お知らせ

秀光中学校第24回生卒業証書授与式

良き学習者として探究を深め、
有意義な高校生活を送ってください

 秀光中学校の卒業証書授与式が3月7日(月)に挙行されました。この日、晴れて卒業を迎えた第24回生は、秀光中等教育学校を経て秀光中学校に改編されてから初めての卒業生となります。今年度も感染症対策として、保護者の方は指定した席に着席いただく等、感染症対策を徹底した上で行われました。
 式では、加藤雄彦校長先生から卒業生に卒業証書が手渡されました。続く成績優秀者に贈られる『加藤利吉成績優等賞』と3年間の功績を讃える『秀光グランプリ』ではそれぞれ3名が表彰されました。
 第24回生は、これから仙台育英学園高等学校 秀光コースまたは他のコース等に進学し、将来の目標を見据えながら更に深く学んでいきます。

秀光グランプリ 受賞者 表彰内容

『Outstanding Inquirer Award』 国本さん(榴岡小出身)

 あなたは、学びに対して常に真剣に取り組んできました。新たな課題に対しても積極的に課題解決に向かう真摯な姿は他の生徒の手本となりました。
 また、各学期の成績は常に上位3位以内にありその成果が加藤利吉成績優等賞3年連続授業という成果になって表れました。
 さらに、情報を正しく選択することの重要性を河北新報「声の交差点」に投稿したり、中学生地域間交流や企業家教育イベントでも学校代表としてその実力を違和感なく発揮したりすることができました。
 仙台育英学園の建学の精神と生活信条7か条を体現したあなたの功績を讃えるとともに、今後一層の活躍を期待し「Outstanding Inquirer Award」を授与します。

『Academic & Athletic Leader Award』 齋藤さん(中山小出身)

 あなたは、秀光中学校野球部主将として厳しい練習にも常に真剣に取り組み、部員一人一人の力を発揮できるチームづくりに貢献し、宮城県中学校総合体育大会野球競技第3位の成果を残すことができました。
 また、日頃の学習にも積極的かつ真剣に取り組み、進んで発言したり質問したりする姿は他の生徒の模範となるものでした。野球部の主将としての活動だけでなく、学習面でも常に上位に名を連ね文武両道を体現してきました。
 仙台育英学園の建学の精神と生活信条7か条を体現したあなたの功績を讃えるとともに、今後一層の活躍を期待し「Academic & Athletic Leader Award」を授与します。

『Excellent Leader Award』 永井さん(向陽小出身)

 あなたは、2年生から生徒会幹事として秀光の生徒会活動の中枢を担い、3年生では生徒会長として活動の企画・運営に積極的に取り組み、生徒主体の生徒会活動に尽力してきました。
 また、3学年でのSDGsの活動では「エシカル消費」についての調査や探究を通して、学年としての活動方針を示すことができました。講話集会では積極的に講師に質問する姿が常に見られ、学びの面でも学年のリーダーとして模範的に活動してきました。
 さらに、日頃の学習面でも加藤利吉成績優等賞を2年連続して受賞するなど、仙台育英学園の建学の精神と生活信条7か条を体現したあなたの功績を讃えるとともに、今後一層の活躍を期待し「Excellent Leader Award」を授与します

 

校長先生からの式辞【一部抜粋】

 皆さんが秀光中学校の入学式で新しい制服姿に袖を通し、このゼルコバホールに登場した時から3年の月日が過ぎ、凛々しく立派な姿が、成長してきた証のようで大変嬉しく思います。同時に1年生の3月から新型コロナウイルス感染症の拡大のたびごとに、臨時休業、時差登校、オンライン授業等、小学校時代には経験したこともない学習スタイルとなりましたが、いち早くその環境に馴染んで対応している姿は誠に頼もしいかぎりです。
 さて、皆さんの関心は今、ロシア・ベラルーシが主権国家であるウクライナに侵攻したことにあるかもしれません。皆さんは国際バカロレアの学習をしているのですから、短期・中期的なものではなく、長期的な視点で見ていただきたい。戦争は人々の日常を奪うだけでなく、地球に居住する人類の存在を脅かす要因になることをよく理解していただきたいと思います。春から仙台育英学園高等学校秀光コースに進まれる生徒の皆さんは、国際バカロレアのプログラムを通じて更なる探究を深め、また、他のコースなどでご活躍される方も、良き学習者として充実した高校生活を送って欲しいと願っています。

