栄光への軌跡 2021
現役大学進学者による大学合格体験記

志望大学に現役合格した先輩たちからのメッセージ

一般選抜 合格者

東北大学

医学部保健学科検査技術科学専攻

令和3年3月秀光コース卒業
秀光中等教育学校出身

定期テストと部活動、校外活動に励み
充実した毎日を送ることができました
定期テストでは間違った所を
徹底的に復習しましょう

  私が秀光6年間でやって良かったと考えることを3つ挙げたいと思います。1つ目は、定期テストの勉強です。分からない内容を後回しにしてしまうと、結局その勉強を後からしっかり理解しようと思う日はほぼ来ないので、定期的に学んだ内容を確認出来る定期テストを上手く利用しましょう。定期テストで出る問題は基礎的なものも多いですが、そこで得点が取れるようになれば外部テストでも標準以上の点が取れるようになると思います。テストで間違ったところは必ず間違った原因を考えましょう。分からない時は先生に聞きましょう。同じような問題が出たときに絶対に点が取れるようにしましょう。そこで正解した問題はもう見なくてもいいと思います。
 2つ目は部活動や生徒会活動です。部活動やその他の様々な活動に参加しておくことで、面接や自己紹介文を書くときの話題を得ることができます。活動にもよりますが、協調性、積極性、一つのことを続ける力、体力、コミュニケーション能力などを自分のアピールポイントとして書くことが出来るようになると思います。特に協調性や積極性は色々な大学で求められています。学校生活の中で時間に余裕のある人、自分には取り柄が無いと感じてしまう人は、絶対に何かの活動に参加しましょう。そして入ったからには一生懸命活動しましょう。

受験期間は気持ちを穏やかに
保つよう心掛けましょう

 3つ目は校外活動です。私はインターアクト部としてですが、お祭りの運営補助や募金活動に参加していました。校外だけでなく、職業や年齢が違う人とも交流があることはアピールポイントになります。また、社会経験としてもいいです。他にも、看護体験や模擬裁判などのイベントに、少しでも興味があるようなら参加しておくといいと思います。もしその道に進むとなったときに志望理由が書きやすいです。
 受験のことだけではなく、高校生活を十分に楽しむことが一番大切だと思います。新しいことに挑戦してみたり好きなことを極めてみましょう。十分に寝ましょう。受験中は空気がピリピリしますが、心を穏やかに保つように心掛けましょう。皆に優しくしましょう。精神をいかに安定させるかも結果を左右することがあると思うので、神頼みなどして心を静めておきましょう。失敗しても、それを他に語り継ぐことで同じミスを防いだり、のちに笑い話になったりと良いこともあるので、落ち込む必要はないです。最後に一つ、共通テストの問題は解く問題を間違えないようにしましょう。

東京医科歯科大学

歯学部 歯学科

令和3年3月特別進学コース卒業
八乙女中学校出身

理想を現実にできる環境が整っているか
十分吟味して志望大を決定しましょう
殆どの大学で入試の合否を
決めるのは基礎問題です

 これを読む後輩たちの中には高校受験に失敗した人たちもいることでしょう。私もその一人でした。ですからあえて厳しいことを書こうと思います。皆さんが置かれている環境において周りに合わせていては、東北大学を始めとする難関大に現役合格することは難しいと思います。本気で難関大を志望するのであれば、早い段階から周りに合わせず己の力で突き進んでください。
 とはいえ、3年間かけて何をしたらいいのか分からない方も多いと思います。ここでは皆さんに知ってほしいことをお伝えします。まず、大学受験は英語ができる人が合格できる確率が上がります。現在ほとんどの大学の入試で配点の多くを英語が占めており、文理問わず英語を得点源にできる人は受かりやすくなっていると思います。難関大学入試の英語の問題は長く、難解なものも多いため、高校入試で英語を苦手としていた人は克服できるよう、得意としていた人はさらに伸ばせるよう、1年生の頃から努力してください。次は、基礎にこそ力を入れるべきだということです。一部の大学(超難関大や医学部)を除いて、入試の合否を決めるのは基礎問題です。北海道大学や東北大学であっても、基礎問題が6割以上占めています。ただし、ここで勘違いしてほしくないのは「基礎≠簡単」だということです。大学受験の基礎は日々の学習の積み重ねでできあがる土台であり、教科書を読んだり模試を受けたりしただけで身に付くものではありません。私自身、受験期は発展的な問題ばかり取り組んでしまったため、入試直前期になっても基礎が全く完璧でなく、不安に思うことが多々ありました。ですから皆さんには、1,2年生のうちに基礎を重視した学習に取り組んでほしいです。

