〈国際バカロレア ディプロマプログラム〉国際バカロレアディプロマ取得者からのメッセージ

 

 本校が東北初の国際バカロレア認定校となってから2020年2月で5年目。今年も外国語コースIBクラス2年間のプログラムを終えた第4期生のうち6人が難関の試験を突破し、ディプロマを取得しました。2020年度大学入試においても、横浜市立大学、法政大学、岡山大学、立命館大学、成蹊大学、神奈川大学、テンプル大学などにそれぞれ合格しています。(2020年2月中旬現在)

 

 
鎌田 莉々さん
佐沼中出身  
 

横浜市立大学 国際教養学部 国際教養学科に
AO・IB入試で合格

 

IB入試で受験の選択肢を増やして
難関を突破しました

ディスカッション形式の
アクティブな授業が魅力です

 中学3年の海外研修に行ったオーストラリアで、初めてディスカッション形式の授業を受けました。先生の説明を聞いて黒板を写す受け身型授業の日本と違って生徒同士が熱く意見を戦わせる様子に驚き、圧倒されました。帰国後に進学先を考えていると、担任の先生からいただいた仙台育英の学校紹介パンフレットに目が留まりました。「自分の積極性を生かして主体的に授業に取り組める」と書かれたIBプログラムにオーストラリアでの体験が蘇り、ぜひ参加したいと思ったのです。
 でも、IBの授業は予想以上にハードでした。グループで意見を出しながら学ぶスタイルで、教科書の英文を日本語に訳し、さらにその内容をしっかり理解していないと授業に臨めません。日本語の授業も難易度が高く、参考資料として大学レベルの専門書を読む機会が増えました。また、「第一次世界大戦はなぜ起きたのか?」のように答えを絞れないオープンクエスチョン、英語の500語レポートなど教科ごとに課題が出ます。英語と日本語、両方のリサーチスキルが要求されるため、最初は予習と課題をこなすだけで精一杯でした。

 

物語の背景を学んで
登場人物がぐっと身近に

 IB授業の面白さに目覚めたのは、Japanese Aで源氏物語を習ったときです。光源氏の言動を分析する問題で友達と意見が対立していると、私たちの議論から別な答えを導き出す人が現れ、そこから次々と新説が誕生して、なるほどそんな考え方もあるのかとインスパイアされました。IBでは古文を現代文にするだけでなく、源氏物語が書かれた時代に天皇がどんな仕事をしていたか、女性の地位や役割はどうだったか、歴史的背景や文化を学んだ上で文章を読み解きます。そうするとより深い視点から人物の行動や心情が考察できて、物語にいきいきとした魅力が生まれるのです。

 

母校の教壇に立って
IBの楽しさを伝えました

 CAS(創造性、活動、奉仕)プロジェクトでは、母校の佐沼中でIBの模擬授業をおこなう企画を立てました。仙台育英には大学の先輩方が来て受験対策や大学の講義内容、就職情報などを教えてくれる『在卒懇』(在校生と卒業生の懇談会)があり、将来のビジョンを決めるのに役立ちます。私も同じように、現役の高校生と話す機会の少ない中学生へIBプログラムの面白さとIBDP取得のメリットを紹介しようと思ったのです。とはいえ一個人が公立中学でイベントを主催するのは簡単ではなく、先生方への目的説明と書類申請で何度も現地へ通い、許可をいただくまで4ヶ月かかりました。緊張の中で模擬授業をした後、アンケートを採ったら「楽しかった」が8割、「難しかった」が2割。職員室まで来て細かく質問する生徒もいて反響は良く、ホッとしました。これがきっかけでIBに興味を持った後輩が外国語コースへ進学してくれたらいいなと期待しています。

 

