栄光への軌跡 2019
現役大学進学者による大学合格体験記

志望大学に現役合格した先輩たちからのメッセージ

一般入試 合格者

東北大学

文学部 人文社会学科

平成31年3月特別進学コース卒業
桜丘中学校出身

友人や先生という心強い味方と一緒に
受験という団体戦を戦い抜きましょう!
入試直前まで放課後は
友人達と勉強していました

 「受験は団体戦である」
 賛否両論のあるこの言葉ですが、私は賛成派です。というか、「団体戦」だったからこそ合格を手にできたと言っても過言ではないでしょう。そこで、私の受験がどのような「団体戦」であったのか振り返ってみようと思います。
 公立高校受験に失敗し本校に入学した私は、大学入試では絶対に第一志望に合格しようと躍起になり、怒濤の勢いで勉強していましたが、それも長くは続かず、放課後は友人たちとGPホールで勉強することにしました。ずっと勉強していた訳ではなく、時にはたわいもない話をして笑い合ったりしてましたが、特進生の性なのでしょうか、やるときはちゃんとやるのです。時に分からないことを教え合ったり、テストの点数を競い合ったりして、互いに切磋琢磨しました。結局、途中でメンバーが変わりはしたものの、入試直前期までこのスタイルの勉強法は続けていました。

分かるまで先生に質問し
数学が得意になりました

 また私はよく先生のもとへ質問をしに行ってました。先生方がお忙しいなか、真剣かつ丁寧に質問対応や添削をしていただいたおかげで、私は問いに対する理解を深め、自分でも納得のいく答案が書けるようになりました。特に、数学が苦手だった2年生の頃、私は、当時授業を担当されていた先生のもとへ授業ごとに質問に行き、腑に落ちるまでとことん教えていただきました。その結果、苦手だった数学も3年生の頃には得意になり、「数学のできる文系」として優位に立つことができました。
 以上のように私の受験には多くの人々が関わっていました。そういった意味での「団体戦」です。私が結局言いたいことは、「一人になるな」ということです。一人になったら、辛い時に話を聞いてくれたり、間違った考えを修正してくれたりする友人や先生達はどうすることもできません。周りは敵ではなく味方なのです。最後の最後、試験場で戦うのは他ならぬあなた自身ですが、そのプロセスにおいては、誰かと一緒に戦って下さい。
 後輩の皆さんが各々の第一志望大学に合格できることを祈っております。

東北大学

法学部

平成31年3月特別進学コース卒業
六郷中学校出身

最後の最後で合否を分けるのは
周りを圧倒する位の強い気持ちです
周囲の意識の高さを実感し
受験勉強に本気になりました

 中学3年次のオープンキャンパスがきっかけで仙台育英に進学しました。学習環境が充実していることが一つの要因だったと思います。しかし、私は、進学が決まってから入学までの間一切勉強しなかったため、入学後のテストでは中学校では取ってこなかった順位になってしまいました。周囲の意識の高さに圧倒され、そこで初めて私は本気で大学に行きたいと思いました。
 ところがその当時の実力は第一志望の東北大学とは程遠いものでした。このままでは決して合格はできないと思い、とりあえず英語を固めることにしました。CD付録の教材を使い、音読やシャドーイングを繰り返し行い、英作文は時間を割きたくなかったので、通学中に自転車に乗りながら頭の中で組み立てるというようなことを行っていくうちに英語が得意科目となりました。それでも他の科目はあまり伸ばすことができず、そのままセンター直前を迎えました。
 東北大学の法学部はセンターと二次の比率が1:2でしたが、後期のことも考えるとセンターも取らなければいけない状況でした。私はセンターが苦手だったので、直前期は英語を除く全教科の過去問をひたすら解いて対策を行いました。そして結果は、1ヵ月前のプレから90点位点数を伸ばすことができました。センターは直前の追い込みが重要だと思います。
 また、二次についてですが、これもセンター同様過去問をひたすら解きまくりました。仙台育英は昔の赤本も多くあるので多くの年数分を解くことができます。

