ARグラスの活用試行授業について
先進的な教育支援ツール『ARグラス』を
授業で試験的に活用しました
本学園においてARグラス活用試行授業(2023年5月~6月)を実施しました。今回の取り組みでは(株)ドコモビジネスソリューションズ様にご協力をいただきました。活用を振り返り、今後の教育に活かす活用方法、全般感想と今後の展開について、メリット、デメリットを以下の通りご紹介します。
- ▲スプリングチャレンジ
- ▲英語コミュニケーションⅡ授業
◎今後教育に活かす活用方法
- 2名以上の教師で連携して活用すれば面白い授業になるかもしれない。
- 授業参観や運動会などで映像をオンライン配信した場合、良い効果が得られるかもしれない。
- 動きのある授業で使う。(実技教科)
例.体の動かし方や調理実習や裁縫実習等で、生徒に見本を見せるために使用する。
◎全般感想と今後の展開
インターネットのZoomなどを利用して、教師目線の映像をリアルタイム配信できるのは、生徒の学習支援を充実させる一つの良い手段になり得ると思いました。教育現場での活用では、教科や場面設定を工夫する必要があると感じます。自宅にいる生徒でもクラスの様子が見られるのは大きなメリットですが、一方でかなりブレが大きく、机間指導をした際などは特に画面酔いがひどい生徒も見られました。年度を通じ授業計画をしっかりと立案し段階的に導入していけば、充実した内容になると思います。
メリット
- 教師目線の映像は面白く、生徒の興味を引きやすい。
- 実技を教育する実習授業に向いているように思う。例えば、音楽や体育、家庭科など。
- モバイル環境が十分であれば、屋外での教育にも有効に活用できると思う。
- オンライン授業で授業風景を見せたい場合は有効な手段となる。
- 視点を変えた授業風景を見ることができる。
- ホワイトボードがきれいに見える。
- 立体感があり、実際に授業に参加しているように感じられる。
- 登校できない場合でも授業に参加できる。
デメリット
- デバイスの設定やネットワーク加入など授業開始に際し若干の準備時間が必要である。
- 電池が持たないためモバイルバッテリーの携行が必要であり、使用後の充電に時間が必要等、利便性に難がある。
- WiFiが安定しない屋外環境では利用が難しいと思う。
- 装着して移動する場合、画面が揺れて見づらく、それを防止するため視線を固定するのが難しい。
- Zoomの共有機能と同時使用ができない。
- 教員の目線とともに画面もかなり動くため、生徒から画面酔いするとの感想が多々あった。
- タイムラグが生じ充電がすぐに切れてしまう。
メリット、デメリットがありますが、このような先進的な教育支援ツールは、様々な授業場面への活用方法が考えられ、授業計画を進める上で幅が広がると思います。