまえば楽だよ」とアドバイスしてくる人がいましたが、私にはどうしても納得できませんでした。ゲームはより多くの人を楽しませるために工夫して作られています。一方学問というのは先人による探究心や知識欲から成るもので、最初から好きで取り込まなければ長続きしない、という考えがあって私はアドバイスを受け入れられずしばらくの間、とても苦労しました。
そんなある時、マラソンの選手インタビューがテレビで放送されており、その内容が偶然耳に入ってきました。「最初からゴールは見えないんです。そこの木までとりあえず走ってみよう。あの電柱まで頑張ろう、そうしていると気付いたときにはゴールしているんですよ」思わずこれだ!と口にしてしまったのを覚えています。そうして、最大目標の大学合格までの道に小さい目標、ちょうど前述した木や電柱を立て1つひとつ達成する作戦にあると少し気分も軽く、前ほどつらくもなく、冷静に進路の事を考える心の余裕も出てきました。流石に今までの学力低下を取り戻しきることはなかったのですが、今は、出せる力を出して、行きたいと思った大学に無事合格できました。志望大学は東北工業大学に変わりましたが、自分の意志で行きたいと決めた大学なので悔いはありません。私はこうして大学合格マラソンをゴールしました。そして次のマラソンが始まるでしょう。まだ病気は治っていません。でも心配はしていません。きっとゴールしてみせます。私は一度苦難をのりこえ成功したのですから。
本番の緊張は気持ち次第で
軽くなります
私の後輩にあたるみなさんへ。これから人によって違うでしょうけれども、つらいこと苦しいこと、経験するでしょう。受験勉強、とても大変です。受験本番、とても緊張します。しかし、気持ち次第、やり方次第で、案外軽くなります。私がそうでしたから。
—次はあなたたちの番ですよ—
大学合格に向けて、自分が一番やりやすいように工夫して頑張ってください。応援してますからね。
東北医科薬科大学
薬学部薬学科
2017年3月特別進学コース卒業
岩手県 釜石市立釜石中学校出身
定期テストは受験を見据え復習し
基礎学力を身に付けましょう
きちんと授業の予復習に
取り組み成績が上がりました
私がこの結果に至るまでに様々な困難がありました。私が1年の時は勉強はまったくしていませんでした。中学の勉強がまあまあできていたということもあって高校の勉強をおろそかにしてしまいました。もちろん結果も奮わず、クラスでは下の方の順位でした。2年に上がってもそれは変わらず家庭学習時間0分でした。しかしそれではいけないと思い、部活動があって帰宅が9時近くなってしまう私は授業の予習復習からはじめました。それからクラスの順位も段々と上がっていきました。3年に上がり、部活動最後の大会を終えたら私は一気に受験モードに入りました。毎日8時半まで学校の学習スペースに残り、勉強に時間を費やしました。そのかいもあり第一志望の大学に受かることができました。
テストでクラス1位になり
自信が付きました
詳しい反省点を上げていくと。まず一年の時点では毎日勉強する習慣を作っておくべきでした。それに加えて定期テストの内容をその時だけのものにせず、受験を見据えて、テスト後に復習するなどして基礎学力を身につけておくべきだったと思います。3年の最後の中間・期末テストで私は化学でクラス1位を目指して実際それを実現しました。このことで自信を持てた私はその分野がとても得意になれたと思うし、得点源とすることができました。つまり私が言いたいのは毎回の定期テストを完璧にすれば、必ず受験につながるということです。このクラス1位がなければ、おそらく第一志望には受かっていなかったと思っています。少し話は飛びましたが次に2年生の時の反省として、志望校が決まっていなかったということです。大学にはもちろん入りたい学部によって理系文系が分かれ必要となる教科も決まってきます。私は最終的に英数化の3教科を使うことになったのですが、これが早い段階で分かっていれば、教科を絞りより効率のよい勉強ができたと思いました。最後に3年の時はメリハリが持てなかったと思います。勉強に向かう時間は多かったのですが、やはり人間なので集中力には限界があり何時間も集中することは常人にはできないと思っています。なのでダラダラ勉強するのではなく目標や時間を決めてそれまでは集中し、その後は適度な休息も入れるべきだと思いました。
私が現役で第一志望の東北医科薬科大学に合格できたのは競い合える仲間や応援してくれた家族や親戚のおかげだと思っています。本当に感謝しています。苦しくなった時何度も色々な人からの言葉に助けてもらいました。
けっして一人では合格できなかった大学入試を乗り越えたくさんの大切なものに気づき次のステージでも精進していきたいです。
宮城学院女子大学
学芸学部 英文学科
2017年3月特別進学コース卒業
仙台市 高砂中学校出身
「受験の時この道を選んでよかった」と
後で思える進路選択をしましょう
外国語系への進路を
諦めきれませんでした
もともと中学生の頃から国際関係や他の国の言語や文化に興味があり、ずっとその方向で考えていました。高校に入りラクロス部員として活動し始めてアメリカ人のコーチとの出会いをきっかけにもっと英語を話せるようになりたい、他の言語も学びたいという気持ちが強くなりました。
しかし部活動の引退が近付くにつれて、大学進学についてより一層考える時間が増えて、「グローバル化が進んでいる現代で英語なんて誰でも話せるようになるんじゃないか」「大学で英語を学んでその先自分は何がしたいのか」などの悩みがでてきました。そんな中親や周りの人たちに「管理栄養士」という全く違う方向の職業をすすめられ、現実的にもこの方がいいのかなと自分がやりたかった外国語系をあきらめ進路変更を3年生の夏頃にしました。そこから受験教科も変わり苦手な生物基礎、化学基礎をやらなくてはいけなくなりとても大変でした。
内心ずっと外国語系の方を選ばなかったことが心残りで全然身に入っていませんでした。その状態のまま秋頃に、宮城学院女子大学の食品栄養学科を公募制推薦で受けましたが不合格でした。自分が本当に行きたかった場所ではないといっても数日は落ち込みました。そんな時、いつも一緒にいる友達に相談しながら「やっぱり外国語系をあきらめたくないな」という気持ちが大きくなってきて、勇気を出して親と先生に自分の思いを話し受験教科が理科のままで受験できる宮城学院女子大学の英文学科を受験しました。
結果は見事合格。自分のやりたかった事を学べる事になったときはものすごくうれしかったです。大好きなラクロスも続けられる、外国語や他文化を学べるという私にとって最高の進路に進むことになりました。
迷ったら周りの人に素直に
気持ちを話してみましょう
私が後輩のみなさんに言いたいことは、親や先生などの周りの人の意見も大事ですが、結局は自分がやりたいことをあきらめず追い続けるのが大切ということです。後々、自分が後悔するより、人生を振り返ったときに、「あの大学の受験のときこの道に進んで良かった」と思える進路選択をして下さい。どうしても迷って立ち止まったときは迷わず先生なり親でも友達でも自分に気持ちを素直に話して下さい。仙台育英の先生たちはきっと力になってくれるし、親や友達も助けてくれます。
ちゃんと自分の意見を尊重して、後悔しない進路選択をして下さい。
応援しています。