お知らせ

令和3年度 仙台育英学園高等学校 全日制課程 卒業証書授与式

仲間たちとの思い出が詰まった教室で
高校生活最後の一日を過ごしました

  • ▲宮城野校舎の様子

 第74回全日制課程 卒業証書授与式が、2月28日(月)に挙行され、仙台育英学校設立から数えて110回生となる卒業生1079名が、晴れて卒業の日を迎えました。今年も生徒の安全のため宮城野校舎・多賀城校舎の各学級単位での卒業式となりました。
 式典として卒業生代表1名への卒業証書授与と校長先生の式辞が宮城野校舎ゼルコバホールで行われ、卒業生がいる宮城野・多賀城両校舎の各教室に中継とYouTube上でオンライン配信されました。卒業証書は担任の先生から卒業生一人ひとりに手渡され、その後精励賞など各賞の表彰が行われました。各教室の様子はクラス毎に配信され、保護者の方も自宅などから視聴することができました。卒業生たちは、思い出がつまった教室で仲間たちと高校生活最後の一日を過ごしました。春からはそれぞれの新しい道に進みます。

校長先生からの式辞【一部抜粋】

 朝にひばりの声や春霞の景色など、春の到来を思わせる出来事があり、今日は良い卒業式になるのだろうなと思いながら宮城野校舎に参りました。2020年2月から新型コロナウィルス感染拡大の中、皆さんは仲間と力を合わせて学習、部活動、あるいは生徒会活動などの面でも一生懸命やってくださいました。今年度は育英祭もハイブリッド型での開催を行うなど、コロナ禍にあって不自由な中で工夫を強いられましたが、新しい形でのさまざまな運営ができたのではないかと思います。
 慶應義塾大学創立者である福澤諭吉先生の「学問のすすめ」で有名な言葉はたくさんありますが、一番大切なのは「人間は貴賤上下の区別はない」、人間はみんな平等だということです。加えて同書の中では人間の評価はどのように決まるのかにおいて、学業をすすめ、学識を向上し広めていく人物こそ尊いということも書かれています。皆さんも本校を卒業された後、さらに高等教育機関で学ぶことを望む方も多く、さらなる学びを深めるのは大事なことだと思います。高等教育機関を卒業してもそこで終わりではなく、社会に出ても学ぶことは多くあります。
 仙台育英学園高等学校は、新年度から登米市東和町にある旧増渕小学校の校舎を用いて「仙台育英学園高等学校 東和蛍雪校舎」を開設します。海外から介護福祉士の資格の取得を目指す、貧困家庭の子どもたちを受け入れ始めます。彼らは豊かになりたい、そのためには学びたいという意欲のある若者たちです。
 さらに、沖縄県沖縄市には新しい全日制課程の高等学校「(仮称)仙台育英学園沖縄高等学校」の設置の準備を進めています。
 諸行無常という言葉があります。世の中は常に目まぐるしく変わっていき、いつも同じで安定しているということはありません。皆さんには仙台育英学園の建学の精神であります「自治進取」の進取の気象を忘れずに、意気盛んに幸せな人生を送っていただきたいと思っております。

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  • ▲多賀城校舎の様子