レベルの高い環境で学べる
大学を選びました

 最後に、私が東京医科歯科大学(以下、医科歯科)を志望した理由と、私が思う志望大の選び方についてです。私が医科歯科を志望したのは、単純ですが、歯学部の中で日本1位、世界5位(QS World University Rankings)の大学であったからです。これは単純に偏差値や入試難度のことではなく、医科歯科の教育や研究が優れているからこそ得られる評価です。そのようなレベルの高い大学に入ることは、レベルの高い教授、設備、学問、さらに生徒に囲まれた環境を手にすることを意味します。私は皆さんにこの『環境』を重視した志望大選びをしてほしいと思っています。雰囲気や偏差値ではなく、その大学で自分のやりたいことができそうか、自分の理想を現実にできそうか、よく吟味して志望大を決めるようにしてください。
 この体験記を読んでくれた皆さんの中で、すぐ行動に移してくれる方が一人でも多くいることを願います。

東北大学

文学部 人文社会学科

令和3年3月特別進学コース卒業
五橋中学校出身

一般受験を目指すなら早くから
次の学年の先取り学習を始めましょう
学習進度が早い高校の生徒と
競うことを意識しましょう

  私は高校入学時から漠然とどこかの大学に行きたいという思いはありましたが、具体的な志望大学は決まっていませんでした。高3になってからは色々と悩みましたが、最終的に志望大学を決定したのは共通テスト直前でした。決定するにあたっては家庭の事情もあるので、早い段階から保護者や先生方に相談するべきだと感じました。キャンパスの立地やその大学の学習内容、歴史など多くの要素はありますが、自分にとって何が一番大事で納得できるのかを後で後悔しないように考えましょう。就職実績などもありますが、個人的にはこれから4年間通うことになるので、自分が学びたいと思える学部を選ぶのが良いと思います。勉強面の話に入りますが、私は高1.2の頃から割とコツコツ勉強していましたが、正直、勉強をさぼってしまった時期も結構ありました。それは志望大学がしっかりとは定まっていなかったのも一因だと思います。私は早い段階から一般選抜で入試することは決めていたので勉強内容は大学入試の勉強中心でした。推薦を狙っている人は評定も大事なのでしっかりと学校の勉強に注力しましょう。自分の経験としては、一般で狙っている人は、自分の学年の履修内容に加えて先取り学習をしましょう。特に難関大学を狙っている人は、全国から進学校の早い段階で高校の内容を終えている生徒がライバルになるので、このことを念頭に置いておきましょう。自分は文系なのでその視点からすると例えば、数学は少なくとも高2の夏までにはⅠ、A、Ⅱ、Bの教科書レベルは終わらせて、そこから応用問題に進んだり、英語や古典はできるだけ早く単語や文法をしっかり固めて高2から読解にできるだけ多くの時間をかけられるようにしましょう。高2のうちに英語と数学を得点源にできると高3からの社会の勉強にも安心して取り組むことができます。さらに志望大学が決まっている人はその過去問の傾向や得点の傾斜を勉強内容に反映するとより効率的に勉強できるようになります。

