お知らせ

特別進学コース エネルギー電力講話

現在の日本の発電について
改めて考えさせられました

 7月23日(火)、探究型教科「総合的探究の時間」での特別講義として、特別進学コース1・2年生の生徒を対象に電力についての講演会が本校宮城野校舎ゼルコバホールで行われました。
 講師としてお迎えしたのは東北電力株式会社の猪狩順さん。日本の発電の現状や抱えている問題点、再生可能エネルギーについてなど、生徒たちにもわかりやすく明確に解説してくださいました。生徒たちも身近だけれど深く知ることのなかった発電について深く考えさせられた様子でした。

 

講師の方から【東北電力株式会社 広報・地域交流部 猪狩 順さん】

今、世界でどんなことが起こっているのか
『知りたい』と思うきっかけになれば

 普段は大学や小中学校を中心に講演をしていますが、エネルギーの現状を知っているという人は、そんなに多くないように感じます。こちらでお話するのはエネルギーの角度からですが、できるだけ若い時に日本の現状を知って、その問題を解決するためにどうしたらいいかを考えられる大人になってほしいと思っています。今、電力業界は変革期でIoT技術が一緒になって、技術革新が行なわれています。電力に限らずあらゆる業界で求められる力だと思いますので、より多くの生徒さんがひらめきの力や思考力をつけて、将来は研究や発明に携わる人材になってくれることを期待しています。
 現在、インターネットで自分の好きなコンテンツだけを見ることができるので、若い方はわりと時事ネタに弱い傾向があるのかなと思います。今回の話が誰かの心に響いて、今どんなことが起こっているのか、自分から知りたいと思うきっかけになってくれたらとても嬉しいです。

 

生徒の感想文


視野と将来への選択肢が
広がりました

特別進学コース2年 江川さん(蒲町中出身)
 今回の講演を聞いて、私は気付かないうちに身近に起こっている重大な出来事に気付かされた。東日本大震災以降、再生可能エネルギーの普及に力を入れているのは知っていたがそれだけではまだ供給が足りず他国に頼っているということ。またその中で、東北電力は安全かつ便利な再生可能エネルギーの普及に積極的なこと。普段はあまり知ることができなかった東北電力の貴重な仕事内容が聞けて、私の将来の視野と選択肢が広がった。また機会があればぜひ詳しい話を聞きたい。

揚水式発電は
緊急時にも役立つことがわかりました

特別進学コース2年 上野さん(大河原中出身)
 私は今回の講演会で、電気の需要に合わせて水の流す量を調節できる揚水式発電に興味を持ちました。電気は大量に貯めておくことができないため需要の変動に速やかに対応する必要があります。今日、風力や太陽光など多くの再生可能エネルギーがありますが、この揚水式発電は、それらの発電に比べ出力を迅速に調節できると聞き日常だけでなく緊急時にも活躍すると思いました。現在日本は約8割を火力発電に頼っているのでできる範囲内でこのような再生可能エネルギーを導入し、エネルギーミックスが実現すると良いと思いました。

今回の学びをいかに生活に
活かせるかが私たちの課題です

特別進学コース1年 坪山くん(涌谷中出身)
 今回の講演会を通して、私たちの生活に密接に関わっている電気エネルギーを様々な見方で考えることができるようになりました。日本で現在起こっている問題がたくさんあり、電気エネルギーの消費者として考えさせられる部分も多々ありました。また、Fitの制度や新しいクリーンな技術などの知識はこれからの自分たちの生活や考え方に非常に役立つものでした。今回の学びをこれからの生活に活かせるかが私たちの課題であり、それが日本の未来、地球の未来を持続可能なものにしていく最も重要なことであると気づかされた内容でした。