IBで養われた多角的視点が
大学入試で評価されました

 衣食住が満たされない発展途上国では民衆がドラッグや飲酒、性暴力へ走る傾向にあります。国際機関から援助を受けても、人々の心がすさんでいる限り犯罪率は下がりません。私は将来、そんな人たちのメンタルケアをして自国への意識を高め、社会環境の改善につなげたいと考えています。そこで相互理解に欠かせない国際教養を身につけるため、横浜市立大学を志望校にしました。
 国際教養学部のIB入試には小論文があり、今年度はナチスドイツの政治用語から出題されました。教科書だけに頼った知識だと「ヒトラー=悪人」と一方的に論じがちですが、IB授業で物事を多方面から分析する習慣がついていたので、ナチス政策が国民に及ぼした影響や当時の社会情勢にも触れ、広い視野で意見を展開しました。多角的な視点と日頃の課題で鍛えた文章力が評価され、合格につながったのだと思います。
 競争率の高い国公立大に合格する手段として、一般入試とAOのほかにIB入試という選択肢が増えるのは大きなアドバンテージです。横浜市立大学は学部併願ができるので私はAOとIBで挑戦し、どちらも合格しました。結果的に、外国語コースでIBの資格を取ったことが国際社会に貢献したいという夢の足がかりになりました。

 

金眞明(キムジンミョン)くん
韓国からの留学生  
 

法政大学 経済学部 国際経済学科に国際バカロレア利用自己推薦で合格、
岡山大学 経済学部 経済学科にIB入試で合格

 

自分の意見を持ち
積極的に学ぶことの大切さを知りました

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グローバルな生き方を
選択しました

 中学時代はサッカーに夢中で、ゴールキーパーとして毎日練習に励んでいました。将来を考えたとき、受験戦争が厳しい韓国で勉強の遅れを取り戻すよりも、他言語を学んで、よりグローバルな生き方をした方がいいだろうと、留学を決心しました。身内に日本人がいたことや、叔母が日本で外交官として働いていたことも影響したと思います。韓国で半年間日本語の勉強をしてきたので、自然な感じで日本の高校生活に溶け込めました。1年の一般クラスで学んでいるとき、2年上の韓国人の先輩(IBの資格を生かして北海道大学に合格)の話を聞き、自分も同じように挑戦してみようとIBクラスに進むことを決めました。

 

異なる考えを
尊重することも必要です

 最初に受けた文学の授業は新鮮で、その時の感動が今でも忘れられません。それは、今まで受けてきた受け身の授業とは違っていました。『博士の愛した数式』という作品を教材に、主人公の役割や関係、登場人物像を学び、そこからディスカッションという形式で授業が進んでいったのです。どのようにアプローチしていったらよいのか。みんな戸惑いながらの授業でしたが、これから始まる新しい授業への期待が高まったことを覚えています。
 その後あらゆる授業でディスカッションが頻繁に行われました。一人一人の問題意識も高まって、時には熱くなって激論になることもありましたが、授業が終わると、いつもの仲の良い友達に戻ります。自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあります。それらを理解し、尊重しながら自分の意見を表明する大切さと面白さを学べたと思います。

 

みんなの協力で
古着100着を寄付しました

 達成感を味わったのはボランティア活動を行うCAS(創造性・活動・奉仕)の授業です。一つは韓国の高校の友達に声をかけ、子どもたちを対象とした日本語プログラムを企画しました。2年生の夏休みに帰国し、小学生に単純な日本語会話を教えたり、盆踊りなどの祭りを紹介したりしました。また、衣類が不足して困っている子どもたちのために、学園内で古着を集めました。インドネシア人と日本人と私の3人で必要な書類をそろえ、宣伝ポスターや回収ボックスを作って、他コースの各教室を回って呼び掛けました。最後の回収の時はIBのクラスメイトも手伝ってくれて、思いがけず100着以上も集めることができました。

 