ハイレベルな友人達と互いに
高め合いながら勉強しました

 平日は勉強時間は少なくともコツコツと続け、休日は最初のうちは辛いと思いますがまとまった時間を取って勉強すると良いでしょう。夏休みや冬休みなどの長期休暇は、うまく利用できると周りと差を付けるチャンスとなるので大きなアドバンテージになります。目標がないとどうしても勉強時間が少なくなり勉強がはかどらない人は、模試を活用するのもいいでしょう。この模試までにこの範囲は終わらせる、などと決めるとモチベーションにもつながりやすいです。特に志望大学別模試を受けるのはとてもオススメです。最後に私が合格できた一番の要因は高め合うことができる友人達がいたことです。志望大学は違えど、高いレベルを目指す友達がいると勉強もはかどるのかなと感じました。できるだけ早い段階から先取り学習をしていくことをもう一度強くすすめるとともに、皆さんの大学受験の合格やその中での個人の成長を切に願っています。大変ではあると思いますががんばってください。

東北大学

経済学部 経済学科

令和3年3月特別進学コース卒業
長町中学校出身

失敗を恐れ不安になったときは
誰よりも自分の成功を信じ努力しましょう
ネット上には受験情報も多いので
上手に向き合いましょう

  受験生として生活する一年間は肉体的にも精神的にもこれまでになく辛いものだと思います。私の中で受験生というと、どうしても一日10時間以上勉強するという印象がありました。しかし、私の場合は机に長い時間対峙できる体力はなかったため、できるだけ授業時間内に内容を理解することを心掛けていました。そこにはどうにか効率の良い勉強を目指そうという私の意欲がありました。家に帰ってからやろうと計画を立てても、スマホを触って結局やらないことが殆どだったからです。最近では多くの人がSNSを通して勉強方法や問題などの情報を発信しています。それを活用することも自分が成長する材料になると思います。だからこそ後輩の皆さんにはきっぱりスマホに触らないというのも勿論良いですが、上手にSNSと向き合ってほしいです。
 また、受験生は誰しもが不安です。本番分からない問題が出たらどうしよう、模試でいい成績が出ないから第一志望合格は無理だ…。勉強すればするほど分からないことが出てきて怖くなるのは皆同じです。ですが、どれは勉強に必死に打ち込んで確実に自分が成長している証拠です。だから、失敗することを考えるのはやめましょう。最初から失敗することを考えている人には、成功は訪れないと私は思います。自分の成功を、他の誰よりも自分が信じて努力してください。

多くの支えがあったからこそ
合格できたと後で知りました

 最後に、感謝の心を忘れないようにしてほしいと思います。私は合格したとき、数多くの方から祝福のメッセージを頂きました。日頃から近くで支えてくれた家族や、共に切磋琢磨しあいながらも、他愛もないことで笑い合った友人だけではなく、自分が思っていた以上に多くの人に自分は支えられていたのだと実感させられました。
 後輩の皆さん、普段何気なく過ごしているときでも時間が止まることはなく皆さんは試験本番に向かっています。後で悔やんでも悔やみきれません。最後の最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています。

宇都宮大学

工学部 基盤工学科

令和3年3月特別進学コース卒業
名取第二中学校出身

1,2年次にオープンキャンパスに参加し
少しでも早く目標を定めましょう
目標の大学を決めて
勉強への意識を高めましょう

  私は1,2年生の頃に早いうちから大学を調べ、志望大学を決めるよう周りから散々言われてきました。しかしそれを怠ったことで3年になってからツケが回ってきました。志望大学がないということは目標がないということです。3年生になってもまだ目標がなかった私は受験生だという緊張感もなく、淡々とした日々を過ごしてしまいました。3年生の後半に自分の成績が下がっているのに気付いた時、非常に後悔したのは今でも覚えています。そうならないように1,2年生のうちに積極的にオープンキャンパスに参加して大学を知り、少しでも早く自分の目標を定めるといいと思います。また、色々と悩む人もいるかもしれませんが、少しでも気になっている大学を目標にすれば、勉強する意義ができるので頑張れると思います。

