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本校書道部が“書の甲子園”で全国優勝!

“書の甲子園”で全国優勝!
個人でも大阪府知事賞、大賞など多数

 第30回国際高校生選抜書展(毎日新聞社・毎日書道会主催)、『書の甲子園』とも呼ばれる本大会で、本校書道部が全国優勝に輝きました! 全国優勝は本校書道部3年ぶり2度目の快挙です(過去に3度の準優勝、そして東北地区優勝は7年連続12度目)。
 本書展には国内外から1万1368点の出品がありました。個人では3名が入賞し、大阪府知事賞に齋藤 愛さん(英進進学コース3年)、大賞に岡崎 莉子さん(英進進学コース3年)、 そして秀作賞に関 優奈さん(英進進学コース3年)。入選には12名が選ばれています。

《第30回国際高校生選抜書展(書の甲子園)》

【団体の部】

全国優勝
東北地区優勝(7年連続12回目)

【個人の部】
大阪府知事賞
齋藤 愛さん【英進進学コース3年】
大賞
岡崎 莉子さん【英進進学コース3年】
秀作賞
関 優奈さん【英進進学コース3年】
 

大阪府知事賞


齋藤 愛さん
英進進学コース3年 折立中出身

 2020年12月から今年の9月まで同じ課題に向き合い、清書用紙で10枚ほど仕上げた中で一番良いと思うものを提出しました。3年間の集大成として作成した作品なので、終わった時点で多少手応えはありましたが、結果が届き、本当に受賞できた事、大変うれしく思います。
 集中力を維持するのも大変でした。また、今回は6段あり、1段に4時間半かかるとして、放課後は部活動で2時間半。書いてから帰り、家で"1人合宿"をしながら完成させて1週間に1枚のペースで仕上げていました。指導頂いた先生方や活動を理解してくれた親に、感謝しています。
 1年生のときは、合宿で学校に泊まり込みをするのもハードでしたが、コロナ禍で合宿どころか学校にも来れなくなってしまうのはやっぱり1年生の頃とは別の意味で大変でした。
 家では自分の机でやっていたのですが、部屋はベッドがありますし手の届く範囲に誘惑が多いのです。その度に自分との戦いだと思いながらやり遂げることができて嬉しく思います。
 

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大賞


岡崎 莉子さん
英進進学コース3年 川崎中出身

 私は篆刻をしています。篆刻は、顧問の渡邊先生に勧めていただいて始めました。彫るのは大変なのですが、印を押したときに字が線として出ている方が綺麗で、頑張った成果が見えるのが好きです。また、作品として仕上げるときに押し損じることもあるので、作品の後半で失敗したときは泣いたことも…。
 もちろん努力をしたのですが、絶対の自信がなくて受賞の知らせをいただいたときはびっくりしました。篆刻はもし途中でダメになってしまったら一から彫り直しです。今回は100印を作成して印を押したあと、先輩の技法を目指して金箔を貼る作品をしたく、かなりの時間を費やしました。
 昨年も100印彫った作品を提出したのですが、今年のためにすべて彫り直しました。コロナ禍で家で作成することも多かったですが、高校3年間の集大成として作成しました。
 私は大賞が取れたこと、そして全国優勝は書道部全体の目標を達成できたこと。よかったです。また、副部長としての責任もあり、最後までやり遂げられたことにほっとしています。

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秀作賞


関 優奈さん
英進進学コース3年 西山中出身

 作品の文字数が多く1日ですべてを書ききれないため、1週間くらいかけて全体を仕上げました。特に日をまたぐために一度書くのをストップしてしまうと、再開したときに同じリズムを取り戻すことには苦労しました。
 今までは墨汁の代わりに金や銀で書いていたのですが、今回はあらためて墨で挑戦しました。金や銀とも書き味が異なるため、はね、はらいなどのニュアンスの出し方の違いには特に注意を払いました。作品は何度も何度も書くうちにだんだん曲がってないか、ここは跳ねすぎないなど感覚がわかってくるので、それを繰り返し見直します。今回、行書としては固めの字を選んだのですが、柔らかくくずして書く、そのさじ加減が難しかったです。
 仲は良いですが、部員はみんな良きライバル。入賞が他の人だったときは賞を取られちゃったな、という気持ちも少し出てきます。今回自分が賞を取れたことは素直に嬉しく感じます。

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主将からのメッセージ


遠山 詩穏さん/主将 
英進進学コース3年 鹿島台中出身

 今回の優勝の報せには驚きました。先輩方の努力する姿勢を見てきたからこそ、それを私たちが超えることができたか、正直なところ自信がなかったからです。でも、私たちの代で叶えることができて本当によかったと思います。私自身も入選をいただくことができ、嬉しく思います。
 私が1年生の頃は学校に泊まり込みの合宿もありましたし、書と一日中向かい合う毎日でした。ところが2年生から新型コロナウイルスの影響で、学校で活動する機会はとても少なくなってしまいました。私が取り組んでいたのは大きな作品でしたから、家ではなかなかできないこともあり大変でした。
 去年3年生の先輩が引退する引き継ぎ式で、書道部主将伝統の羽織を渡され、主将に任命されました。先輩から任せていただいた、という嬉しさもありましたが、全国に名を馳せる仙台育英書道部の主将というプレッシャーで、全員をまとめられるかと不安も感じていました。でも他の3年生もサポートしてくれましたし、私自身もきちんと羽織を後輩に渡すことができ、今ではとても安心しています。