「第21回 関数グラフアート全国コンテスト」で2名が優秀賞に!
数式を巧みに使ってアートを描き
「関数グラフアート全国大会」で入賞
秀光コース1年の鈴木さん(秀光中出身)と特別進学コース1年の鯨井さん(秀光中出身)の2作品が「第21回 関数グラフアート全国コンテスト」の自由部門優秀賞に輝きました。いずれの作品も、夏休みの1ヶ月以上をかけて丁寧に作り上げた力作です。夏休み後の学年発表会において校内優秀作品に選出された4名の作品を同コンクールに応募し、うち2名が入賞しました。
優秀賞「朝早く来すぎた日の教室」
秀光コース1年 鈴木さん(秀光中出身)
細かいところにも気を配って
600以上の数式を使いました
「朝早く来すぎた日の誰もいない教室」をテーマに、朝7時30分の静かな風景を、影も含めて600以上の数式を使って表現しました。早朝の少し寂しげな空気を表現するために、色はあえて白黒にしています。授業ではまだ習っていない、自分で調べて見つけた関数なども組み込みながら、カーテンや椅子の脚を曲線で滑らかに表現することや、わずかに線を傾けていくことで教室の奥行きを出すなど、細かいところにこだわりながら作成しました。あまりの数式の多さに気が重くなる時もありましたが、徐々に慣れていき『この数式なら、前の式をコピーして数値だけ変えれば使える』と分かるほど成長することができました。授業での事前学習では、数学の小保内先生から関数の変数の値を変更することで、グラフの動きや線の太さが変わることを教えていただきました。グループで教え合いながらの事前学習と、公式とグラフの動きの一覧が載ったプリントのおかげで、関数グラフアートに取り掛かりやすくなったと感じています。
優秀賞「波に浮かぶクジラ」
特別進学コース1年 鯨井さん(秀光中出身)
クジラの渦巻き模様には
黄金比を取り入れています
自分の名前「クジライ」にちなんで、クジラを作品テーマにしました。そのままクジラを描くだけでは平坦になってしまうと思ったため、渦巻きを入れて立体感を出しています。今回の課題で初めてグラフ作成ツール『Desmos』を使いました。実は、私は数学の中でも関数に一番苦手意識があったため、式を入れては消して、数字を変えて少しずらしてみて…と、まず、グラフの上で試行錯誤しながら理解していきました。クジラの渦巻き模様には、人間が最も美しいと感じる比率「黄金比」を取り入れています。模様は多すぎるとごちゃごちゃした印象になってしまうため、バランスや線の太さを調整して奥行きを出せるように工夫しました。渦巻きの円は、線を4分の1まで表示するように数式を設定し、波も三次関数を使って、幅を変えて表現しました。苦手意識のあった数学も、高校生になった今、大学進学を見据えて力を入れて勉強をしていきたいと気合いが入っています。