2年次に専攻を選べる所に
魅力を感じ志望しました

 私は入学してから3年生の前半までは定期テスト直前に勉強する程度でした。そのせいか、3年生の模試で回数を重ねるごとに模試の判定も落ちていきました。さすがにまずいと焦りましたが、本番も近かったので苦手教科ではなく、伸ばせそうな教科に時間を回しました。幸い合格することができましたが、早くから勉強し続けていれば苦手教科も伸ばせていたのではないかと反省しています。早いうちに勉強する癖をつけ、そこから持続的に勉強し続けるのが大事だと思います。特に英語はそうしないと伸びにくい教科だと思います。
 また、私は工学部に進むことを決めましたが、その中でも行きたい分野が最後まで決まりませんでした。宇都宮大学は1年生で自分の行きたい分野を選択し、2年生からその分野を勉強する大学です。1年生で実際に勉強することで興味を持てる分野を見つけられると思い、この大学を目指そうと決めました。
 最後になりますが3年生になってからではなく、1,2年生からどう過ごすかを考えておくことをお勧めします。早いに越したことはないです。第一志望の大学への合格をお祈りします。

秋田大学

理工学部 物質科学科

令和3年3月特別進学コース卒業
中野中学校出身

効率を考え勉強環境を工夫したことが
現役合格できた一番の要因です
夏季休暇中に苦手克服に励み
共通テストでは好成績でした

 高校2年生の冬から本格的に受験勉強を始めました。学校がある日は4時間、休日は8時間という目標を掲げ勉強しました。しかし新型コロナの影響で学校に行けなくなり、家での勉強となってしまったため、勉強の効率が悪くなってしまいました。コロナ休み明けの模試では偏差値が下がってしまったため、個人的に3〜5月の休みを上手く使えなかったのは失敗だと感じました。そこで私は気持ちを切り替え、夏休みを上手く使おうと考えました。毎日8〜12時間を目安に苦手な理科の勉強に励みました。共通テスト本番でも良い点数が取れたのはそのおかげだと思います。
 勉強法は基本的にワークや参考書をやりました。ネットのレビューを見て選び、買った一冊を完全にマスターするんだ!という気持ちで進めました。間違えた所に印を付け2週目やるときにその印の所だけやりました。
 私が現役で合格できた一番の勝因は、勉強の環境を意識し、メリハリを付けたからだと思います。前述の通り、私は家では集中できないので、普段は学校などで開放時間ぎりぎりまで勉強して家ではあまり勉強しなかったです。二次試験1ヶ月前には、11時ぐらいから学校に来て夕方まで勉強し、そこから塾で22時まで勉強するという日々を過ごしていました。

英単語学習と模試の復習を
大事にしてほしいです

 個人的に、私が皆さんに勉強関係で伝えたい事は3つあります。
 私達の代から共通テストが始まり特に英語が大きく変わってきました。1つ目は、これから受験に立ち向かう皆さんは英単語を積極的に勉強することです。私は3年生から本格的に英単語の勉強を始めました。それから模試などで英文がだんだん読めるようになってきました。だから、皆さんは出来るだけ早めに英単語を勉強して欲しいです。2つ目は、日頃から復習という行為を大事にして欲しいです。模試の解き直しは1回で終わらせるのでは無く、何回もやって欲しいです。3つ目は過去問研究です。二次試験は大学毎に特色があるので、早めに知っておくと得です。
 最後に皆さんが学力的に高く、メンタル的にも強い人物となり、第一志望大学に合格できる事を心から祈っております。