解ける問題を確実に解けば
合格は見えてきます

 そして本番当日、1日目は英語と国語でそれなりに手応えはありました。2日目は数学。東北大学の文系は数学で大きく差がつくと言われていたので、一番重点を置いていました。しかし、毎年よく出ていて一番対策していた微積とベクトルがどちらも出ず、ほとんど見かけなかった問題が出題されるという事態が起きてしまいました。
 それでも結果、合格することができました。受験にはさまざまなハプニングが起こり混乱することもありますが、それは皆同じです。自分が出来る問題を確実に解くことが出来れば合格は見えてきます。そして最後に合否を分けるのは精神力だと思います。これまで勉強してきた自分を信じ、周りを圧倒する位の強い気持ちで頑張って下さい。

横浜国立大学

経営学部

平成31年3月特別進学コース卒業
五橋中学校出身

友人と高め合いながら、高い目標を持って
努力し続けることが大事です
友人とは良いライバルとして
お互いに切磋琢磨していました

 第一志望の学校に受かるためには、膨大な努力が必要である。ここに2つの教訓を記したいと思う。
 1つ目、自身の目標とするところを隠さず語ることのできる友人をつくること。少なくとも同じ学年で優秀だった人は、自分のことを明確に友人と語り合い、競争していました。友人に負けたくないという気持ちは私も持っていて、それによって頑張ることができたと思っています。できれば後輩にもそのようにしていただきたいです。
 2つ目、第一志望の目標は高く持つ必要があるということです。この受験生活で学んだのは、志望を低くしてしまうと、自分の学力も応じて下がるということです。国公立大学志望であれば、まずセンターをこなさなければならず、志望を簡単に下げてしまいたくなると思います。でも第一志望を貫いて努力することには、必ず価値があります。私もこれでよかったと思っています。みなさん、頑張ってください。

岩手大学

教育学部 学校教員養成課程 理数教育コース

平成31年3月特別進学コース卒業
増田中学校出身

受験は一人では成功できないので
先生方を信頼し困ったら相談しましょう
センター試験まで苦手科目を
克服できませんでした

 私は高校受験で挫折を経験し、仙台育英に入学しました。それからの勉強と志望大学の選択について書きたいと思います。
 1年生の頃は毎日学校が終わる8時30分まで残り、勉強をしていました。その頃は大学入試のことはあまり考えず、得意科目を作ろうと思いずっと数学の問題演習をしていました。時間的にも余裕があったので分からない問題は友達と相談して解決していました。
 それから一つ学年が上がり2年生になった時、志望大学について真剣に考え始めました。数学の教師になりたいという夢があったため、最初は宮城教育大学を、そこから模試の成績が良くなり、夏には東京学芸大学を志望していました。そして、明白な目標ができたこの夏から勉強する科目が変わり始めたと思います。それまで勉強時間の大部分を数学が占めていましたが、国立大を受験すると決めたので英語や理科にも目を向け始めました。
 それから3年生になり、センター試験対策として5科目全てを意識するようになりました。ですが、センター試験本番までの約10ヶ月で苦手科目克服はできませんでした。その科目は国語です。10ヶ月と聞いて長いと感じるか短いと感じるか、それは人それぞれだと思いますが、この時期の私にとってはとても短く感じました。この体験から、私は皆さんに苦手科目の対策は苦手だと気づいた時に始めることをオススメします。

担任の先生の助言で志望大を
変更し無事合格できました

 また、私が一番伝えたいのはセンター試験後の受験大学決定についてです。私が岩手大学を受験すると決めたのはセンター試験後です。まず言いたい事は、担任の先生の話をしっかりと聞くということです。時には相談しても良いと思います。私はセンター試験の自己採点をするまで東京学芸大学に出願するつもりでした。しかし、その結果はボーダーまであと120点と決して合格できるような点数ではありませんでした。そんな状況でも出願しようとしていた私を止めてくれたのは担任の先生でした。止めるだけでなく受験科目を考慮して新たな受験大学を一緒に考えてくれました。皆さんにもう一つ伝えることがあります。先生方を信頼してください。困った時はしっかり頼ってください。受験は一人では成功できないと思います。友達、両親、先生方と挑むことで成功できるものです。日々の努力は無駄にはなりません。苦手科目の早めの対策を心掛け頑張って下さい。

