「高校生模擬裁判大会 in 宮城」に参加しました
実際に法廷に立つ緊張感の中で…
本格的な裁判の流れを体験!
「第7回高校生模擬裁判大会in宮城」が、令和6年3月27日に仙台地方裁判所にて行われました。模擬裁判とは高校生のチームごとに検察官側、弁護人側に分かれ、各チームに配属された指導担当弁護士からアドバイスを受けながら生徒自らが尋問事項や主張内容を検討して裁判を実施するものです。
この大会の目的は、『模擬裁判を通して①刑事手続きの意味や刑事裁判の原則を理解するとともに、②事実を的確に把握し、多面的な視点で考える力、③事実に基いて論理的に意見を構築する力、④意見を分かりやすく伝える力を身につけること(模擬裁判ルールブックより)』になります。
今回は秀光コースから4名、特別進学コースから1名の計5名が仙台育英学園高等学校の代表チームになり、担当弁護士2名と5回の打合せを通して裁判に向けた準備を進めました。本校は想定された刑事事件について、検察側として被告人を有罪にするために尋問や質問の内容を作成しました。当日は実際の仙台地方裁判所の法廷にて、現役の裁判官がいる中で相手校(弁護側)と実際の裁判の流れと同様に裁判が行われました。判決では無罪となってしまいましたが、今回の模擬裁判を通して様々なことを考えさせられたようです。参加した生徒からの感想を紹介します。
この大会の目的は、『模擬裁判を通して①刑事手続きの意味や刑事裁判の原則を理解するとともに、②事実を的確に把握し、多面的な視点で考える力、③事実に基いて論理的に意見を構築する力、④意見を分かりやすく伝える力を身につけること(模擬裁判ルールブックより)』になります。
今回は秀光コースから4名、特別進学コースから1名の計5名が仙台育英学園高等学校の代表チームになり、担当弁護士2名と5回の打合せを通して裁判に向けた準備を進めました。本校は想定された刑事事件について、検察側として被告人を有罪にするために尋問や質問の内容を作成しました。当日は実際の仙台地方裁判所の法廷にて、現役の裁判官がいる中で相手校(弁護側)と実際の裁判の流れと同様に裁判が行われました。判決では無罪となってしまいましたが、今回の模擬裁判を通して様々なことを考えさせられたようです。参加した生徒からの感想を紹介します。
体験を通して論理的な思考を
身につけられたことが何よりの成長です
他の生徒からも「難しかった」、「勉強になった」、「貴重な体験だった」などといった感想が寄せられ、1つのチームとしてお互いに協力して一つのことを成し遂げることが出来たという達成感も得られたようです。
今回の事件は明確な証拠がなく、本校の検察官側にとって難しい事件ではありました。しかし、裁判終了後の検討会や交流会で、生徒たちはそのような中でも何に焦点を当てれば良いのか、今回の事件にとって大切なことは何か、そして限られた時間の中で何を明確にしていけば良いのかなど、実際に検察官や弁護士になった時の考え方や捉え方など、多くのことを学び取れていたようです。
身につけられたことが何よりの成長です
永井 凛太朗さん
今回は弁護士の先生方とのコンタクトを通じて、法曹の実務的な点に非常に多くの学びを得ました。模擬裁判大会は12月の下旬から活動がスタートし、3月の末に本番がある長期的な活動でした。弁護士の先生方と行われるコンタクトは2週間に1度あり、一つの活動に対してしなければならないことが山積みでした。そんな中、グループメンバーと役割分担をしながら協力して活動に取り組めたのは非常に貴重な経験でした。
模擬裁判という体験が初めての試みだったこともあり、「証拠をもとに論じる」という思考に偏り過ぎ、「普通の人であればこんなことをしない」、「普通はこう思うはず」などの当たり前なことに思考が行き届かなかった部分がありました。資料に焦点をおきながらも普段の生活で事件が起こった場合、どのようなことに着目するのかといった「視野の広さ」を持つことが改めて必要であると再認識させられました。
今回の活動は論理的な思考を身につけることができたことが非常に有益であったと感じています。活動以前、論理的な思考力はセンスであり誰もが身につけることができる代物だとは考えていませんでした。しかし今回の活動を通して、資料に記載されている何気ない発言に対しても立ち止まって考えてみたり、本当に辻褄が合うのか時系列に整理してみたりすることが本当に要求されている論理的な思考であることに気がつくことができました。
将来の学びにつながる機会に巡り会えたことに非常に感謝しています。
今回の活動は論理的な思考を身につけることができたことが非常に有益であったと感じています。活動以前、論理的な思考力はセンスであり誰もが身につけることができる代物だとは考えていませんでした。しかし今回の活動を通して、資料に記載されている何気ない発言に対しても立ち止まって考えてみたり、本当に辻褄が合うのか時系列に整理してみたりすることが本当に要求されている論理的な思考であることに気がつくことができました。
将来の学びにつながる機会に巡り会えたことに非常に感謝しています。
弁護士・検察官・裁判官の方から
貴重なお話を聞くことができました
貴重なお話を聞くことができました
菅原 聖徳さん
事前準備から当日の裁判をしてみて、いくつか気付いたことがある。まず、証人尋問や被告人尋問の内容を考えることがとても大変だったことだ。今回の裁判は決定的な証拠が無く、尋問による証言が大きなカギであった。しかし、私たちが勝つために証明したい事実と糾弾したい事実の精査、それを引き出すための質問を考えることが難しかった。考えれば考えるほど何をどうしたいかが分からなくなっていくのである。また、相手はどのように出てくるのかを想像しながら考えるということが自分にとっては新鮮で、面白くもあった。
また、実際の法廷に入るとそれだけでかなり緊張した。さらに、自分たちの予想外の展開になって焦ってしまったところもあった。結果としては敗訴してしまい、個人的にもっとこうできたのに…と思い返すところがあった。
大会に参加してよかったことは、立証活動や大会後の交流会で現役の弁護士・検察官・裁判官の方とお話できたことだ。私は大学の法学部に進学したいと考えていて、受験のことやその後のキャリアについても貴重なお話を聞くことができた。また、「法」という今まで自分と関係なかったものが、大会を通してより身近なものになったし、学校の授業では分からないこともたくさん学ぶことができた。今後、このような機会を頂けるか分からないが、この大会で学んだことや考え方を大学生活、そして社会に出たときに生かしていきたいと思う。
他の生徒からも「難しかった」、「勉強になった」、「貴重な体験だった」などといった感想が寄せられ、1つのチームとしてお互いに協力して一つのことを成し遂げることが出来たという達成感も得られたようです。
今回の事件は明確な証拠がなく、本校の検察官側にとって難しい事件ではありました。しかし、裁判終了後の検討会や交流会で、生徒たちはそのような中でも何に焦点を当てれば良いのか、今回の事件にとって大切なことは何か、そして限られた時間の中で何を明確にしていけば良いのかなど、実際に検察官や弁護士になった時の考え方や捉え方など、多くのことを学び取れていたようです。
最後に、本校をご担当頂いた坂本弁護士、板垣弁護士、模擬裁判当日に様々なコメントを頂戴しました裁判官、検察官、弁護士のみなさまに感謝申し上げます。