山形大学

人文社会科学部 人文社会学科経済・マネジメントコース

令和3年3月特別進学コース卒業
富沢中学校出身

勉強はもちろん、受験に関する情報は
先生方や友達に積極的に相談しましょう
仙台育英の勉強に集中できる
環境を活用しましょう

 集中力の上げ方や計画の立て方、勉強法、自分の志望大学にあった参考書・問題集はできるだけ早く知った方が良いと思います。本やネットで調べたり、先生や頭のいい友達に聞いたりなど、情報を得るには様々な手段があるので自分が思うようにするのが良いと思います。
 また、普段の授業をしっかり受けて、定期テストの勉強にも力を入れることは必ず為になります。授業は、多くの人にとって進度や難易度がそれぞれの志望大学に合うように工夫されています。先生は授業のことだけでなく志望大学の過去問や自分が使っている問題、外部の試験のことなど聞いたら教えてくれます。分からないことを自分で調べたり、人に質問する力は大切です。それから仙台育英には、読みたい本を記入用紙に書いたら学校でリクエストに応えてくれる図書室、集中しやすい環境が整っている自習室、おいしくて安い学食が食べられる食堂など素晴らしい環境が整っています。有効活用しないともったいないです。私は3年生の最後の方にやっと学食のおいしさを知って、それ以来週1,2回のペースで利用しました。卒業前に気付けてよかったです。
 定期テストや受験本番で緊張し過ぎて自分の実力が発揮できない状況は避けたいです。不安対策について本やインターネットで調べてみることも役に立つと思います。手軽にできて、私自身も緊張するときにお世話になっているのは、スタンフォード大学心理学科の責任者ドン・ジョセフ・ゴーイー氏が発見した「メンタルクリアボタン」という手法です。3秒、もしくは呼吸3回分程度の時間で本当に不安が鎮まるので、もし知らなかったら興味が出たときに調べてみるといいと思います。
 最後になりましたが、これから受験を控えている皆さんには、後悔することのないように高校生活を送ってほしいと思います。体調に気を付けて頑張ってください。応援しています。

山形大学

人文社会科学部 人文社会学科人間文化コース

令和3年3月特別進学コース卒業
塩竈第一中学校出身

コロナ禍の受験生を支えて下さった
先生方には心から感謝しています
勉強は成績が上がるほど
楽しくなり意欲が湧きます

 私が伝えたいことは3つあります。
 1つ目は受験勉強をするに当たって仙台育英で良かったことについてです。仙台育英の最大の特徴は自習スペースと赤本が充実しているところです。また、駅から近いので無駄な時間が発生しません。そして、私がとても感謝しているのはコロナ対策です。仙台育英は受験生のコロナへの不安に寄り添い、緊急事態宣言時のZoom授業への迅速な対応、解除後の朝の検温やクラスを2つに分け、密を避けるなど徹底的な対策をしてくれました。先生方も大変だったと思いますが、私達に真摯に向き合ってくれました。
 2つ目は私が受験勉強で失敗したことと成功したことについてです。失敗したことは受験勉強を始めるのが遅かったことです。勉強するのが面倒くさいと思うのは最初のうちだけで、成績が上がるとだんだんと楽しくなってきます。まだ受験勉強しなくていいやと思っている1,2年生は今すぐに覚悟を決めて勉強に向き合って欲しいと思います。成功したことは志望大学を早めに決めたことです。大学ごとに力を入れる勉強の部分が違うので、早めに決めた方がいいと思います。そのために1,2年生の時にオープンキャンパスに行くことをお勧めします。

計画的に学習に励み
過去最高点を取りました!

 3つ目は共通テストの勉強法についてです。私の受験時の勉強時間は平日は約6時間、休日は10時間以上でした。基礎を固めた状態で夏休み期間中に過去問を解き始めることが大事です。社会や理科、英語の過去問で間違えたところや単語は必ず確認しました。教科書と資料集を隅々まで読みました。国語と数学では復習をパッと終わらせ、とりあえず問題を解きまくりました。英単語や英熟語、リスニング、古文単語は電車の中などで毎日勉強しました。私は倫理の一問一答の参考書以外は買わず、塾と学校から買ったものだけで勉強しました。新しい参考書を買うのではなく、同じ問題を繰り返すのが大事です。このような方法で、本番では過去最高点を取ることができました。
 後輩の皆さんには、早めに受験勉強を開始し、本番の会場に自信満々の状態で行けるように頑張ってほしいと思います。