岩手大学

教育学部 学校教員養成課程

平成31年3月特別進学コース卒業
南中山中学校出身

不安や焦りを感じたら一旦手を止めて
身体と心をリフレッシュしましょう
無意識に周りを気にしていた
自分に気付きました

 私自身の受験勉強をふりかえると、1・2年生の頃の勉強と比べて大きな変化がないように感じられます。勉強量が大幅に増える事もなく、予備校にも通わなかった為、学習環境が大きく変わらなかったからです。
 3年間を通して、私は放課後に仲の良い友人達と勉強していました。気の合う友達になら、解けない問題を教え合うのも、問題を出し合うのも苦になりません。そういう環境で勉強できたからこそ、3年間継続して勉強することができ、受験勉強にも容易に対応し、成果を上げられたのだと思います。
 私が勉強する上で最も重視していた事が、「無理をしないこと」です。言い換えるなら「自分のペースで進むこと」でしょうか。
 この事に気づいたのは高3の夏ごろでした。私の周囲には私以上に勉強ができる人が沢山いました。定期考査の前は彼らに負けじと勉強しましたが、結局彼らには敵わず、ふてくされて帰宅していた時に、「何で志望大学が違うのに対抗しようとしているんだ?」と気づいて、改めて受験勉強の意義を確認し、自分は自分の勉強をしよう、と決意しました。

無理をしないと決めてから
受験勉強が捗りました

 それからは、自分の生活リズムに合わせて勉強量や時間を調整し、自分の負担にならない勉強を徹底して続けました。
 そのおかげで受験勉強は楽しかったし、無理をしなくなったことで大きく体調を崩してもすぐに処置をして早く回復することもでき、以前より効率が上がったように思います。
 受験勉強の最中は、不安や焦りでどうしようもないように感じられることもあります。身体や精神を病んでは持てる力を発揮することもままなりません。そんな時は一旦手を止めて、周囲の友人と談笑したり、全く関係ない別の事を考えてみたりと、無理をしないで休んで欲しいと思います。少しでも毎日進んでいれば、合格は手の届く所にいつの間にかあるものです。
 頑張って下さい。

岩手大学

教育学部 学校教員養成課程

平成31年3月特別進学コース卒業
折立中学校出身

大学受験に本気で取り組むことで
成功を手にし大きく成長できます
模試の分析と活用により
効率よく学習できました

 私は在学中、陸上競技短距離部に所属しており、部活漬けの毎日でした。部活を引退するインターハイ後まで勉強はテスト期間にする程度で毎日コツコツ勉強することはありませんでした。インターハイが終わり、受験勉強を始めましたが他の人から出遅れている分効率よく勉強する必要がありました。そこで活用したのが過去に受けた模試でした。模試の結果から自分に足りない部分は何か、今一番何を勉強すれば良いのかということを分析していました。
 私が受験勉強の中で大事にしていたことは地固めです。センター試験は基本の積み重ねであり、いかに基本をしっかり定着出来るかの勝負です。私は学校から配られた副教材の基本問題をひたすら解いて、模試で出来なかった部分は何度も繰り返し勉強しました。また、勉強していた中で英語には特に苦労しました。英語は毎日やらないとすぐ出来なくなり、結果が出にくい教科だと思います。私も結果が出るようになったのが12月で、今では焦らず地固めをしていたからこそ結果が出てきたのだと感じています。

仲間との会話や先生方からの
励ましが力になりました

 もう一つ私が大事にしていたのが、仲間の存在です。私は同じように国公立大学を目指すクラスメイトと共に毎日学校に8時半まで残って勉強していました。勉強に身が入らない時や勉強についてなど様々なことを話すのが私の支えでした。また廊下などですれ違う同じ陸上部の仲間や先生方にも多くの励ましの言葉を頂き、力となりました。多くの仲間の存在があったおかげで私は目標としていた国公立大学に合格することが出来ました。
 最後に、大学受験の成功の鍵はいかに本気で取り組めるかだと思います。私は良い要因が重なり運良く大学に合格出来ただけでしたが、受験勉強をしていた時に多くを犠牲にして本気になって勉強したからこその結果だと考えています。後輩の皆さんには大学受験は自分を大きく成長できる機会だと思って、本気で取り組んで志望大学合格を勝ち取ってもらいたいです。

