栄光への軌跡 2018
現役大学進学者による大学合格体験記

志望大学に現役合格した先輩たちからのメッセージ

一般入試 合格者

東北大学

文学部

平成30年3月 特別進学コース卒
五橋中出身

学校では場所を変えて気分転換したり
級友の姿に刺激を受けて勉強できました
高校に入学して最初に毎日の
学習ペースを確立しました

 高校入試で失敗したことの衝撃は大きく、大学入試は絶対に成功させたい、という思いでこの学校に入学しました。その思いを3年間持ち続けることができたのは大きな勝因だったと今強く感じています。高校で勉強を始める上でまず最初にやったことは、一日のうち勉強する時間を固定することでした。そのおかげでリズムよく勉強に取り組めるようになり、それを習慣化することで1年、2年、3年と勉強量も勉強時間も増えていきました。次に、勉強する時は60分や90分に時間を区切りをつけてやるようにしました。これはダラダラと勉強するのを防ぐためです。また、自分の勉強したことをノートに記録して常に達成感を味わえるようにしました。ノートの残りが少なくなるのは快感でやる気にも繋がりました。
 勉強場所として学校の図書室やオークルーム、教室は、ほぼ毎日活用しました。特にオークルームは赤本を借りることもできるのでとても便利でした。私はよく気分に応じて場所を変えて勉強し、飽きずに続けられました。また、級友が勉強している姿を見られるので自分も頑張ろうという気持ちになる為、学校で勉強することはとてもよかったです。
 勉強していて調子が上がらないことも多くありました。集中できない日々が続いたり模試の結果が悪かったりと。そんな時は思い切って完全休養日を作ることはよくやりました。やらなきゃという義務感でやってもうまくいかないことが多いからです。それと1題だけでも解こう、1個だけでも単語を覚えようという意識はこのような時には特に大切にしました。

本番直前は自分を信じるよう
言い聞かせ奮い立たせました

 様々な工夫をしながら勉強してきましたが、何よりも結果が良かろうと悪かろうと地道にコツコツと頑張れたのはとても大きなことだったと思います。センター直前はマークシートを見たくなくなる位、二次直前は勉強自体嫌になる位勉強をやり通せたのはこの姿勢があったからだと思います。本番直前は緊張して動揺して精神状態は最悪でしたが、自分が受かれないはずはないと言い聞かせたり、東北大学に行きたい理由を考えて書き出したり、東北大学合格と毎日言ったりして何とか乗り切れました。
 自分の番号を見つけた瞬間、それは何とも言えない感動の瞬間でした。

東北大学

教育学部

平成30年3月 特別進学コース卒
東仙台中出身

直前になって焦らないよう早くから
計画を立て努力を積み重ねましょう
模試は判定や順位よりも
弱点を知ることが重要です

 これから記述することは私個人の感じたことや考えたことであり、全員に共通して役に立つことはないかもしれません。その上で自分に合ったことを吟味しながら、この体験記が少しでも受験生の皆さんの助けになればと思います。
 私が3年間の勉強を通して感じたことを、大まかに3つに分けて紹介していきます。まずは模試をどのように活用するかです。3年生になれば多くの模試を受けることになります。そこで重要になるのは復習です。どうしても志望大判定や順位に目を向けがちですが、判定はあくまでも指標であり判定が直接的に合否に関わることはありません。今の自分の欠点は何かを明確にし、そのポイントを克服するために復習することが最も良いのではないかと思います。

先生に添削していただき
苦手分野を克服できました

  次に計画性についてです。先程述べたように、3年生になれば模試も多くなり、段々と勉強量が増加します。その中で計画なしに勉強を進めていると、直前になってやり残したことへの不安で焦りにつながってしまいます。そこで早い時期から受験を見据えて計画を立てることを習慣つけて欲しいと思います。そして必ず計画は守って下さい。どんな小さなことからでも構いません。単語毎日20個覚えるだけでも3ヵ月続ければ1800語近くになります。計画性をもって日々の積み重ねを持続させて下さい。
 最後に、とことん先生方を頼ってください。私自身、先生に添削をし続けていただき、苦手分野を克服することができました。きっと先生方はどこまでも皆さんをサポートしてくださるはずです。挫折しそうなことがあっても最後まで続けていれば、必ず実を結ぶことにつながると思います。
 受験は予想以上にハードです。しかし努力の先には明るい未来が待っているはずです。皆さんが志望大学に合格できることを切に願っています。