山形大学

地域教育文化学部 地域教育文化学科児童教育コース

令和3年3月特別進学コース卒業
寺岡中学校出身

早くから複数の大学について
時間を設けて情報収集しましょう
教員免許取得という目標を
達成するために進学します

 私は小学校の教員を目指しています。はじめは別の大学を志望しており、先生から助言をいただき公募制推薦を受けました。結果は残念ながら不合格でしたが、面接や小論文、受験の雰囲気に慣れることができました。共通テストの結果を受けての志望大学の変更は悩みましたが、教員免許を取得したいという思いで山形大学に志望を決めました。
 推薦など受験に機会を増やすためにも、1年生の頃から期末考査の勉強はしっかりとするべきです。後々の勉強習慣にも繋がります。
 また、私が受けた学部の受験教科は小論文がありました。小論文の対策としては、普段から新聞を読んで様々な分野について自分の考えを持つことが大切だと思います。私は3年生になってからその大切さに気付き、通学中などに記事を読みました。小論文対策だけでなく、他の教科の勉強にも繋がる部分がありました。
 私が今後悔しているのは、情報収集に割く時間が少なかったことです。当たり前ですが、できるだけ早くからたくさんの大学について調べて、選択肢を増やすことが大切だと思います。早くから目標に向かって勉強と情報収集を進めることが重要だったと感じました。少しでも参考になったら嬉しいです。

山形大学

工学部 機械システム工学科

令和3年3月特別進学コース卒業
幸町中学校出身

自分と向き合って努力し報われるまで
継続することが受験生の最低条件です
「覚悟・忍耐・習慣」の
大切さを受験で痛感しました

  私は大学受験を甘く見過ぎていたところがありました。やっと本気でギアを上げ始めたのは3年生からでした。それからは基礎的な典型問題を徹底的に演習・復習をこなし続けました。勉強をしていない時は友人と励まし合ってモチベーションを保ち続けました。
 しかし本気で勉強したとしても、そんなにすぐに成果が得られるわけもなく、2月上旬に滑り止めとして受験した私大に全て落ちてしまいました。「どこか一つには受かるだろう」と高を括ってしまい、正直不合格だとは微塵も思っていなかったです。3月上旬にまだ入試日程がある私立大学を受けることになりましたが、こんな気持ちでの入学は絶対に嫌だと思って、本命の山形大学の試験の直前まで、それまで以上に気合いを入れてやるべきことを一日一日継続しました。
 受験を通して学んだことは、「覚悟・忍耐・習慣」の重要性です。自分とどこまでも向き合って努力し続けなければ、自分の望みは叶いません。自分が報われるまで努力を継続することが受験生の最低条件です。
 最後に、家族や先生方など自分の受験に関わる全ての人達に感謝の気持ちを忘れずに過ごして下さい。自分のことを応援してくれる人は必ずいます。悔いの残らない高校生活を送り合格して笑顔で卒業することを願っています。

宮城教育大学

教育学部 初等教育教員養成課程 国語コース

令和3年3月特別進学コース卒業
鶴が丘中学校出身

自分の目標がまだわからないときは
定期テストを基準にするのも手です
定期考査を軸に勉強し模試の
判定が徐々に上がりました

 合格体験記ということで、拙文ではありますが私が大学合格に繋がったと強く感じること2点について書いていきたいと思います。
 1つ目は志望大学を早く絞っていたことです。1年次半ばには学校で文理選択の予備調査が始まっていましたが、その頃には選択肢は決まっていました。自分の場合は文系で県内の国公立、公立大学を一般で受けたいと思うようになっていました。志望大学を早くに複数決めていたことで目標が明確に後々の迷いも減ったため、勉強に集中することができるようになりました。
 2つ目は、定期考査の勉強をある程度しっかりしていたことです。中学校では頻繁にワークの提出やプリントがあったのですが、高校に入学して気付いたのは課題がないと自分が何を勉強したらいいのか分からないことでした。また、周りには何人も自分の参考書を買って勉強する生徒がいたので、私もそうしたほうがいいのではないか、でも買ったところでどう使えばいいのか分からない。そんな私が模試で少しずつ目標に近づいて行けたのは、授業で習ったことだけは考査前に自分のものにできるよう努めていたからでした。入試で出題されるのは学校で習ったところ、というのは当たり前のことですが、それでも足りないから参考書がたくさんあるのだと思います。私は自分に必要なことが分かってからは使うようになりました。しかし何をすれば分からない時は、学校のテストを目標にしてみるのはどうでしょうか。
 最後に、私のほかにもたくさんの方が合格体験記を書いていて、たくさんのアドバイスがあると思います。この文章をしっかり読んでくれた後輩はおそらく自分の目標が既に決まっている人や意欲が十分な人だと思いますが、何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