山形大学

理学部 理学科

平成31年3月特別進学コース卒業
聖ウルスラ中学校出身

先生の言葉を信じて努力をかさねた結果、
本番で確かな手応えを感じることができました
苦手の物理は基礎を固め
徐々に好きになりました

 私が受験を通して学んだことは、二次試験まで妥協することなく勉強をやり通すことの重要性です。私は苦手としていた物理を1年間かけて得意科目とし、合格を勝ち取ることができました。その過程を私の受験のエピソードを挙げながら述べていきたいと思います。
 私は高校3年生になってから本格的に勉強を始めました。毎日勉強をするという習慣がなかった私がモチベーションを保つために行った勉強法は1週間単位で計画を立てることでした。その際に、日曜日はその週に取り組んだことを振り返る、復習日としていました。苦手としていた物理は学校の授業をベースに、教科書とセミナーのみを使って勉強しました。基本を理解することで、現象の本質を見抜く力がつき、徐々に物理が好きになっていきました。
 11月までは上記の勉強法で学習を行い、センター直前期の12月からは、センターの過去問を解き、間違えた問題は教科書で確認するというやり方で勉強を進めました。その際には、本番で時間切れにならないよう、実際の試験時間を設けて取り組みました。最終的には、模試でA判定を取るくらいに学力を上げることができました。

最後まで何が起こるかわかりません
本番まで全力を尽くしてください

 そして迎えたセンター試験、私は大失敗をし、志望大学のセンターリサーチの結果はE判定と絶望的でした。二次試験の科目は物理のみで配点が低く、二次逆転をするには高得点を取ることが絶対条件でした。そのとき、私の支えとなったのは、私の物理の先生がよくおっしゃっていたある言葉です。「この講習を二次の直前まで受けた生徒は合格する」。私はこの一言を信じ、志望を変えずに逆転を狙いました。
 それから試験日まで、学校の講習、志望大学の赤本、そして教科書を活用して物理に明け暮れました。その時の勉強法は、記述力の問われる二次の対策として、自分の答案を先生に添削していただくということが主でした。
 そして迎えた本番、解いていて確かな手ごたえを感じました。結果は無事合格。センターの悔しさをバネに、最後まで諦めずに続けた努力が実を結んだ瞬間でした。
 この経験から受験は最後まで、何が起こるか分からないと、身にしみて感じました。
 受験生の皆さんは、模試やセンターの結果ばかりに囚われず、本番まで全力を尽くしてください。

山形大学

工学部 機械システム工学科

平成31年3月特別進学コース卒業
みどり台中学校出身

模試の好結果で慢心することなく
更なる高みを目指しましょう
模試の偏差値が下がり
自分の甘さを痛感しました

 私が大学受験というものを意識し始めたのは、2年生の秋です。それまでは、team若獅子に所属していて、勉強よりもよさこいや友達との遊びを優先していました。勉強をテスト前に少しやる程度であまりしていませんでした。よさこいを卒業し、いよいよ大学受験について考えないとなと思い、毎日1時間ずつ勉強し始めました。自然と勉強する習慣がついていきました。
 3年生になり、毎月のように模試があることを知り、次の模試までにはここの分野を終わらせようと計画を立てていきました。夏までにやった模試は、志望学科で1位をキープすることができ模試の結果が帰ってくる度にこの程度の勉強で1位になれるのかと慢心して夏休みを迎えました。夏休み中は、あまり本気で勉強せずダラダラと過ごしてしまいました。夏休み明け最初の模試がやってきました。いつも通り解いて結果が帰ってくるのを楽しみにしていました。しかし、結果は3位かつ全国偏差値も相当下がっていました。当時は、マークミスや計算ミスだとかという言い訳を自分に言い聞かせてました。秋になるにつれて模試の結果が下がり始めてやっと気付きました。それは、他の受験生のレベルが上がってきているということでした。その事にやっと気付いた時にはセンター試験まであと3ヶ月。これはまずいなと今までの勉強の仕方を変えました。