東北大学

経済学部

平成30年3月 特別進学コース卒
仙台第一中出身

合格の瞬間や大学生の自分を想像する等
モチベーションを上げて頑張りましょう
3年次の前半の殆どを
2次対策に費やしました

 高校に入る前から大学進学を考えていました。しかし、高校受験では公立高校に合格できず、私立高校の一般入試も受験していなかった私は仙台育英に2次募集で入学しました。仙台育英を選んだ決め手は通いやすさと、学習環境です。特に、学習環境は図書室、オークルーム、GPホールなど充実していて、困ることはありませんでした。次に、私の学習面について振り返ると、ここからが受験勉強だ、という区切りはなかったと思います。1,2年生のうちは定期考査の対策をしっかりやって結果を出す、ということを意識していて、模試があれば結果よりも、その復習に重点を置いていました。模試の復習はとても大事です。3年生になってからの勉強は回数の増える模試を軸にして、計画を立てて進めました。特に3年生の前半はほとんど2次試験で使う国、数、英の演習に時間を費やし、センター試験だけで使う理、社は模試の復習と授業という風に最低限にとどめていたと思います。そしてすごく大事な夏休みは塾の自習室にこもり、ひたすら勉強しました。この時期はまた基礎力の定着に力をいれて、一つの問題集を各教科2周しました。また、2科目ある社会のうちの一つだった日本史も自分で進めて1通り終えました。9月以降は標準的な問題の演習に取り組み、センター対策を始めたのは12月からでした。2次試験の勉強をしていれば、12月からでもセンターには間に合います。センターは時間との勝負なので質も重要ですが、量やって自分の力を安定させる方が良いと思います。

普段の生活の中に単語等の
暗記を取り入れました

 そして、センター後の2次対策がとても重要です。私はこの時期から東北大学の過去問をしっかり解き始め、最初のうちは時間を気にせず解き、試験の2週間前程から時間を意識して解きました。ここで忘れてはならないのが英単語や古文単語、句法といった知識です。これらの知識系の勉強をわざわざ机でやるのはもったいないと思った私は、電車での通学時間、食事の間、風呂の時間を利用し、また、トイレや家の壁に貼り付けて覚えました。知識系は何度も目に入ると覚えられるので、自分がこれ、と思ったものを使い込むと良いと思います。最後に、なぜ私が東北大学を選んだかというと、地元にある旧帝大であり、公認会計士を目指す私にとって合っていると考えたからです。
 大学受験は自分との戦いです。長くつらい道のりですが、最後に合格という栄冠を勝ち取るために、合格した瞬間を想像したり、大学生になった自分を想像してモチベーションを上げて、乗り切ってください。応援しています。

山形大学

工学部 機械システム工学科

平成30年3月 特別進学コース卒
逢隈中出身

先生の「最後まで伸びる」という
言葉を信じ決して諦めませんでした
陸上競技部で得た精神力が
一番の支えになりました

 私が山形大学工学部を志望したのは、高校2年生の時です。幼少期から機械、とりわけ自動車が大好きで、中学校の頃から大学は工学部と決めていました。しかし、当時の私の学力では合格は難しい状況でした。そして、3年生となり、陸上競技部での活動も、大学入試もクライマックス。「総体まで部活をやり切って、受験勉強に切り替えよう」と2年生のうちから心に決めていました。私は競技力はそれほど高くないのですが、陸上競技が大好きです。ですから、最後のシーズン、どうしても自己ベストを出したかったし、6月の最後の大会で自己ベストを出せたのは本当に嬉しかったです。そして、いよいよ受験勉強に本格的にシーズンイン。学校のオークルームで毎日学校が閉まる20時30分まで勉強しました。このときから、私は二次試験の数学、物理に向けた学習を重点的に行いました。英語や国語、社会などのセンター試験のみで使用する教科は学校の授業に100%集中して取り組むことで対策しました。模試の結果はE判定の連続でしたが、少しずつ成績が上がっているのを実感し、担任の先生からも「地道に、今の努力を続けていくしかない」と言葉を頂き、ひたすら勉強しました。受験勉強において、私を一番支えてくれたのは、陸上競技部での3年間の活動で得た精神力であると断言できます。もし私が陸上競技部に入部していなければ、秋頃には山形大学への現役合格をあきらめてしまっていたでしょう。また、昼休みに学習スペースで勉強している時なども、先生方や仲間達の「やってるな」「頑張れ」といった言葉が私を後押ししてくれました。人と人とのつながりは、とてつもない力を秘めているものだなと思いました。

特別編成授業や講習を活用し
不明点や弱点を補いました

 そして、センター試験が近づくと、センター試験対策特別編成授業に毎日参加し、自分がどうしても理解できないことは先生に直接質問しました。仙台育英の先生方はベテランの先生方が多く、「かなり」個性的です。私は個性的な人が好きなので、この特別編成授業はとても力になりました。そして、センター試験では今までのどの模試よりも高い点を獲得することができ、二次試験の自信につながりました。センター試験後は、任意登校になりますが、数学と物理の二次試験対策講習と自主学習のために毎日学校に行きました。講習では少人数で要点を教えていただき、自分の弱点を補いました。受験勉強で大切なのは、自分が学習するのに一番適している場所を見つけることだと思います。私の場合でしたら学校。人によっては家、予備校、図書館など。それだけで勉強に集中することができ勉強の効果も跳ね上がると思います。もう一つは、決してあきらめないことです。私は学年主任の先生の「現役生は最後まで伸びる。年が明けてからも伸びる」という言葉を信じて最後まで勉強しました。今私は素直に「あきらめないで良かった」と思っています。