宮城教育大学

教育学部 初等教育教員養成課程芸術・体育系美術コース

令和3年3月秀光コース卒業
秀光中等教育学校出身

資格取得やコンクール挑戦、IBDPなど
高校生活の全てが受験の礎になりました
IBDPで習得したスキルを
受験対策に活用しました

 仙台育英での6年間の学びによって得たものの一つが、最後まで諦めない強い心です。私は、オーケストラ部と勉強の両立、更に、国際バカロレアフルティプロマ取得と国立大学合格を目標に掲げ、達成することができました。
 目標達成のために行ってきたことは、各種検定とコンクールへの挑戦です。高校2年生までに漢字検定、英語検定、数学検定の2級を取得しました。また、絵画やポスター、統計グラフ、作文、論文といった様々なコンクールに応募し受賞しました。このことは、IBDPを学ぶ過程と国立大学一般試験対策に活かすことができました。各種検定取得により基礎学力を身に付けるだけでなく、自信を持つことができました。生活面では、IBDPで身に付けたタイムマネジメント能力を活かしました。私は、計画を立て実践し、振り返りを常に行いました。特に振り返りを大切にしました。この習慣によって、IBDPの学びから一般受験対策への切り替えもスムーズに行うことができました。

先生のご指導のおかげで
本番は完答できました!

 全ての目標を達成することができましたが、その道は決して平坦なものではありませんでした。しかし、部活動が日々の原動力となり、私を支えました。IBDP最終試験後にすぐに国立大学一般試験に切り替える際も、先生方がサポートしてくださいました。一般クラスについていけるかどうか不安でしたが、常に素早く対応してくださる先生にすぐに相談し解消しました。共通テスト対策は、IBDPで得た資料の読み取りや思考力などが活かされました。国立大学二次試験対策も古典の先生に相談するとすぐに対応してくださり、本番では全て解くことができました。また、私の場合は実技試験が課されましたが、今まで応募してきたコンクールが活かされました。
 私は、6年間塾に通わず秀光での学びだけで、宮城教育大学に合格し、将来の夢に近づくことができました。

宮城大学

看護学群 看護学類

令和3年3月特別進学コース卒業
塩竈第一中学校出身

応援してくれる人は必ずいるので
自分を奮い立たせて頑張りましょう!
友達と一緒だったからこそ
勉強に集中できました

 私が宮城大学に進学を決めたのは、2年生の夏にオープンキャンパスに行ったことがきっかけでした。県内の実習先が多かったり、看護教諭の免許が取得できたり、魅力がたくさんあったので、絶対にこの大学に行きたいと思いました。
 しかし、それまでは定期テストを乗り切るための勉強しかしてこなかったため、模試の成績は悪く、受験への意識はとても低かったと思います。
 2年生の冬頃になってようやく友達と一緒に受験勉強を始め、放課後は宮城野校舎のオークルームで夜まで勉強しました。一人ではなく友達と一緒だったから最後まで諦めずに頑張ることができました。受験は周りの人達と支え合うことで乗り切れるものだと思うので、どうしても一人ではモチベーションが上がらない人は、友達や先生方と一緒に頑張ってほしいと思います。

周りへの感謝を忘れずに
受験に挑みましょう

 勉強時間も、平日は5時間以上、休日は10時間以上と目標を決めて毎日必死で取り組みました。勉強の成果はすぐには現れてくれませんでしたが、夏頃には模試の成績が伸び始め、自分の得意科目と苦手科目も明確になってきました。得意科目は細かいところまでどんどん定着させ、苦手科目は少しずつ理解を深めていくことを意識して勉強しました。苦手科目ばかり勉強して得意科目に手をつけないような偏った勉強にならないように常に気を付けていました。
 最後に、私が第一志望大学に合格できたのは周りの人達のおかげだと思っています。周りへの感謝を忘れないことが受験勉強を乗り切るために不可欠だと思います。辛いときには先生方や家族に支えられ乗り越えることができました。受験生の皆さんには、辛いと思ったときこそ自分を奮い立たせて勉強を頑張ってほしいと思います。必ず皆さんを応援してくれる人が周りにいるので、最後まで諦めずに努力を続けてください。応援しています!