日本と韓国の昔話を題材に
8000字の論文を提出

 3年の夏までは楽しい日々でしたが、夏の終わりから、厳しい現実が待っていました。IBの資格を取得するには8,000字の課題論文(EE:Extended Essay)を提出しなければなりません。私は韓国に伝わる昔話「フンブ伝」と日本の昔話「舌切り雀」をテーマに取り組みました。フンブ伝は雀の代わりに燕が登場しますが、どちらも勧善懲悪の物語です。二つの作品を比べながら、文化やイデオロギーを入れて論文にし、パロディー化された現代の作品を取り上げて、イデオロギーがどういう形に変わっていくのかを考察しました。結論に至るまでは仙台育英の先生をはじめ、たくさんの方からアドバイスをいただきました。東北大学や東北学院大学の教授にお願いのメールを送り、会いに行くという初めての経験もしました。
 日本語能力検定N1を取得していたので日常生活で問題はなかったのですが、論文を書くとなると、それなりのハンディはあったかもしれません。提出日までは思うように進まずストレスが溜まることもたびたびでしたが、試験に合格できた今は、全てが良い思い出です。
 私はIBの資格を取得して合格できる大学を志望しました。実際に経験して分かったことは、IBの勉強と日本式の大学受験勉強とは異なるものだということです。せっかくIBのクラスで学ぶのなら、IBの勉強に集中し、資格をしっかり取って受験に生かすべきだと思います。



佐々 瑞穂さん
尚英中出身  
 

成蹊大学 法学部 政治学科に
AO入試で合格

 

授業の経験を生かし
入試本番も物怖じせず挑みました

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IB部活での活動をきっかけに
本格的にIB受講を決めました

 中学生のとき好きな洋楽アーティストがいて、英語で喋れたらという憧れもあり外国語コースに入学。IBが気になっていたので1年生の夏休みからIB部活に参加しました。これは放課後にTOKやCASといったIBならではの授業の説明を受けたり、体験授業として簡単なディスカッションをやってみたりと、IBについて教えてもらう活動です。その後、2年生から本格的にIBを選択する生徒としてクラス分けが行われ、IBがスタート。今まで受けていた、先生の話を聞きながら板書する形式の授業とまったく異なるのが新鮮で、IBならではのさまざまな経験を楽しむことができました。

 

音楽の授業では
初挑戦のギターにも挑戦しました

 授業では特にオールイングリッシュで行われる「音楽」が印象に残っています。例えばジャズについて勉強するとき、ジャズっぽい曲を弾いてみよう、となるのです。あなたはキーボード、あなたはギターと先生に割り当てられて、みんなで短いオリジナル曲を即興で作ったりして。私のメイン楽器はピアノでしたが、授業で初めてギターにも挑戦しました。全くの初心者でコードから練習でしたが、すっかり夢中になりました。
 音楽以外にもオールイングリッシュの授業が多く、日頃から先生の英語を聴いているので2年間で英語のリスニング力がかなりアップしたのを実感しています。

 

大学入試本番は
授業で鍛えた力を最大限発揮

 大学入試はAO形式で挑戦したのですが、IBで鍛えた力を存分に発揮できました。当日ディスカッションで他の生徒の発表に対して「どうしてここはこうなの?」とさらに深く質問することができたのです。矛盾点をついたり、疑問を持ったりする力は授業で鍛えられたもの。だから大学入試本番でもいつも通り、物怖じすることなくぶつかっていけたのだと思います。筆記でもヤギの絵を見て1000字書くという課題がありましたが、さまざまな発想で世界情勢なども絡めた文を書くことができました。物事に対して深いところまで議論する習慣がついていたのも、IBのおかげだと思います。

 

IBの計画はとにかく早めに
そして計画的に

 

将来の目標は、国際公務員です。はじめは通訳の道を考えていたのですが、CASで国際問題のことを調べるうちに、やりたいことが決まりました。国連の難民問題を扱う国連高等難民弁務官事務所で、日本の難民の受け入れを増やしたり、偏見をなくす意識改革に携わってみたい、そう思っています。
 ディプロマ資格の試験範囲は「2年間で勉強してきたこと」でとにかく広い。私は2年生で一度モチベーションが下がってしまって課題の提出も遅くなり、後で取り戻すのに苦労しました。後輩の皆さんへのメッセージは「IBは計画的に」の一言です。IBを受講すると決めたら、なるべく締め切りに余裕を持って早く計画を立ててほしいと思います。頑張ってください!