常に更なる高みを目指すという
勉強をすることが重要です

 以前は勉強時間を決めてやっていましたが、時間では無く質を重視しようという方針にしました。できる分野は軽く、できない分野は完璧に理解し出来るよう勉強しました。すると少しずつ結果が良くなっていきました。最後の模試では今までよりも1番高い点数をとることが出来ました。冬休み中はセンター試験の過去問を10年分解いて、解けるという自信をつけました。センター試験では1番得意な英語でひどい点数を取ってしまいました。その結果、志望大学を下げる形となり気分が下がりました。気分を上げるために私大をうけ、合格しモチベーションを回復させていきました。二次試験では、ほとんど解くことができ、合格することができました。
 この経験から、受験において一番の敵は慢心だと思います。模試の結果がいいからといって勉強をサボるのではなく、常に更なる高みを目指すという勉強をすることが重要だと思います。また、私が合格できた理由として一番大きいのはセンター試験後の気持ちの切り替えが上手くできたという点にあると思います。気持ちの切り替えられる人が合格できると私は思います。この私の経験が参考になればいいなと思います。みなさんが志望大学に合格出来ることを応援しています!!

宮城教育大学

教育学部 初等教育教員養成課程 国語コース

平成31年3月特別進学コース卒業
富岡中学校出身

受験勉強は自分に足りないものを
知ることができる有意義な機会です
前期と異なる大学でも
迷わず進学を決めました

 ここでは私が受験生活を送る中で大切だと感じたことを二点に分けて話していきたいと思います。
 まず一点目は常に試行錯誤して欲しいということです。受験勉強の中で常道とされる勉強法や学校などで教わったこと、出された課題をこなすだけの受動的な勉強は、やりがいの無い単調な日々を生み出しかねません。ここで勧めたいのは受けた模試を十分に活用することです。模試は個々人の得意な箇所と弱点を知ることができる貴重な機会です。自分の弱点は何なのか、そのためにどんな勉強が必要なのかを考えることで自ずとやるべきことが見えてくるはずです。自分の弱点と対策についての分析を具体化することがその人にとって最良の努力へ繋がると感じます。
 二点目は進路決定に際して綿密に情報収集をするべきだということです。大学進学は個人だけの問題ではありません。入学希望者のためのさまざまな支援を利用して遠方の大学に進学する手段も多くあります。想像だけで自身の可能性を狭めることがないよう、自分の学びたいことと、そのための環境が整う大学、通う際に必要な費用まで調べた上で家族と相談を重ねて欲しいです。私は前期と後期で異なる大学を志望しましたが、両校について納得できる志望理由を固めていたおかげで後期試験で合格を頂いた大学に迷いなく入学を決めることができました。

面接では練習を通して
自分の癖を把握しましょう

 後期試験で使った面接について言えば、先生方に協力を得て、本番を想定した練習を何度も行い自分の癖を把握しておくことです。私の場合、話す内容が浮かんでも上手く言葉にできないことが多かったため、簡潔に話すことを意識しました。また、大学側は面接の場で、受験者が、問われた質問にスムーズに答えることよりも大学側が求めるような人材か、その人の内面、対応力を見ています。機械的に答えるのではなく、自分の持つ感覚を大切にしてください。
 受験勉強の時間は苦しいものであるばかりではなく、自分の弱さと向き合い足りないものに気づくことができる有意義な期間でもあると思います。新3年生の皆さんが目標を明確化し最良の努力を考え続けることで充実した受験生活を送ることを願っています。

