技能開発コースせんだいまなびや「震災復興応援プロジェクト」説明会を開催しました
生徒が運営する「せんだいまなびや」が
各企業の方を招待し、説明会を開催!
生徒たちが主体となったプロジェクト説明会
本校技能開発コースの学校設定科目に、2019年春から新科目「せんだいまなびや」が登場しました! まなびやの活動は授業に先駆け、2018年から部活動「同好会せんだいまなびや」として準備を進めてきました。
授業として始まってから約半年が経過した10月19日(土)。オンラインショッピングモール「せんだいまなびや」として各企業の方を多賀城校舎に招待し、技能開発コース せんだいまなびや「震災復興応援プロジェクト」の説明会を開催しました。当日は生徒たちがプロジェクトを説明し、受付や司会進行なども責任を持って担当しました。
説明会では代表の山縣くん(2年・中野中出身)が“せんだいまなびや2代目社長”として挨拶を行いました。
「せんだいまなびや」社長挨拶【一部抜粋】
山縣くん(技能開発コース2年・中野中出身)
校長先生がくださったヒントから
今回のプロジェクトにたどり着きました
せんだいまなびやの活動は「高校生が地域の課題を主体的に解決することをめざす」という目標があり、解決すべき地域の課題を何にしようか迷っていました。そんなときに加藤雄彦校長先生から、東日本大震災からの復興をめざす企業を特集したTV番組のことを教えていただいたのです。番組を全員で見て、「震災復興応援プロジェクト」にたどり着きました。
石巻の企業の方を自分たちが応援できるかもしれないと思うと、不思議な気持ちがしました。授業でやることが世の中に影響を与える、こんなことが初めてだったからだと思います。自分たちがいくらかでも石巻の被災企業の方々の役に立てるかもしれないと考えるとワクワクしました。失礼なところや至らないところがたくさんあるかと思いますが、これも勉強だと許していただきまして、私たちの試みに耳を傾けていただければ幸いです。
また、広報部長の永澤さんも(2年・東豊中出身)が「せんだいまなびや」が始動した経緯と、これからの活動について話してくれました。
「せんだいまなびや」広報部長による説明【一部抜粋】
永澤さん(技能開発コース2年・東豊中出身)
商品開発、ビジネスマナーや商品販売を経験しながら
21世紀を生きる力を身につけていきたいです
2019年春、40台のパソコンを準備していただき1人1台のパソコンを使った授業としての「せんだいまなびや」がはじまりました。ホームページビルダー、Photoshopなどの編集ソフトや、名刺交換をはじめとしたビジネスマナーも学んでいます。2年生はビジネスマナー検定にも挑戦・合格しました。せんだいまなびやの活動で、“21世紀を生きる力”を具体的に行動することで身につけていくことが重要です。例えば企業訪問の電話をしたときにも、コミュニケーション能力、発想力などが必要なのだと実感しました。
ほかにも松島蒲鉾本舗 多賀城工場様のご協力をいただき、商品開発の勉強もしています。若者に受けいれられるかまぼこや多賀城市の魅力を発信するおみやげをテーマに考え、実際にプレゼンテーションをしました。
今回のプロジェクトで様々な方と出会うことができました。石巻うまいもの株式会社様の商品販売、ビヨンド様のキャラクター「イシノマキマン」のグッズ販売、石巻の高校生が多く参加するボランティア団体「かぎかっこPROJECT」の皆さんに高校生百貨店について勉強させていただいたり…他にもネットワークがどんどん広がっています。仙台育英学園は石巻学習センターがあるので、校用バスでいつでも打ち合わせをすることができます。
活動を通して、震災の復興はまだまだこれからなのだと感じました。ささやかなことしかできないかもしれませんが、このプロジェクトを通していろいろなことを学んでいきたいと思います。
ほかにも説明会では、石巻の被災企業には出店料は半年間無償で宣伝・販売をさせていただくこと、朝のホームルームでも唱和している生活信条七箇条をせんだいまなびやの社訓として使用していくことなども発表されました。
当日、緊張した表情ながらも生徒たちは1人1人しっかりと対応していました。まなびやとしての活動は、今後さらに新しい展開を見せてくれそうです。説明会に参加いただいた企業の皆さま、ありがとうございました。
▼「まなびや」とは
高校生が運営するオンラインショッピングモールの名称です。
前回のせんだいまなびや紹介記事はこちら
Web上にモールを立ち上げ、生徒自身が営業活動をして、地域の企業の製品を展示・販売し、あるいは企業のバナー広告を掲載し、情報ネットワーク社会を生きるための主体性や協調性を育てる21世紀型の総合的・実践的な学習活動です。生徒たちが主体となって、出店企業との打ち合わせや取材に出向き、商品の撮影、画像加工、デザインチェック、ページ制作やプレゼンテーションなどを行います。
「まなびや」は2001年、静岡市の城南静岡高等学校でスタートしました。現在は九州地方を中心に全国で20弱の高校がそれぞれの「まなびや」を運営しています。