 

大石 奈桜さん
田尻中出身  
 

神奈川大学 外国語学部 スペイン語学科に
指定校推薦で合格

 

話し合う時間の中で考える力を
身につけました

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とことん話し合いができる
ディスカッションが楽しかったです

 Japanese A、History、TOK(知の理論)など、IBの授業ではディスカッションをする場面がたくさんあります。たとえばJapanese Aでは、文学作品についての問いを自分たちで考え、グループでディスカッションをします。問いに対して「自分なら絶対にこう」と確信を持って話すのですが、同じグループの人からは、どうして?と思うくらい、自分にはまったくない発想・意見が返ってくるのです。クラスには留学生も多いので、触れてきた文化も生活してきた環境も違います。新しい意見を聞くことができるのが楽しくて、とても好きな授業です。ときにはお互いが納得するまでとことん質問をぶつけ合うことも。意見が平行線のまま授業時間が終わってしまう、という場合もありましたが「違う考えを持っているんだ」と納得することができるので、貴重な経験でした。この時間があったからこそ、考える力が身についたのだと感じます。

 

ウガンダの女性を支援する企画は
予想以上の規模に発展しました

 CASで一番大きな活動は、3年の5月頃から始めたウガンダの女性に布ナプキンを作って寄付をする、というプロジェクトです。同じクラスにはウガンダからの留学生がいて、ウガンダでは女性の社会進出が遅れているという話を聞き、自分たちで何かできないかと、友人と話し合ったのです。布製であれば環境にも優しい。技術提供をしてくださった方に作り方を教わって、2年生の後輩や地元の方にも協力していただきました。同時に実施した材料費用の募金、布の寄付もたくさん集まりました。当初は200枚程作れたらいいな、と思っていたのですが、私たちの予想を超えてプロジェクトの規模が大きくなって、最終的に600枚もの数を作り、送ることができました。後日、ウガンダからメールでお礼の言葉と写真が届きました。満面の笑顔の写真がとても嬉しかったです。

 

密度の濃い3年間を
友達と一緒に過ごしたことが思い出です

 EE(Extended Essay)は、イギリスがインドを植民地支配していた頃の影響、とくに女性の地位が植民地になる前と後でどう変わったのかを中心にまとめました。ところが資料集めの段階で、そもそも日本語の資料が少ないことがわかり、英語の資料を読んで、自分なりの文章を組み立てました。IBを始める前と今を比べると、英語の読解力がついたと思います。日本人同士でも英語でディスカッションをしたり、英語で読んだり発表する機会も多かったので、英語力がアップしたと実感しています。
 3年間を振り返ると、平日はレポートや課題、土日はCAS活動ととにかく時間がたりないと思うほどでしたが、その分密度の濃い時間を過ごせました。友達とお互いに大変だと言い合いながら一緒に楽しく過ごしてきたので、クラスの団結力はきっと他に負けないはずです。IBで身につけたディスカッションの力と論文執筆などの実践的なスキル、そして1年次に第二外国語として学んだスペイン語を大学でもさらに勉強して、生かしていきたいと思います。

 
 
金井 エミさん
タイからの留学生  
 

立命館大学 国際関係学部 国際関係学科にAO入試で合格

 

夢は国際連合かNGO職員
世界のあちこちを訪ねたい

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さまざまな言語を学びたい!
IBクラスでは英語のコースを選択しました

 父は日本人、母はタイ人です。2年に1回は群馬県にある父の実家を訪ねており、高校入学前の日本語はひらがなと「おはようございます」のレベル。祖父母から、「なぜちゃんと話せないの? 勉強してね」と言われ、「自分は数学も化学も得意ではないけど、その代わり、さまざまな言語を話せるようになろう」と留学を決意しました。父に相談すると「仙台育英は高校野球で有名な良い学校」とすぐに賛成してくれました。IB(国際バカロレア)については、通っていたタイのインターナショナルスクールにもあり、かつてから知っており、IBクラスでは英語のコースを選びました。

 