宮城大学

看護学群 看護学類

平成30年3月 特別進学コース卒
宮城教育大学附属中出身

辛い時は一人で悩まずに周りに相談し
別の視点でアドバイスをもらいましょう
諦めないことの大切さに
高校生活で気付きました

 私が夢を実現することができたのは、自分一人で悩まず友達や先生などに相談することと、自分に自信を持ち最後まで諦めずに物事を行うことを最後まで心がけて受験勉強に臨むことができたからだと感じています。これらを仙台育英での生活の中で気づくことができました。
 私が自分の進路を決めたのは、2年生の夏ごろで、本格的に受験勉強を始めたのは3年生になってからとスタートが遅かったなあと感じています。受験勉強を本格的に行う前は主に定期テストを重視して、勉強範囲を狭めて行っていました。定期テストも1週間前からは友達と一緒にオークルームで放課後勉強したり、分からないところをしっかりと整理してからお昼休みや放課後など長い時間を利用して先生や友達に質問をしたりすることで、できる限り時間に余裕を持たせるだけではなく、定期テスト後も勉強習慣をしっかりと確立することができました。この積み重ねが受験勉強を最後までやり抜く自信につながったのではないかと感じています。
 3年生になってからは、定期テストの範囲だけでなく、1,2年生で学習した分野も少しずつ復習を行い始めました。解き方を忘れていた分野も多く復習は大変でしたが、復習をしている中で自分が分からないところをそのままにせず、納得できるまで調べたり、質問したりすることを繰り返していくことで、分からないところを減らすことができただけでなく、少し勉強が楽しいと思うこともできたため本当に良かったと感じています。

友達と互いの悩みを打ち明け
一緒に解決策を探しました

 勉強の方法を工夫することは大事だと今まで述べてきましたが、それだけではなく私は何かにつまずいた時、友達に相談することも同じ位大事だと感じました。3年生の秋頃、勉強を行う気がなくなってきた時に友達に相談してみると、実は友達も同じ状況にあったことを知って心を落ち着かせることができただけでなく、一緒に解決策を探すことでもう少し頑張ってみようと思うこともできました。
 様々な内容について述べてきましたが、私が一番伝えたいことは、「自分一人で悩まずに、まず相談する」ということです。自分とはまた違った考えに出会い、よりよい受験勉強につながると思います。つらくなって諦めたくなる時もあると思いますが。自分を信じて頑張って下さい!

宮城大学

食産業学群

平成30年3月 特別進学コース卒
仙台第一中出身

最後まで学力を伸ばすことはできるので
辛くても諦めずに努力を続けましょう!
十分に休憩をとりながら
メリハリをつけ勉強しました

 私が受験を終え、これまでの生活を振り返り、どのように工夫して生活していたかを2つにまとめてみました。
 1つ目はメリハリをつけて勉強していたことです。私は基本的に学校がある平日や土曜日は8時半までは自習室などの家ではないところでしっかり勉強して、家に帰ってからは勉強せず休憩すると決めて生活を送っていました。日曜日は休憩の日にして、できそうだったら少し勉強するというようにしていました。最初は体調を崩しやすかったためにこのようなことをしましたが、平日に勉強から逃げたくなった時に「日曜日にあんなに休んだじゃないか、勉強しなきゃ」と思うことができました。勉強する時は勉強だけ、休む時はしっかり休むことが大切だと思いました。

気になることはすぐに
色々な方法で解決しました

 2つ目に心配事を減らす努力をしたことです。例えば、国公立大学を目指す人にとってはセンター試験で受ける科目は多く、1科目にかけられる時間も限られています。私は「あの科目最近やってない、大丈夫かな」と関係ない科目を勉強している時に気になってしまうので、1日にできるだけ多くの科目に手をつけるようにしていました。また、勉強方法が間違っていないかなど気になったこともあります。そのような時は先生方に相談して指導していただいたり、一緒に頑張っている友達にアドバイスをもらっていました。そしてやはり試験前日などは本当に不安でしたが、それまで自分の中ではこれ以上勉強できないくらいやったつもりだったので、自分を信じるしかないと思って挑むことができました。
 最後に模試などの結果はいつも気になっていました。この点数で受かるのだろうかと12月まで思っていましたが、センター試験と二次試験は思っていた以上の点数を取ることができました。どこで伸びが来るかわかりません! 辛いこともたくさんあるとは思いますが、諦めないでください。最後まで自分を信じて頑張ってください。

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