送辞【一部抜粋】

在校生代表 2年 船山さん(蛇田小出身)

 
 
 先輩方はいよいよ秀光中学校の3年間の学校生活を終え、新天地へ羽ばたいていく時期を迎えられました。秀光中学校で培った能力をいかんなく発揮し、社会に希望をもたらす存在になることを心から信じています。今日まで私たち後輩を導いてくださり本当にありがとうございました。私たち在校生はこれまで先輩方が築き上げてきた伝統をしっかりと受け継ぎ、この秀光中学校をさらに素晴らしい学び舎に導いていきます。秀光中学校で過ごした日々、仲間達との思い出、そして私たち後輩のことをいつまでも忘れないでください。先輩たちのご健康とご活躍を祈念いたします。

答辞

卒業生代表 永井さん(向陽小出身)

 
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 街や山々の木々の中には段々と春の賑わいが広まってまいりました。
 春爛漫の麗かな今日、私たち24回生31名は卒業します。
 
 本年度もまた、新型コロナウイルスの影響が続き行事を行うことが大変困難な中、加藤雄彦校長先生をはじめとする、諸先生方、来賓の皆さま、そして家族の皆様に御臨席いただく中で、卒業式が挙行できることを卒業生一同を代表し、心より御礼申し上げます。
 
 秀光中学校で過ごした3年間は瞬く間に過ぎてゆきました。思い返してみると様々なことが蘇ってきます。3年前の4月に真新しい制服に身を包み、この秀光中学校に晴れて入学しました。入学式で見た仲間たちの凛とした表情は今でも私の脳裏に鮮明に焼き付いています。
 
 共に過ごす月日が経つにつれ私たちはお互いを理解し合い、充実した学校生活を送ることができました。学校生活を送って行く中でレポート提出やプレゼンテーション発表など課題もたくさんありました。すべてが楽なものではありませんでしたが、それらをこなしていく中で着実と力が付いていき、入学した頃に比べて成長し、IBの学習者象へと少しずつ近付いて行ったと思います。今年度行った「岩手研修」ではコロナ禍にも関わらず行事が行えることに感謝し、様々なことを学びました。岩手大学では教授や大学生の先輩からILCという最先端の科学技術について学びました。小岩井農場の百年の森では蛍の住処を整備する保全活動を行いました。自然と私たちが密接に関わっていることを再確認しました。そして、この研修でも、SDGsの調査研究を進めてきました。そして、今年度は自分たちの生活の中でのSDGsのそれぞれの目標との関わりについて考え「もったいない」を学年テーマとして掲げ、問題解決学習に取り組んできました。「協働」という言葉を実感した活動であり、学習をとおしてお互いの良さを再発見できる活動でもありました。
 
 学校生活においてコロナウイルスの影響で左右される中、オンライン授業により学びが途絶えることがなくとても充実した学校生活を送ることができました。他にもたくさん秀光中学校の特色ある行事を経験し、私たちは沢山の知恵を得て、大きく成長していきました。このような機会を与えてくださり、校長先生本当にありがとうございました。今までたくさんの愛情を注いでくれ、辛いときに相談に乗ってくれた両親。勉学の奥深さを教えてくださり、ときに優しく、ときに厳しく、的確にそして熱心に指導してくださった先生方。ともに学び、多くの時間を共有した24回生の仲間との思い出が私たち自身の成長の証であったと今再認識しています。皆さまのおかげで私たちは、3年間充実した素晴らしい学校生活を送ることができました。
 
 これから私たちは、秀光中学校から一人ひとりの夢の実現のためにそれぞれの道へと旅立っていかなくてはなりません。もちろんそれぞれの胸の内には不安も沢山あることでしょう。しかし、秀光中学校で学んだ学習者像やATLスキルの数々は、これからの人生を歩む上で素晴らしい能力を発揮することを私たちは確信しています。これからも秀光中学校で学んだことを胸に刻み、一歩一歩前進していきます。
 
 最後になりますが、今後の秀光中学校のさらなる発展を祈り、今後の一層の飛躍を誓いまして、卒業生代表の言葉とさせていただきます。