お知らせ

特別進学コース 国土地理院の方をお招きして地理総合の特別授業を実施

地図の情報を読み込み
防災の観点からも学ぶ時間に

 9月、特別進学コース1年生を対象に国土地理院の木村さん、柴田さんを特別講師としてお招きした、地理総合の特別授業「地理総合における特別講座〜地理院地図〜」が行われました。この特別授業は、特別進学コースの山形宿泊合宿『PLAN2000』(2泊3日、クラスごと順番に出発)の期間、学校に滞在しているクラスを対象に実施されました。

 地理総合は2022年度から高校の必修科目になりました。従来の地理との違いは、地理情報システム(GIS:Geographic Information System)を取り入れ、防災という観点が組み込まれている点です。地図は今まで紙ベースがメインでしたが、データベースになることで生徒自身でオリジナルの地図をつくっていく課題などに取り組み、学ぶことになります。教科書に掲載される地図は国土地理院の「地理院地図」が使われています。本校の地理総合の授業は、ちょうど地理院地図を取り扱う単元に入るところ。国土地理院では、普段から高校生を対象にした出前講座をされているとのことで、本校で宮城県内として初の地理院地図の授業を実施していただくことになりました。

膨大なデータの中から
宮城野校舎を起点にした情報を知る

 地理院地図のページにはWebブラウザからアクセスでき、日本国内の地形図、航空写真などの基本情報はもちろん、標高・火山基本図・活断層図・治水地形分類図など膨大なデータがあります。また、過去のデータもあるため、地図の同じ場所が年代によってどう変わっていったのかを知ることができます。授業では、生徒が本校宮城野校舎を起点にして、昔はどのような場所だったのかなどを確かめていました。

 国土地理院の柴田さんは、この特別授業について「生徒の皆さんには、まず防災に関する情報を国土地理院の方でも提供していることをお伝えしています。情報を知り、水害から身を守る方法など防災の知識をぜひ身につけていただきたいです。普段からこのような授業を受けることで、自分の住んでいる地域はどんな危険性があるかを覚えて、普段の生活に活かしてほしいと思います」と話してくださいました。