国際教養大学

国際教養学部

平成31年3月特別進学コース卒業
仙台 中田中学校出身

入試前は合格の瞬間や大学生活を想像し
ポジティブになるよう心がけていました
夜遅くまで勉強していた
友人の姿に励まされました

 私が国際教養大学の受験を決意したのは1年の冬でした。すべての講義が英語で行われることや1年間の留学が必須であることに魅力を感じ、この大学なら自分のやりたいことができると感じたからです。
 合格に向けて日々の自習では、必ず授業の予習復習演習をして分からないところはその日のうちに解決するようにしていました。私は長時間集中して勉強することが苦手だったので、電車の中では古文単語や一問一答をして、朝はオークルーム、放課後はオークルームか図書室で席を決め自分が一番集中できる環境で短時間でも濃い自習をするように心がけていました。また、勉強した内容をメモしておくことで自信を持つようにしていました。
 3年生になりセンター試験の過去問を解き始めても復習は手を抜かず知識を増やすよう工夫していましたが、授業でも問題を解くので復習が追いつかなくなってしまったり、苦手分野にかける時間が増えたことで得意科目の英語がなかなか伸びず、ほとんどの模試がE判定で毎日どうしたらいいか悩んでいました。もっと1,2年の時に勉強しておけばよかったと後悔したり志望を下げようか迷ったこともありましたが、一度基礎を見直したり友達に相談したことで気持ちが楽になり、夜遅くまで勉強している友達の姿を見て私も頑張れたと思います。

A日程とB日程の間は
精神面での戦いでした

 センター試験の自己採点はボーダーには届かずE判定でしたが3回受験のチャンスがある大学だったので志望を変えずに挑みました。2次試験対策は2年生の頃から先生に添削をお願いし、小論文の書き方に慣れるところから始めました。特に英語の小論文は論理的に自分の意見を書くことが必要とされるので、解答を分析し型を覚えたり表現の幅を広げられるように専用のノートを作るなどして対策しました。
 しかしA日程の結果は不合格。試験後に全く手ごたえがなかったので落ちているだろうと思っていましたが、ショックは大きかったです。結果発表からB日程までは1週間しかなかったので気持ちを切り替えるべきでしたが、ショックを引きずっていて、この1週間は勉強面よりも精神面での戦いだったと思います。毎日不安を消すように合格の瞬間や大学生活をイメージすることでポジティブに考えられるようにしていました。B日程ではA日程とは違い緊張することなく今までやってきたことを出し切れたと感じていました。合格発表で自分の番号を見つけたときは本当に驚きましたが嬉しかったです。あきらめず最後まで「国際教養大学に入りたい」と思い、戦い続けて良かったと思います。

宮城大学

看護学群 看護学類

平成31年3月特別進学コース卒業
長町中学校出身

先生方や家族、友人などへの
感謝を忘れずに受験に臨みましょう
メリハリをつけた生活で
勉強と部活動を両立しました

 高校受験で失敗した経験によって大学受験は絶対に成功させるという思いで高校生活を送ってきました。その思いから1年生の頃から休日であっても毎日必ず勉強する、授業で覚えなくてはならないことはその日のうちに覚えるという習慣にしてきました。英単語や英熟語は通学時間を使って暗記しました。苦手教科の克服は長期休暇を使ってその教科を集中して勉強し、参考書なども有効活用してきました。そして、1年生、2年生ではよさこいチームに所属し、部活と勉強の両立をしてきました。よさこいをするときには一生懸命に練習をし、家に帰ってからは集中して勉強をするというメリハリをつけた充実した生活を送ることができました。
 二次試験前は小論文対策では先生に毎回添削してもらい文章の書き方を教えていただきました。そして面接練習では頻度の高い質問から掘り下げた質問までたくさんのパターンで練習してくださいました。入試の本番では小論文では、グラフ、文章などたくさんの情報に対応し、わかりやすい文章で書くことができました。面接でも掘り下げた難しい質問にも答えることができました。入試対策では自分一人でやるのではなく、先生に頼り相談することが大事です。

二次試験での逆転を信じ
最後まで諦めませんでした

 2年生の後半から3年生の秋ぐらいまで成績が上がらないという時期が続きました。すごく辛い時期ではありましたが、絶対に成績が伸びる時期が来ると信じて努力し続けてきました。そして、3年生の冬頃に成績が一気に伸びていきました。その調子でセンター試験に臨みました。しかし、思うような結果にはなりませんでした。センターリサーチでは宮城大学はD判定で二次試験で逆転することは最初は難しいと考えていました。その時、先生方、親からたくさんの励ましの言葉をもらい、最後まで諦めずに頑張ろうと思いました。諦めずに頑張れば必ずいつか努力が実る日が来ます。
 最後に受験勉強では自分の周りに先生方、親、一緒に頑張っている友人がいます。周りにいる人を大切にし、感謝の気持ちを忘れずに頑張ってください。