東海大学

体育学部 競技スポーツ学科

令和3年3月英進進学コース卒業
岩手 桜町中学校出身

定期テストと大学入試の筆記試験は
別物であることを知っておきましょう
一般入試での受験に向けて
基礎から勉強し直しました

 私は、志望大学を選択していく上でまず、自分が一番学びたい学部や関心のある事を明確にして、それらに特化した大学を調べるようにしました。私は公募制推薦に落ちてしまい一般入試に切り替えました。焦りながらも一般入試までの残り期間で受験教科を基礎からまた勉強し直しました。また赤本を買って、問題を何度も何度も解いて、志望大学の問題傾向を頭に入れました。個人的に、大問一つ一つに区切って、それぞれを決めた時間内に解けるように何度もその時間に慣れる事が重要だと思います。毎日6時間以上の勉強を心掛けて、スマホをなるべく見ないようにしました。加えて、電車や車での移動、空き時間は単語帳を見たり、面接対策の動画などを見たりと、効率の良いやり方で取り組みました。

面接は推薦入試の経験を
踏まえ対策を練り直しました

 私が受けた入試は筆記の他に面接試験もあったため、面接練習も並行して取り組みました。例年とは違い、新型コロナウイルスの影響で面接に代わったため、どのように対策するべきかとても悩みました。私は緊張しやすく、特に面接試験が苦手だったため、緊張をほぐす方法についても調べました。公募制推薦を受けた時は原稿を作り、それを暗記して受験に挑みましたが、予想外のことには柔軟に対応できなかったため、一般では丸暗記をせずに練習しました。すると本番では、自分の予想していた質問とは全く異なったものが多く出ても、冷静に自分の意見を言う事ができました。面接対策として、毎朝、新聞の記事を必ず読むようにしていくのも良いと思われます。筆記でも面接でも、時事問題が問われることは少なくはないからです。そして、定期テストの点数が良くても、大学受験は全くの別物であることを知っていてほしいと思います。

岩手医科大学

看護学部 看護学科

令和3年3月外国語コース卒業
岩切中学校出身

面接練習はあまり接点のない先生にも
お願いすると緊張感があり効果的です
志望大の出題形式を
調べることが大切です

 一般選抜で受験するに当たって、大学ごとの試験科目と過去問を確認して勉強する科目と範囲を絞りました。私は4校受験しましたが、中には科目の他に面接あるいは小論文が課せられている大学もあったので筆記試験と面接の準備を両立できるようにしました。私は理系の大学を志望していたので化学基礎や生物基礎、英語の文法の苦手な所を徹底的に勉強することはもちろん、四字熟語や漢字を覚えることも必須でした。漢字は普段なら書ける漢字でも試験中に忘れてしまうこともあるので、油断せずにしっかり勉強しておくべきだと思います。また、新入試になったことで問題の形式や難易度が少し変わった大学もあります。大学ごとの問題形式を知ることは受験生にとって一番必要で、自分の為になる情報だから赤本を買って特徴を押さえるべきです。

面接対策には面接ノートを
作るのをおすすめします

 面接に関しては、面接ノートを作るのがおすすめです。ノートに面接で聞かれそうな質問を書き出し、担任の先生にチェックしてもらい、ある程度書いたらいろいろな先生に面接練習をお願いしました。その際、練習する人はあまり関わりのない先生の方がいいと思います。知っている先生だと緊張感が違うので入試本番を想定して、知らない先生と面接をすると、いい緊張感を持って練習に臨めると思います。本番では、自分が聞かれると思っている質問の中で本当に聞かれる質問は意外と少ないです。予想外の質問が多いので、先生方との練習で答えられなかった質問や、指摘された質問を面接ノートに書き記し、本番までに入念に準備しておくといいと思います。また、国公立大の受験を考えている人は共通テストが重要になるので、どの教科が重要なのか慎重に考えるべきです。