EEは自らアーティストを検索し
18世紀と現代のアートを比較

 一番大切なスキルはタイムマネジメントだと思います。先生方からアドバイスを受け、うまく管理できるようになりました。EE(課題論文 EE:Extended Essay)のテーマはART。18世紀のSir Joshua Reynolds*と現代のChuck Close*を選び、それぞれの画家としてのスタイルと歴史や生活を調べ、作者の人生が作品にどのように影響を与えているかを書きました。さらに2人の比較も試み、その違いと共通点を分析してみました。
 CAS(創造性、活動、奉仕)では、募金を含むボランティア活動に参加しました。自ら調べてたくさんの祭りに参加し、定禅寺ジャズフェスではTシャツの物販を担当しました。お客さんとの日本語での会話には苦労しましたが、みんな優しくフォローしてくれました。忘れられない貴重な経験、良い思い出です。

 

貧困問題に興味があり
将来はNGOや国連で働きたい

 大学は、面接と2つのテーマについてエッセイを作成し、その審査を経て合格しています。高校の生活がテーマのエッセイでは、IBにおけるタイムマネジメントなど、いろいろなスキルについて伝えました。このときIBで学んだレポートを書くスキルが役立ちましたし、ディスカッション、プレゼンテーションなど、得た能力は大学に入ってから必要なものばかりだと思います。
 IBのコースはみんなが友達、先生方は家族のようでした。IB以外では日本語能力試験に挑戦し、1カ月間猛勉強してN2を取りました。言語については、タイ語、英語、日本語のほか、韓国語と中国語にも興味があります。
 将来は、貧困問題に取り組みたいと思っています。夢は国際連合やNGOの職員になることです。世界のあちこちを訪ねるのは面白いし、アメリカやイギリスなどで働きたいと考えています。

 

*(注) Sir Joshua Reynolds,(ジョシュア・レイノルズ イギリス・ロココ期の画家。1723~1792年)
*(注) Chuck Close (チャック・クロース モダンアート アメリカ1940年~)
2人とも肖像画家。



ナオミ シナイさん
インドネシアからの留学生  
 

テンプル大学 アート学科にIB入試で合格

 

自ら発言・発表しながら進める
勉強法に魅力を感じて

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世界に羽ばたこうと決意し
海外への留学を決意

 インドネシアの首都ジャカルタ近郊のタンゲラン市出身です。「世界に羽ばたこう」という思いを持っていたので、インドネシアの高校には進学せず、海外留学しようと考えていました。日本に親しみをもつきっかけは、アニメでした。新作はインドネシア語の吹き替えや字幕作成に時間がかかるので、いち早く楽しむために日本語を習得しようと思いました。
 日本に留学する決心をし、その1年前から日本語学習を始めました。仙台育英は短期留学ではなく、普通の生徒として3年間じっくりと学べる体制に魅力を感じました。

 

自ら発表する積極的な勉強法と
美術の授業に興味をもちました

 日本での生活は希望していたイメージと違う面もありましたが、それはアニメを通しての知識だったのですから当然のことです。「人生はアニメではない」ことがわかり、視野が広がりました。1年生の秋学期に、インドネシア人の先輩からIB(国際バカロレア)の話を初めて聞きました。「自ら発表する積極的な勉強法」と大好きな「美術」の授業があることに魅力を感じ、チャレンジする意欲がわきました。
 コースに入ってからは、自らの時間を管理する「タイムマネジメント」に苦労しましたが、身についてくると、行動の優先順位がつけられるようになりました。CAS(創造性、活動、奉仕)では、NGOと自ら連絡を取りながら「インドネシアの両親のいない子供たちに服を寄付する活動」を進め、レポートにまとめました。

 

全ての課題をこなしやり遂げて
学びと成長を得られました

 EE(課題論文 EE:Extend Essay)は歴史を選び、アヘン戦争をテーマにしました。TOK(知の理論)では自分たちで質問をつくり、ディスカッションしても正しい答えはないなか、自分の「考えを示す」ことができたときに「成長した」と感じました。ARTの授業は自由にやりたいことをやる、とても楽しい授業です。課題では、「美人(beautiful woman) 」をテーマに彫塑を造りました。
 全ての課題と提出物をこなし、最後までやり遂げたことが「学び」です。IBを通して、タイムマネジメントのほか、世界中のさまざまなできごとを気にして、自分の意見を発することができるようになり、人として成長しました。
 将来は、イラストライターや美術作品を深く理解し人々に伝えるキュレーターが目標です。

 

IB第4期生からのメッセージムービー