お知らせ

ILC宮城 第20回後期卒業式 答辞全文

 冬の厳しい寒さも和らぎ始め、桃の節句となりますこの良き日に、加藤雄彦校長先生はじめ、ご来賓の皆様、諸先生方、保護者の皆様にご列席を賜り、誠にありがとうございます。また、私たち卒業生48名に対し、かくも盛大な卒業式を挙行いただきましたこと、卒業生一同感謝の念に堪えません。

 仙台育英学園広域通信制課程ILC宮城を卒業すると同時に、私たちは自分の目標に向け、もう一つ上のステージへステップアップしてまいります。

 私は社会の中であまり焦りすぎないようにして頑張っていこうと思っています。人生を百年と考えた時、その中でいつかどこかでつまずいてしまうことがあると思います。私は周りばかりを気にするのではなく、自分に合ったペースで一歩一歩確実に前へ進んでいきたいと考えています。つまずいた時も焦らず通信制課程で頑張ってきたことを思い出し、一つ一つ克服して歩んでいこうと思います。

 自分が進路で悩んでいるときに通信制課程の先生に「自分の命より大事な仕事はないから」という言葉をかけていただきました。もし、自分が亡くなってしまった時、会社はその仕事を引き継ぐ代わりの人がいますが、自分が誰かの息子、娘であり、誰かの兄弟姉妹であり、誰かの恋人、友達であること、その人生において自分の代わりはいないということだと私は解釈しました。

「焦らず。命を大切に。」

 今後自分が壁にぶつかった時に、この言葉をかみしめ困難に立ち向かっていきたいと思います。

 桜梅桃李という四字熟語があります。桜・梅・桃・李のことですが転じて、「それぞれの時期に花を咲かせる」という意味でも解釈されます。私も焦らず命を大切にー私も自分の心の花を咲かせていきたいと思っています。

 仙台育英学園広域通信制課程で学んだ日々は、私にとって貴重な時間でした。勉強して知識を得る喜びや、達成感、試験の点数に一喜一憂していた日々も今となっては良い思い出です。一年前に参加させていただいた沖縄研修旅行では沖縄の人々の温かい人柄に触れたことや、研修旅行を通じてILC青森の友人が出来、多くの思い出を残すことができました。

 最後に、今まで通信制課程での学習の様子を見守ってくれた家族には伝えきれないほど感謝しています。今後もまだまだ未熟な私たちを温かく見守ってくださいますようお願いいたします。

 加藤雄彦理事長校長先生、諸先生方。今まで私たちの卒業に至るまでの日々をお導きいただき、本当にありがとうございます。仙台育英学園高等学校のますますの御発展と加藤雄彦理事長校長先生をはじめ諸先生方のご健勝とご活躍を心からご祈念申し上げ答辞といたします。

平成30年3月3日
卒業生代表