お知らせ

第71回 全日制課程卒業証書授与式 答辞全文【午後の部】

 日々に日差しがやわらかくなり、あちこちで梅の蕾が綻び、命の躍動する春の訪れが感じられる季節となりました。

 この佳き日、先生方をはじめ、ご来賓の方々、並びに学園関係者の方々、保護者の皆様のご臨席を賜り、このように盛大な式典を挙行して下さり、卒業生一同心より御礼申し上げます。

 ただいまの加藤雄彦校長先生からの激励のお言葉、ご来賓の方々からのご祝辞、在校生からの応援の言葉を胸に私たちは新たな未来へ力強く歩みだしたいと思います、今、仙台育英学園高等学校で過ごした3年間を振り返ると、たくさんのことが思い出されます。勉学や部活動、育英祭や沖縄研修旅行、スポーツチャレンジなど、ひとつひとつのことから、本当に多くのことを学びました。フレックスコースは「勉学と部活動との両立」、技能開発コースは「さまざまな技能の習得と検定へのチャレンジ」がモットーです。両コースの目標達成のためには、知識を定着させる日頃の予習復習こそが重要であり、毎日の努力の積み重ねが大切であることを知りました。仙台育英学園には数多くの部活動があり、私たちはそれぞれの部活動で素晴らしい成績を残してきました。陸上競技部の全国高等学校駅伝競走全国大会出場、サッカー部、ラグビー部の全国大会出場、硬式野球部の甲子園大会出場、さらには、書道部の国際高校生選抜書展、団体の部全国優勝など、たゆまぬ努力があったからこそ成し遂げられた栄誉であります。

 私たちにとって最大のイベントである育英祭。文化会の日頃の活動の成果発表、チアリーディングのパフォーマンスをはじめとした体育会のいろいろなイベント、さらには各クラスや任意団体の出し物など、盛りだくさんでした。それらを通して、楽しいものを作り上げるためには、試行錯誤をいとわず、仲間と協力することが何よりも大切であることを学びました。

 先生方はこの3年間、どんな時でも私たちを支えてくれました。優しく、時に厳しく接してくれたこと、親身になってくれたことが、今の自分たちにつながっていると思います。進路のことを考え始めたとき、時間を割いて相談に乗ってくださったり、面接や小論文の練習などの試験対策も快く引き受けてくださった先生方のおかげで、無事に進路を決定することができました。また忘れてならないのが事務職員、用務員、伯山の職員の方々、そして陰日向に私たちを支えてくれた多くの方々の思いです。本当に感謝しています。

 さらには、毎日の生活で叱咤激励しながら今日のこの日まで支えてくれた私たちのそれぞれの親にも、この場を借りて感謝したいと思います。これらの多くの支援の中で、私たちは本当に素晴らしい仲間を得ることができました。楽しいときも、嬉しいときも、事がうまくいかないときも、仲間が側にいてくれました。仲間と築き上げたものを、これからも大切にしていこうと思います。

 私たちは、これから大学や専門学校、就職の道へと進み、それぞれの道で、新たな人生を歩んでいきます。しかし、自ら選んだ道は決して平坦ではありません。これからの厳しい時代の中で、辛くて逃げ出したくなることもあるでしょう。そんな時、私たちは仙台育英学園のスローガンである「逆転の仙台育英」を思い出します。3年の間、それぞれが積み上げた日々を思い出します。それが行く手に控える壁に立ち向かう勇気となるに違いありません。歴史と伝統のある母校への誇りと、建学の精神である「至誠」「質実剛健」「「自治進取」を胸に、より強く、たくましく、社会に貢献できる人材になれるよう精進していきます。

 在校生のみなさん、一人一人の個性が輝く、明るい希望に満ちた学園をみなさん全員で作り上げ、充実した学園生活を送ってください。そして、古きよき歴史を伝統を受け継ぎ、次の世代へとつないでください。

 最後になりましたが、仙台育英学園の益々の御発展を祈念するとともに、加藤雄彦校長先生をはじめ、諸先生方、御来賓の方々、学園関係者の方々、在校生の皆さんの御健勝と御多幸をお祈り申し上げ、答辞といたします。


平成31年3月1日
卒業生代表 フレックスコース3年 堀江